九州の歴史をきざむ・四王寺山 [ 四王寺山:410m ]
岩屋山〜登山口(60分)
マイカーは大宰府政庁跡駐車場を利用し、隣接の車道を北側へ行く。
駐車場出口には、案内板が立てられ利用時間は午前8時から午後5時30分までと案内され、車道を100mも行くと左手に
トイレ
が設けられている。
車道は、公園を行くように、右手道沿いには桜が植え込まれ、左手はもみじが幹を並べ出だしはいい。
県民の森内には、「春の森」「秋の森」と名付けられた自然の公園もあり、自然散策も別の機会に持てばいい。
右手東側に遠く目を向けると、
岩屋山
の稜線がうかがわれる。
駐車場から6、7分も行くと交差点に出る。
左手には道標が立てられ、大野城跡まで直進して2・3kmと案内されている。
右手は、帰路に通りこの交差点を左折し駐車場に戻ることとする。
左手に八幡宮
を見て直進していく。
交差点から1分も行くと、右手に「九州歴史資料館 大宰府史跡発掘調査事務所」を見て、少し行くと
三差路
に出会う。
正面には道標が立てられ「大野城跡:2・2km」別の道標にも「四王寺山頂:2・2km」と案内され、大野城跡と四王寺山及び大野山は同じ場所を示している。
三差路からさらに直進していく。
道沿いには人家も数軒を並び、三差路から2分も行くと、左手に柿の木が目につく。
少し行くと、左手にのんびりと感じる
農道のような道
が分岐し、その正面角に道標が立てられ左手へ「四王寺山登山道」と案内されている。
直進は「大石垣:1・2km」そして後方を「大宰府政庁跡:0・5km」と案内している。
聞けば、大石垣付近は土砂崩れで通行できないという。
この分岐を、道標に従い左折していく。
すぐ右手に石垣を見て100mも行くと、右手に
少しばかりの畑
を見て右手へ数メートルも行くと左手に分岐、ここを右手へ直進し林の中を行く。
すぐ、左手の幹に白い文字板が掛けられ、行く手を「四王寺」と案内している。
林の中に入ると、日は閉ざされ薄暗い道を登っていく。
薄暗い道を5〜60メートルもゆるやかに登って行くと、右手へ分岐し正面足元に
立て札
が立てられ「四王寺県民の森へ」と書かれている。
直進して10数メートルも行くと、お堂が現れ引陣地蔵菩薩が祀られている。
山頂は、この分岐を右折して薄暗い道を登って行く。
すぐ左手へカーブすると、ゆるやかな登りは少しづつ傾斜をゆるめ、ほぼ平坦な道になる。
辺りはヒノキ林に変わり自然木や竹と混在してくる。
ヒノキ林の中は、枯れた倒木も目立ち雑然としている。
落ち葉の多い道は、わずかばかりの傾斜で伸びている。
分岐から2分足らず行くと、
路肩が崩落
しほぼ直角に切れ落ち狭くなっている。
道は、この辺りからゆるやかに登りはじめ、周囲は自然林に変わる。
少し行くと、傾斜はゆるみU字状のミゾ道になる。
ミゾ道は、次第に深くなり両脇の土壁は人の背丈より高くなる。
ミゾ道は、右手へカーブし支尾根をゆるやかに登っていく。
3分足らず登ると
ミゾ道
は終わり、左手には大木を見て右手へカーブし登っていく。
正面には、川筋に浮かぶ島のようにこんもりと盛り上り、道はその島をよけるように二手に分かれ、右手から左手へ巻いていく。
その島には石柱が立てられ「境」と刻まれている。
少し行くと、正面にヒノキ林が広がってくる。
さらに右手へカーブし10mも進み、左手へカーブしゆるやかに登っていく。
島から1、2分も登ると路肩部分が崩落し、
その先の方に車道
が目に付く。
さらに落ち葉の道を蛇行し登っていくと、またミゾ道になる。
左手ヒノキ林はすぐ遠ざかり、自然林に入れ替わる。
ミゾ道は1分余りで終わり
、斜面に付けられた道を登っていく。
少し登り、左手へすぐ右手へカーブし登って行くと、左手に
たくさんの幹を伸ばす木
が目に付く。
幹は、大小14本ほど数え、右手へカーブし登っていく。
道は、すぐ尾根筋に登りつき歩きやすい平坦な道になる。
この辺りも、大野城を囲む城壁の一部かも知れない。
少し行くと尾根は登りだすが、道は直進して尾根の左手斜面に伸び、平らな道は続く。
14本の幹を持つ木から2分余り快適な道を進むと、
