ダイナミックな展望に酔う・根子岳東峰[1408.1m]
ピーク〜道標(20分) [ この区間の地図 ]
正面に、一塊の植林地を見てゆるやかに登って行くと、931・6mのピークに達する。
ピークには、道の左手には国土地理院の白柱が立てられ「三角点」と書かれている。
そばには石柱も立てられている。
右手西側に目を向けると、さらに形を変えた高岳が一望できる。
阿蘇を代表する高岳・中岳
は、幾筋も重なる尾根を降ろし、裾野に広大な牧草地作り出している。
北側に目を引くと久住の山々が一望でき、右手東側に大船山・左手西側に涌蓋山が望まれる。
かけがえのない展望に時を忘れ、見入ってしまう。
一息ついて、右手に根子岳の得意な山容を見て、東側へ直進し下って行く。
10m余り下ると、右手南側へカーブして行く。
道は、枯れたススキの中に若葉が育ち、道を覆い隠し路面は見えない。
そして、枝を広げる木をくぐって行く。
道は少しばかり傾斜を増してくる。
しかし急坂ではない。
道には枯れたススキの茎が厚く積もり、傾斜を増すとツルッと滑ってしまう。
さらにススキの道を左手へカーブして行く。
道は枯れたススキや若葉で覆われ、足でかき分け踏み跡を探るように登って行く。
しかし、この時期展望に救われるが、夏場は天井だけか望めない。
少し行くと尾根に沿って右手へカーブして行く。
道沿いにはグミの木も目立ってくる。
少し登ると傾斜はゆるみほぼ平らになる。
右手に眼を下ろすと、林道終点が見えてくる。終点にあるコンクリートの堰堤も見える。
正面には、1本の木が見えてくる。
近づくと
桜の木
が育っている。なぜここに桜が1本あるのかわからない。
桜に一息つき、右手へカーブし滑りやすいススキの道を登って行く。
道沿いにはハギも多く見かける。
右手は、依然として流れるような尾根筋が幾重にも広がり、その中で仙酔峡に建てられた真っ白い仏舎利塔が目を引く。
高岳や高岳斜面にしがみつくように這う鷲ヶ峰の岩峰群は、根子岳斜面に消えようとしている。
さて、目を正面に向けると、ススキの尾根は右手へカーブし根子岳に向かって伸びる。
この辺りは、西風が常時吹くのか、どのススキも左手へ倒れ掛かっている。
そのススキの間を縫うように登って行く。
しかし、道には枯れたススキの茎が厚く積もり、滑りやすく登りづらく足に応える。
一息つき右手へ振り返ると、広大な丘陵の背後に久住連山が静かに浮かんで見える。
その丘陵から流れてくる風が、汗ばむ体に実に気持ちいい。
左手に目を移すと、鷲ヶ峰を背負っているような高岳は、根子岳斜面に深く沈みこみわずかに頂上だけを見せている。
登りきり、足元の道を目で追うと、道は一直線に伸び樹林帯の中に消え、山頂への道を勝手に連想する。
山頂は2峰
に見え、右手の峰を経て東峰へ取り付く。
そして尾根の右手斜面をゆるやかに下り左手へ数メートル登ると、正面に
竹が道標
のように立てられている。
ここは分岐に見え、左手へバックするように尾根筋に伸びるが、少し行くと踏み跡は薄くなる。
一息入れ狭い踏み跡を辿り、ススキを掻き分けゆるやかな傾斜を登って行く。
20m足らず行くと、道の真ん中に木杭が立てられ、つまずいてしまう。
木杭を過ぎると、少し傾斜を増し、木杭から20m足らず行くと、遠くから見た林の中に踏み込んでいく。