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福岡県の山

戦国の風とツゲの原生林・古処山 [ 859m ]

水船 → 山頂(所要時間:約35分)歌碑経由

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水舟は、戦国時代1日1000人の飲料水をまかなったという。
しかし、季節にもよろうが、ポツリ・ポツリと滴り落ちる程度で、豊富な水量とは実感しない。
左手奥にはベンチも用意され、ここで少し足を休めればいい。
標柱には「水舟(水場)」と書かれている。 山頂は、分岐へ戻り直進して行く。

左手には、標柱が立てられ「古処山頂:0.4km 屏山頂:2.1km」と案内されている。
すぐ、 板を張った木橋 を渡って行く。
周囲は、杉はなく自然林に覆われ、道には岩が多く、傾斜は大きくなる。

左手へカーブすると、傾斜はゆるみ30メートルほど進み、右手へカーブすると、また露岩の多い道になる。
正面には、また木段が見える。 その手前には、 アーチ状に木が幹を曲げている
そこを童心に戻ってくぐり、木段を登ってもいいが、木段は、土が流され浮いた状態に陥り、左手の歩きやすい脇道を行く。
ここを登り左手へカーブし、斜面に付けられた、狭い平坦な道を行く。

途中、三叉路に出会うがここは直進し、左手に大きな木を見て、さらに平坦な道を行く。

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さらに右手へカーブして行くと、また 木段 になる。
木段は6段ほど数えられるが、この木段も浮いた状態で、機能は失われ左手の脇道を登っていく。
さらに1、2分右手に大きな木を見て、 道に這い出す根を階段 代わりに登ると三叉路になる。
右手の大きな木には、案内板が付けられ「花田比露思(はなだひろし)歌碑 ひとの世の栄枯盛衰を見放けつつ、古処の峯はやおのれ寂けしこの先:25m」と書かれている。
この案内板は、針金で結ばれているが、ビニールの管に通してあり、木の成長に配慮されている。

歌碑は、右手へ曲がり平坦な道を行く。
すぐ左へカーブし急坂を登る。
木段も付けられ、右手にはトラロープが張られている。
この急坂を登ると正面の 大きな岩に、赤い文字で同文が刻まれている
左手には「昭和32年11月 あけび歌会」とも刻まれている。

花田比露思(1882〜1967)は、福岡県朝倉市に生まれ京都帝大を卒業して後、新聞記者を経て京都大助教授・ 大分大学学長・福岡商大初代学長などを歴任。正岡子規を敬慕、その歌風をうけ万葉の精神を基本とし、潮騒「あけび」を創刊、主宰した。
没後は林光雄・大津留 温が受け継ぎ今日に至っているという。

山頂へは、直進して行くこともできるが、踏み跡は薄く、三叉路まで引き返す。
三叉路を直進してコケが生えた露岩をよけながら、平坦な道を行く。

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三叉路左手の木の根元に、朝倉28山峰会の「九合目」の案内板が掛けられている。
少し行くとゆるやかに下り、 コケむした大きな岩 を右手に見て、また登って行く。
道にはコケむした岩がさらに多くなり、その岩道を左右に蛇行しながら登っていく。

岩の間にも木段が付けられ6段ほど数えるが、木段は壊れこれを登ることはない。
踏み跡は岩や壊れた木段をよけるように蛇行を繰り返し伸びている。
三叉路から、4、5分も岩道を登ると、右手に標柱が立てられ「古処山まで0.2km」と案内されている。
岩道は、すぐ右手へカーブし伸びている。
この辺りは、とにかく岩が多い。
正面には、コケむした岩の上に 石仏 が祀られている。

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さらに右手へカーブし、コケむした岩道を登っていく。
すぐ、左手に 赤いエプロンをつけた地蔵菩薩 の立像が目につく。
右手には、錫杖ならぬ竹杖を、左手には宝珠を持っておられる。
地蔵菩薩は、命を育む大地のように無限の大悲を持っておられるところから、この名が付いたという。
道はすぐ斜面を横切るように伸び、傾斜はゆるみ、岩はなくなり歩きやすくなる。
左手斜面から幹を伸ばす木をくぐる、とまたコケむした岩が多くなる。
岩は石灰岩か、肌は白い。

さらに、左手へカーブし、斜面を1分も登るとまた 岩道 になり、ここを登りきると 気持ちのいい広場 に着く。
正面には、岩をくりぬいて造られた薬師像か、左手に薬壷を持っておられる。
山頂へは、広場を横切るように左手へ行く。
右手には「まゆみ」の木が大きく幹を伸ばしている。
まゆみは4月になると、ピンクの小さな花をたくさん咲かせてくれる。
その先右手には、古処山のツゲについて説明されている。

古処山のツゲ林
古処山頂周辺は、石灰岩が露出しているため、ツゲを始めとする石灰岩地特有の植生となっています。 ここのツゲの大部分は、オオヒメツゲであり、中には樹齢1000年以上と推定されるものもあります。 このようなツゲの原生林は、全国的にも大変貴重で、国指定特別天然記念物となっています。
<環境庁 福岡県>

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ツゲは、甘木市の市木にもなっている。
広場を抜けると、また岩道になる。
あふれんばかりの 石灰岩 が重なり合い、登山者の踏み跡を辿って行く。
一歩一歩岩に足をかけ、焦らず急がず登れば3、4分で山頂広場に達する。

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