左手に倒木
が株をむき出しにしている。
しかし、それでも倒木は新しい枝を垂直に伸ばし、しっかり生を得ている。
快適な道
はさらに続く。
快適な道は、今から1350年前九州の総督府があった、大宰府を守る防波堤として築かれた土塁から成る。
今、運ぶ一歩一歩は、先人達が踏み固め今日残してくれた、ただそれだけの道ではない。
当時の大宰府、引いては日本を守るという、途方もない意味のある道なのである。
倒木から4、5分も過ぎるころ、正面は
トンネルの出口のように日が差し込み
、まぶしく輝いてくる。
そこに着くと、右手に
送電用の鉄塔
を見上げる。
道は、ゆるやかな傾斜を登っていく。
左手にプラスチックの支柱を見ると、道は左手に分岐して登りヒノキ林の中に消えていく。
道は登りと言っても、ほとんど足には感じない。
快適な道を、鉄塔から2分も経つころ右手へカーブし倒木をくぐっていく。
快適な道は、1分も歩くとまたU字状のミゾ道になるが歩くのに支障はない。
右手から水が流れる音が聞こえてくるが、自然林に囲まれ水も沢も見えない。
ミゾ道はすぐもとの快適な道になる。
右手樹間には、岩屋山の稜線が見え隠れしてくる。
わずかな傾斜を、倒木から2分も登っていくと、
正面にヒノキ林
が迫ってくる。
道は、そのヒノキ林の手前から右手へカーブし登っていく。
道は少し傾斜を増し、木の根が多くなる。
左手にヒノキ林を見て左手へ、さらに木の根の段差を登り右手へカーブしていく。
道は、急に荒れ赤土むきだしの滑りやすい道になる。
さらに右手へカーブすると、
路面はミゾ状
にえぐられ木の根を階段代わりに登っていく。
道はすぐ落ち葉の道に変わり、左手へカーブし北側へ10mも登ると周囲はヒノキ林に囲まれる。
ヒノキ林は、自然のままに枝を伸ばし、枝打ちを待っているようにも思える。
道は少し傾斜を増し、左右に蛇行しながら行く手を導いてくれる。
周囲を取り囲むヒノキ林は、1、2分も行けば次第になくなりまた自然林に変わる。
自然林は、大木は見当たらず小径木が多い。
日は、密生する小径木にさえぎられ足元は薄暗く、展望は得られない。
道は、次第に傾斜を増すが1分も登ればゆるみ、左右に蛇行しながら登っていく。
正面道の真ん中に立つ数本のヒノキに触れ、右手へカーブしていく。
10mも登ると左手北側へ向きを変え登っていくと、道はミゾの様相をしてくる。
さらに
コケむした岩
も多くなる。
左手へカーブし、すぐ目印のような岩を見てミゾ道を登っていく。
両脇の岩壁もコケに染まり、深い緑色に変色している。
岩壁の道を少し登ると岩壁はなくなり、正面にまた
ヒノキ林
が広がり右手へカーブしていく。
道は少し傾斜を増し、さらに木の根が多くなる。
すぐ右手へカーブすると、正面に立つ1本のヒノキをよけ左手から回りこむと、左手に
コケむした岩をわしづかみ
するように根を伸ばすヒノキが目につく。
すぐ、右手へカーブし急坂を登っていく。
そして10メートルほど登り左手へカーブし、足元の岩をよけコケに覆われた露岩の上を行く。
急坂に息は荒れてくる。
ミゾ状の道の両壁の岩もコケむし深緑色に変色している。
足元の岩をよけ、10m余り行くと高さ50センチメートルほど残された切り株が道の真ん中に突き立ち、わき見すれば転びかねない。
道は左右に小さく蛇行し伸び、さらに左手へカーブし登ると、道は右手へ分岐し右手へ数メートル登ると、右手に「大石垣へ」と書かれた
小さな立て札
が立てられている。
さらに直進して、コケの多い道を登っていく。
少し登るとまた
Y字形に分岐
し、どちらを取ってもいい。
左手が近道になるが、右手に道をとり29番札所へ立ち寄ることとする。
左手角には、
手のひらに良く似た5本の幹
を持つ木が目に付く。
直進して1分余り登れば、分岐につき右へ6〜7メートルも行くと、左手に29番札所があり
手を合わせた石仏
が安置されている。
道はさらに伸び、典型的な形をした土塁をゆるやかに下って行くと
30番札所
へ行く。
30番札所まで7〜8分で往復できる。
ここで一息ついたら分岐へ引き返す。