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九州山クラブ アウトドアを楽しもう!九州の山々を登山記録として紹介

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福岡県の山

花に酔う、沢と歩く・井原山[ 983m ]

登山口 → 分岐(所要時間:約20分)

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登山口には、駐車場が整備され、10数台駐車できる。
しかし、5月初旬の「ミツバツツジ」の時期や、7月末から8月にかけて咲く「キツネノカミソリ」の時期は、日・祭日はもちろん、平日も満杯状態になり、林道沿いに駐車せざるを得ない。
特にキツネのカミソリの時期は、登山者以外に、花を見学される人、写真を取る人、その他道沿いや沢沿いに、涼と花を求めて、飲食物を持ち込み座り込む花見客で賑わう。
登山口は、駐車場の奥左手にあり、木橋を渡るところから始まる。
丸太橋を渡ると、野河内から登ってきた登山道と接し、 左手へ少し行けば、鍾乳洞があるが、 ここは外から見るだけにとどめたい。
木橋を渡り右折すると、すぐ右手に「 オオキツネノカミソリについて 」や「お願い」と題した案内板が立てられている。

オオキツネノカミソリについて
オオキツネノカミソリは、ヒガンバナ科に属し、高さ3〜50cmの多年草、丘陵地や林内に群生している。 ちなみに、当地域は西日本随一の群生地といわれている。平地での育ちは困難。春は葉は鱗茎から数個で、帯状で柔らかく粉緑色、葉の幅は1cm。 花期は葉が枯れた夏に咲く。毎年7月下旬が見頃。花はだいだい色で長さ5〜6cm、和名は狐の剃刀といい、葉が細くて鋭いところから名付けられた。
<瑞梅寺キツネノカミソリを守る会>

お願い
幻の花キツネノカミソリを大切にしましょう。群生地はここだけ、花を折ったり、根こそぎ採ったりしないで下さい。根っこは毒性があります。 また来年も、再来年もみんなでキツネノカミソリの花見ができますよう、そしてかけがえのないこの森を大切にしましょう。
<瑞梅寺キツネノカミソリを守る会 福岡県森林管理署>


左手に、丸太を胴割りしたベンチ が用意されてはいるが休むのはまだ早い。
道は狭いが、多くの登山者でしっかり踏み固められ、快適な道をゆるやかに登っていく。 7月下旬には、この辺りもオレンジ色の「キツネノカミソリ」がチラホラ花を咲かせてくれる。
4〜50メートルも行くと、右手に丸太橋が架けられ、これを渡り左手に沢を見ながら左岸を登って行く。 国土交通省では、上流を背中にして右手を右岸、左手を左岸と規定し、県や市町村もこのように呼んでいる。
沢は、水量に恵まれ周辺の岩々はコケに覆われている。 1分も行くと、左手へ再び沢を渡り沢の左手をゆるやかに登って行く。 正面には、白い案内板が立てられ、「 オオキツネノカミソリ群生地 」と書かれ、群生地を矢印で案内している。

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道沿いには、オレンジ色のキツネノカミソリが次第に多くなる。
この辺りはシダも多く、シダの隙間からキツネノカミソリが花を見せている。
1、2分も行くと、また右手へ木橋を渡って行く。 木橋は、ぬれた時期は滑りやすい。道は狭いが、大勢の登山者でしっかりと踏み固められ、道をはずすようなことはない。
さらに1、2分も行くと、右手に白い案内板を見て、左手へ沢を横切って行く。
沢にある岩は、薄いせんべいのように割れた岩が多く、白い横縞模様が幾重にも重なり合っている。 道の両脇には鍾乳石も多いが、白い肌はコケで変色している。
さらに、両脇に咲くキツネノカミソリは次第にその数を増し、目を奪われながらゆるやかに登っていく。 沢を渡って2分ほど行くと、正面に 大きな木 が目印のように枝を広げている。

ここは三叉路となっており、道は左手に分岐している。 左手岩の上には白い案内板が置かれ、「第二鍾乳洞入口」と書かれている。
左手へ、そのまま登って行くと、三瀬峠から井原山への縦走路に出会い、右折して尾根道を行けば、井原山へ行くこともできる。しかし踏み跡は薄い。
大きな木の左手先には、丸太のベンチも置かれ一息ついてもいい。
山頂は、この大木の横を直進して行く。 数メートルも行くと小さな支流を渡る。

右手にはブナ林が広がり天高く伸びている。
高い天井は見通しがよく、広い空間はなんともすがすがしい。ブナ林で一息入れ別れを惜しむように歩を進めて行く。すぐ、わずかな水の流れが道を横切り、 左手に目を向けると、コケに覆われた大きな岩の隙間から、 わずかばかりの水が湧きでてつい手を差し出したくなる。水は、神でも宿りそうな神聖な山へ踏み込む清めの水のように感じてしまう。そこには、 案内板 が立てられている。
この冷たい水をもらい、ゆるやかに登っていく。少し行くと右手へ、また沢を渡る。

水無の湧水
湧水が出ている此岩(フクロー)に似ていることから、地元ではこうぞう岩と呼んでいます。おいしい水です。ご利用ください。
<水無の会>

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