阿蘇五岳の大舞台・鞍岳[1119m]−ツームシ山[1064m]
鞍岳 → ツームシ山(約35分)
急坂をあえぎながら、一歩一歩登り白い標柱を過ぎ、鞍部から5〜6分も登ると鞍岳山頂に着く。
山頂には山頂標が立てられ「鞍岳:1119米」と黄色い文字で書かれている。
山頂は、10坪ばかりの空地があり、ここも視界をさえぎるものはなく、360度広がる展望を見渡すことができる。
眼下には,阿蘇五岳を囲う外輪山の内側に広がる広大な大地に、牧場が広がっている。
さらに、目を遠ざけると阿蘇谷の田園風景が静かに沈んで消える。
さらに北側には、
目指すツームシ山
が,樹海の先に一筋の道が山頂へ導き、登山者を招くようにおだやかな姿を見せている。 ツームシ山までは,約1.5キロメートル、3〜40分程度で山頂に立つことはできるが、急坂を下ると素晴らしいパノラマコースが始まり、時間を気にせずその歩行を楽しみたい。
鞍岳からツームシ山への道は、西側から急坂を下って行く別ルートもあるが、東側に阿蘇五岳を見て往復することとする。
ツームシ山への道は、山頂から東側へ急坂を下ると三叉路に出会う。
右折すれば女岳へ、ツームシ山へは左折していく。
分岐には標柱
も立てられ迷うことはない。
三叉路から左手へ数メートル行くとさらに三叉路となり、左折すれば馬頭観音を経て伏石登山口へ、ツームシ山は直進していく。
少し行くと木段になる。木段はなかなか終わらない。
3〜4分下ると左手に標柱が立てられ、鞍岳:250メートル、右折すれば林道へ、そしてツームシ山へは直進して1.3キロメートルと案内されている。
木段は、
後ろへ振り向くと傾斜は大きい
。 木段はさらに続き、三叉路に出会う。
三叉路の左手には標柱も立てられている。
木柱を見て、少し下ると木段は終わり、170段も数えてしまう。
自然林の中のパノラマコースをゆるやかに下っていく。
木段を下りきって2分経過するころ、三叉路に標柱を見る。
さらに北の方へ直進してゆるやかに下って行く。
気持ちのいい中低木の中を、さらに3分ほど下って行くと、
左手に標柱
が立てられ、左折は「行き止まり」と書かれ標柱に従い直進して行く。
さらに1分も行くと、また左手に標柱が立てられ、右折は林道と書かれており、北へ北へとわずかな傾斜を下っていく。
三叉路などには、親切に標柱が立てられ迷うことはない。
1〜2分も行けば、道先に日が差し込み、明るくなる
この辺りは大きな松の木が多い
。
道は北東の方へ伸び、平坦に近いわずかな傾斜を小さく蛇行を繰り返し、近くの公園を散歩するように足は軽い。
平坦な道
を少し行くと目前が開け、広い空間が広がる。
アセビの木が特に左手に多く自生しており、春はスズランの様な形をした白い小さな花が、登山者の心を和ませてくれる。
左手には、マツムシソウも迎えてくれる。
この辺りは、以前はもっと広い空間に恵まれ、遠望もききアセビの木が点々と生えている様を思い出すが、今は左手スギ林がアセビを包み込むように広がり、残念ながらこの空間は以前よりかなり狭くなり、 昔日の面影は記憶の中でしか見ることはできない。
残され自然に感謝しながら、この辺で時間を割き一息入れるといい。
足元には、紫色のマツムシソウ多い。
少し行くと、左手ススキの中に標柱が立てられ、鞍岳まで1.1キロメートル、ツームシ山まで200メートル、また右手は林道・山小屋と案内されている。
平坦な道をのんびりと、先を急がず一歩一歩を楽しむがいい。
さらに目前が開け、前方にはヒノキ林越しにツームシ山の頂が見えてくる。
気持ちの良い空間を3〜4分も進むと
左手に標柱
が立てられ、右手は林道まで800メートルと書かれている。
ツームシ山は、もう目前に迫っている。
右手にもヒノキ林が迫ってくる。 左手は、アセビの木、その奥には杉林が遠景をさえぎっている。
この辺りも広い空間が広がってはいるが、年々狭まる現実に、昔日の記憶がなつかしい。
標柱から3〜4分も行くと、右手ヒノキ林の中に、白い案内板が立てられ「野鳥の森を経て林道造林小屋へ」と書かれている。
少し行くと、道は登りだし林の中へ入っていく。
石混じりの2〜3メートルほどの段差を越え、左手へゆるやかに登ると天井は開ける。
ここから山頂は、山頂まで200メートル足らずに近づき、ゆるやかに登っていく。
道は山頂に向かって一直線
に伸びており、少しずつ傾斜を増してくる。
少し登ると 右手に視界が広がり、阿蘇五岳が一望できる。
白い案内板から5〜6分も登ると、道は広くなり山頂の白い標柱が見えてくる。
最後の登りはさらに傾斜を増してくるが距離は短い。
2〜3分も急坂を登れば山頂に立つ。
ツームシ山頂から往路を30分余り行くと、鞍岳直下の分岐に着く。
右手へ急坂を登れば鞍岳山頂へ通じている。 直進して狭い道ゆるやかに下っていく。
道沿いにはアセビの木が密生し、アセビロードとでも名付けたい。
分岐から4〜5分も行くと、鞍岳と女岳の鞍部に差し掛かり
「鞍岳山頂→」と書かれた標柱
を見るとすぐ鞍部に着く。
鞍部にある標柱を確認し、左手へ下っていく。
鞍部から、往路を15分も下れば登山口に着く。