大隈半島にそびえる・甫与志岳 [ 967m ]
登山口〜(30分)
登山口は駐車場左手北側に付けられている。
駐車場を直進し、盛土を越えれば高山川支流が流れ、登山後体を洗えばいい。
登山口入口には道標が立てられ、山頂への道を示す赤い矢印が記されている。
矢印の下には高山三岳会の案内板も付けられ、甫与志岳まで1時間30分と案内している。
さらに黒尊岳ー国見平〜縦走6時間とも書かれている。
さて迷うことなく林の中へ踏み込んでいく。
道にはこの時期草が生い茂り、狭い道をさらに狭くしている。
林の中にはスギが点在し、大きなスギを見ると天井が開け明るくなる。
さらに草道をかき分けるように蛇行して行くと、踏み跡は次第にはっきりしてくる。
道は、右手高山川へ注ぎ込む小さな支流に沿って付けられている。
少し行くと左手にトラロープが張られ、すぐ先には赤い矢印の案内板が立てられ「登山道」と書かれている。しかし、文字は既に消えかかっている。
ゆるやかな傾斜を登って行くと、右手沢に流れる水の音が次第に大きく聞こえてくる。
少しばかり行くと、道は右手へ下り
沢を渡っていく
。
辺りは小径の自然林が密生し、その中にスギが所々に幹を立てている。
道はほとんど傾斜はなく、自然林に目を配りながら自然の変化に期待を寄せ快適に歩を進めていく。
道沿いに幹を立てる大きなスギに触れ、少し行くと
天井が開け視界が広くなる
。
さらに草道を行くと、スギ林へ踏み込んでいく。
林内も草が生い茂り、かき分けるように登って行く。
そして沢を背に、左手へカーブし登って行く。
右手に黄色いテープを見ると、傾斜はゆるみ歩きやすくなる。
道には、所々木段のように腐りかけた角材が等間隔で敷かれている。
左手に色あせたピンクのテープを見て草の多い道を登って行く。
傾斜は大きい。
すぐ右手へ高木川支流へ注ぎ込む小さな沢を渡り岩場をよじ登って行く。
右手支流は次第に深くなり、スギ林の道は支流に沿って蛇行して伸び、狭い道をゆるやかに登って行く。
スギは、湿気が多いせいかどのスギもコケに覆われシダを装っている。
さらにゆるやかな傾斜を登って行く
支流を流れる水の音はさらに大きく、辺りに響き渡ってくる。
道は少し下り、沢の縁を通り直進していく。
その前に、右手へ道を外れ数歩進み、沢を上流に向かって沢床を行くと
小滝
のように3〜4mの落差でしぶきを上げ流れ落ちている。
帰路冷たい水で体を洗い、喉を潤してもいい。
ここで一息つき、ひんやりとした空気に元気をもらい山頂を目指す。
すぐ、支流に流れ込む小さな沢を横切って行く。
道は少し登ると、傾斜をゆるめてくれる。
この辺りの木々も、分厚くコケむし緑色に変色している。
沢を渡って1分立ったろうか、
コケむした丸太橋
を渡っていく。
道はゆるやかな傾斜で伸び、右手に白と黄色のテープを見て少し行くと、支流から遠ざかるように左手へカーブし登って行く。
道は少し傾斜を増し、1m足らずの岩の段差を登り、木の根っ子の道を行く。
丸太橋から2〜3分も行くと、右手に
道標
が立てられ「甫与志岳へあと1・2km」と案内されている。
すぐ右手へ根っ子の段差を降り、沢を渡り左手へ左岸を登って行く。
根っ子に助けられ段差を登り、さらに1m足らずの岩の段差を登って行く。
根っ子の多い道は、自然林やスギの落ち葉が厚く積もり、フカフカと足には優しい。
しかし道は狭く、左手沢側は切れ落ち危険防止の
トラロープ
が張られている。
傾斜は大きくはない。
しかし決してゆるやかでもない。
落ち葉の道を少し行くと、スギの植林地を抜け出し岩の段差を登って行く。
植林地を抜けると日が差込み、道沿いにはまた草が多くなる。
道は草に隠れて狭く、左手は切れ落ち用心していく。
道は、すぐ右手へ鋭角にカーブして登って行く。
帰路この場所を急ぎ足で下れば、カーブを切れず直進すれば沢床に落ち込み、あぶない。
歩きやすい落ち葉の道を少し行くと、右手にコケむした
大きな岩壁
を見る。
その大きさに、つい振り返って見てしまう。
岩壁の横は、なぜかひんやりとして気持ちいい。
岩壁を過ぎると、道にはコケむした露岩が多くなる。
左手にコケむした倒木を見て、露岩の道を登って行くとまたヒノキの植林地になる。
ヒノキは左手道沿いに、並ぶように幹を立てている。
道沿いに並ぶヒノキに触れながら狭い道を登って行く。
右手に倒木の株を見て、根っ子の段差を登って行く。
さらにヒノキ林の狭い道を登って行く。
左手斜面にもヒノキを見るが、それ以上に小径の自然林が斜面を覆い、手入れを待っているように見える。
ゆるやかな傾斜を、さらに根っ子の段差を登って行く。
傾斜は大きくはないが、単調な傾斜に足はこたえる。
幸い、道に露岩は減り傾斜もゆるんでくる。
左手へカーブすると、またコケむした岩が多くなりさらに左手へカーブして行く。
小さな根っ子の段差を登り、右手へカーブするとまた歩きやすくなる。
そして枯れた倒木をくぐり、ほぼ平らな道を10mも行くとまたゆるやかに登りだす。