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熊本県の山

バカ尾根を経て火口壁を行く・阿蘇高岳[1592.4m]

仙酔尾根分岐〜(天狗の舞台経由)〜高岳(30分)

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ここは仙酔尾根分岐と呼ばれ、木柱には仙酔峡駐車場:1570m 高岳東峰:500m 高岳:220m さらに月見小屋:290mと案内されている。
高岳へ登る前に高岳東峰へ足を伸ばすこととする。
快適な砂礫の道を左手東の方へゆるやかに登っていく。
砂礫の道はバカ尾根とはまったく異なり、歩くたびに疲れが引いていくような感触がとてもいい。
右手南側に「大鍋」と呼ばれる窪地の先に、 「月見小屋」 という避難小屋が目に付く。
大鍋は火口跡だという。
大鍋とはポルトガル語で「カルデラ」と呼び、カルデラは地下のマグマが噴火によって空洞ができ、その後陥没によってできた窪地だという。ということは阿蘇カルデラの中のミニカルデラと言える。
左手には、見慣れた九住連山が視界に浮かぶ。
汗まみれの体に、高岳稜線を流れるそよ風がなんとも心地いい。
正面東側には、「天狗の舞台」と呼ばれる巨大な岩魂次第に大きくなってくる。
天狗の舞台は、右手から巻いて登っていく。
分岐から200mも行くと下り加減になり、前方左手に鷲ヶ峰の岩峰群が横一列に並ぶ。
鷲ヶ峰の岩上には白い木柱がかすかに見える。
もう鷲ヶ峰に取り付くことはない。
一度登った記憶があるからか、見るだけで怖くなる。
さらに、ゆるやかに登って行くと道は傾斜をゆるめほぼ平らになる。
直進して行くと、カヤトの道に入り込み、岩の段差を下り、V字状にえぐられた真っ黒い土道を下っていく。
土道は狭く、両脇の土壁にズボンを汚してしまう。
道沿いには、ミヤマキリシマも多く隠れた群生地でもある。
しかし辺りのミヤマキリシマは、近年虫に犯され枯れてしまったミヤマキリシマも多い。
道は、右手の脇道を下ったほうがいい。
4〜5分も下って行くと鞍部に着く。右手には、倒れ掛かった木柱が立てられ、後方を「高岳」と書かれている。
左手にまた鷲ヶ峰を見る。
直進し、目前に迫る 傾いた天狗の舞 へ登っていく。
この道も深くえぐられ、雨後は靴を汚してしまう。
途中、右手へ反れ脇道を行くといい。
脇道もしっかり踏み固められ心配ない。

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さらに本道に出て右手へカーブして行く。途中道は二手に分岐するがどちらを取ってもいい。
正面眼下には、高森町辺りの田園風景が広がり、遠く脊梁の山々がかすんで見える。
確認はできないが、カタクリの花で賑わう目丸山や脊梁の雄、国見岳も見えているのかも知れない。
すぐ、天狗の舞台を巻くように左手へカーブしていく。
途中、左手岩壁に下がる氷柱を見てゆるやかに登っていく。
道は、さらに左手へ巻いてミゾ状にえぐられた急坂をひと登りすると稜線に立つ。
すぐ左手へ10m足らず登れば 天狗の舞台 に立つ。
天狗の舞台は広く展望に恵まれ、腰を降ろすには絶好の場所となる。特にミヤマキリシマが花開く時期は格別の舞台となる。しかし、天狗が踊ったせいか少しばかり西側に傾いている。
西側には、目指す高岳への道が稜線伝いに確認できる。
さらに、右手後ろへ振り返れば 鷲ヶ峰の岩峰群 が真下に迫る。
展望を楽しんだら元に引き返し、東の方へ下っていく。
道はすぐ平になり、踏み固められた高岳東峰に着く。ここまで足を伸ばしたご褒美のように、目前に根子岳が特異な全容を見せてくれる。
根子岳の特異な姿は、兄貴分の高岳に負けまいと鬼どもを使い竹田から土を持ってこさせ、高岳より高くなったという。
こうした悪行に、阿蘇の神様が激怒され、神様のお仕置きによって今見るギザギザ頭になったのだという。根子岳右手奥には、祖母山の稜線が背後を飾っている。
ここも、天狗の舞台に負けない絶景に感嘆する。
喉は涸れ、腹も苦しい泣き声を上げるが、どこで腰を降ろし昼食にするかは決まらない。
正面には、木柱が立てられ「:日ノ尾峠:1850m 高岳:750m 月見小屋:500m」と案内されている。
右手には道標が立てられ、右手大鍋へ下れば「月見小屋」左手へ下れば「日の尾峠」と案内している。
稜線は、ここから南へ伸び7〜80mも下れば切れ落ち危険。
途中、数個のケルンを見る。
足元には、小さなミヤマキリシマが溶岩にへばりつき、開花期を待っている。

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南側突端へ足を運べば、外輪山と脊梁の山々の二重の稜線が美しい。
右手北側へ目を向けると、横から見た高岳への稜線がくっきりと見え、バカ尾根から見る稜線とはまったく異なる。
さらに右手へ向きを変えると、正面左手に 天狗の舞台 、右手に根子岳を見る。そして、今一度天狗の舞台に立ち、高岳への道を眺めたい。
天狗の舞台で見た光景を目に焼付け、後髪引かれる想いで天狗の舞台を後に、500m先の仙酔尾根分岐へ向かう。
仙酔尾根分岐に着くと、目は自然と右手バカ尾根に向いてしまう。
そして高まる胸を押さえ 分岐に立てられた木柱 を見て、220m先の高岳本峰を目指す。
ゆるやかな傾斜の砂礫の道を7〜80mも行くと登りつき、右手にケルンのような石積みを見る。
正面には一段と迫った高岳山頂には人影が確認できる。
左手に木柱を見てゆるやかに下りだす。
鞍部に着くと、いよいよ高岳の岩峰に取り付く。
歩きやすい砂礫の道は、また溶岩の道となる。
山頂への道は、左手から回りこむように付けられているが、右手きから回り込む踏み跡も付けられている。

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