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熊本県の山

自然林の稜線がいい・白髪岳[1416.7m]

三池神社〜白髪岳(20分) [ この区間の地図 ]

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尾根道を左手から下って行くと三池神社前に着く。
神社左手には木柱が立てられ「三池神社 頂上まで720米 海抜1370米」と書かれている。
その隣には、例の石柱が立てられているが、残念ながら番号は確認し損じたが、これが1番か。
さらに白髪岳自然環境の案内板も立てられている。

白髪岳自然環境
この地域では木材の伐採や土石の採取など自然環境に及ぼす行為は自然環境保全法に基づく許可を受けなければなりません。
環境庁


三池神社 の社殿は、近年造られように真新しく麓の人達の信仰心の厚さから来るのか、銅板葺の囲いの中に守られ、神明造りの屋根が美しい。
祭神は鵜葦草葦不会尊(うがやふきあえずのみこと)等が祀られているという。
社殿右手には白い立て札が立てられ「御池神社 一拝一拝もう一杯」と書かれている。
一杯は球磨の焼酎でも意味するのか、神様に申し訳ない気がする。
さて一息つき、社殿前を通り左手へカーブし畝のような道を行く。
左手に「ホオノキ」の樹名板を見ながら2〜30mも下ると左手に「つるまさき、ニシキギ科」の立て札が立てられている。
右手に緑色のテープを見てゆるやかに登りだす。
さらに左手に「イタヤカエデ」の樹名板を見ると、次第に傾斜を増してくる。
道は右手へカーブし、倒木に沿って登って行くとさらに傾斜を増し、右手へ向きを変え登って行く。
少し登ると、わずかばかり傾斜はゆるんでくる。
正面に2本の幹を持つ倒木を見て、その左手を登って行く。
すぐ左手に 12/14 の立て札を見て一息つき、ゆるやかに蛇行しながら下って行く。
正面樹間には、白髪岳がその輪郭を見せている。
しかし、夏場この景色は見られない。
そして株を浮かす倒木を過ぎると、またゆるやかに登って行く。
左手に「たんなさわたぎ」の立て札を見る。

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大きな傾斜を登って行くと、またイタヤカエデの樹名板を見る。
道は、少しばかり登ると傾斜はゆるみ、小さく蛇行しながら山頂に向かって伸びる。
そして株を浮かした倒木をくぐり抜けて行く。
この木は、生きているかどうかこの時期はっきりしない。
平に近いような小さな傾斜を10数メートルも登って行くと、左手に「立って、一ッ時(小休)」と書かれた立て札を見る。
ゆるやかな傾斜を登ると、またゆるやかに下りだす。
左手前方には倒木が大きな株を起こしている。
倒木は、大木ほど多くそれだけ風を受けるためか、またはそれに見合う根が張っていないのか、それとも張れないのか、しかし、大木に向かって太りすぎとは自分は言い難い。
道はすぐゆるやかに登り、小さなアップダウンを行く。
小さなアップダウンは、ほとんど足には感じない。
さらに、根元からポッキリ折れた倒木を越え、また下りだす。
正面樹間に迫る白髪岳を目前に見て、足はさらに速くなる。
気持ちも足に引きずられ、除々に焦りが出始める。
小さなアップダウンを快適に歩を進めて行くと、正面に 扇を広げたような大木 を見る。
この辺りは全てが落葉樹で占められているが、落葉樹は雨が少ない地域で育ち落葉して蒸発を防ぐのだという。
そしてゆるやかに登りながら、大木の枝下を行く。
道はわずかな傾斜で下り、足はさらに速くなる。
すぐ傾斜はなくなり10数メートル行くと左手に 13/14番の立て札 が立てられている。
あと1本と脳裏に浮かび、山頂は近いことを意識する。
一息つき、立て札を見てゆるやかに登りだす。

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そして左手へカーブすると傾斜を増してくる。
右手に、緑色のテープを見て少し登ると根っ子が多くなる。
足元には「頭上に注意」と書かれた文字板が地面に落ちているが、頭上を注意するようなものはない。
左手に「リョウブ」の樹名板を見て、さらに根っ子の道を登って行く。
三池神社で、頂上まで720mと案内されていたが、山頂を意識してかこの距離は長い。
焦らず、快適な稜線歩きを楽しめばいいが、山頂を意識すればするほど焦りは高まる。
根っ子の道を登りきると、左手足元に 人吉カメさんの立て札 が立てられ「山頂まで5分」と書かれている。
しかし、二つに割れ落ちている。
そしてゆるやかに下り始める。
10mも下ると、また登りだす。
これが最後の登りと、悟るようにつぶやき根っ子の道を登って行く。
道は次第に傾斜を増してくる。
左手に向きを変え登って行くと、左手に「ミズメ:カバノキ科」と書かれている。
さらに根っ子の道を登って行く。
道には、タコの足のように根っこを剥き出し、その隙間に足場を探すように登って行く。
傾斜かなかなか大きい。石屑も多い。
しかし、石屑は滑り止めになってくれる。
大きく息が荒れだすころ、20mほど先の方に株を浮かした倒木が見えてくる。
ところが、その20mがなかなか進まない。
左手に「リョウブ」の樹名板を見て、その倒木の左手を登って行く。
倒木は、2本の大木が並列して倒れ何とも痛ましい。
最後の登りに足の疲れはさらに増す。
しかし、元気は一歩一歩反比例する。
この辺りも倒木が多い。
倒木の墓場のようにも見える。そしてその倒木のほとんどが枯れてしまっている。
そして、正面に倒木を見て右手へカーブして行く。
足は倒木をくぐるように向いてしまうが、その株を迂回するように左手を通りすぐ右手へカーブして行く。
正面には、 3本の白いテープ を巻いて枝を広げる立ち木が見えてくる。
すぐ山頂に立つ緑色の白髪岳自然環境保全地域の説明板が見えてくる。
そしてひと登りすると、やっと白髪岳山頂に辿り着く。
山頂には山頂標も立てられ「1417m」と書かれている。

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山頂中央部には国土地理院の一等三角点石柱が立てられ、同じく木柱も立てられている。
その左手には、最後の14/14の立て札が立てられている。
さらに中央部には、コンクリートの中に黒髪山・白髪岳姉妹山調印記念の陶板が埋め込まれ、白髪岳周辺の山々や生息する小鳥や小動物の絵が描かれている。

黒髪山・白髪岳姉妹山調印記念1992年4月5日
私達は豊かな自然を時代の人々に豊かな自然のままで残す姉妹山の交流を継けます。
佐賀県有田町 黒髪山を守る山の会
熊本県上村  白髪岳を守る山の会


さらに「寝て三時 満天休」と書かれた立て札も立てられ、時間さえあれば、三時でも休めばいい。
右手斜面には広い空地が広がり、足を投げ出し満天の眺望が楽しめる。
空地周辺の潅木は、どの木も白骨化したような光景が広がり、小枝を折るとポッキリと折れ、全てが枯れているとは信じ難いが、気になる光景に胸はさらに痛くなる。
さて、満天休を楽しんだら往路を帰る。
近くには湯前温泉もあり、帰りを急がずゆっくり実感ができればこの上ない。

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