海岸線が美しい・十坊山 [ 535.4m ]
道標〜山頂(10分) [ この区間の地図 ]
快適な道を少し行くと右手には道標が立てられ、行く手を「十坊山」と案内している。
左手に、2個の吸殻入れを見ると、道は左手にも分岐する。
さらに、平らな道を少し行くと、ゆるやかに登りはじめ右手へカーブして伸びる。
道は少しづつ傾斜を増し、植林地に差しかかる。
傾斜はさらに増し、小さく蛇行し登って行く。
傾斜は大きい。
少し登ると正面が明るくなり、天井が開け草地になる。
一息つき、後ろを振り向くと、脊振山系の山々の遠望が得られる。
左手樹間には浮岳も仰ぐことができる。
そして、左手へ向きを変え、角が取れた丸い岩に触れ、林の中へ踏み込んでいく。
この辺りは岩が多く、大きな傾斜を小さく蛇行し登って行く。
さらに、コケむした岩の左手を通り、右手へカーブして行く。
正面10mほど先に、十坊山では大木に見える木陰で、コケむした岩を見る。
その岩に触れるとまた天井が開ける。
ここも草地が広がり、露岩をよけながら登っていく。
大きな傾斜をひと登りし、さらに林の中へ踏み込んでいく。
そして、目印の岩に触れると、また天井が開ける。
大きな傾斜を登ると傾斜はゆるみ、歩きやすくなる。
目を上げると、正面に山頂のシンボリックな岩が見えてくる。
途中右手に、昔日、自然の立ち木を利用したブランコを目にしたが、今はもうない。
右手へ、踏み跡が分岐するが、踏み跡を少し辿ると展望が得られる。
道は、山頂を目前にして、また傾斜を強めひと登りして枯れた松の木を見ると山頂に着く。
道標を見て山頂まで、10分とかからない。
山頂の中央部にある
シンボリックな岩
を、鎖を手によじ登ると360度展望が開け、北側眼下に二丈町の海岸線がくっきりと見える。
左手眼下には、唐津湾が見渡せる。
そして右手東側には、浮岳や女岳・二丈岳が連なって見える。
山頂岩の基部には、石碑が立てられているが読める人だけが感じてもらえばいい。
国道202号近くの、県道143号沿線にはまむし温泉があり、浮岳と併せ2峰を踏破し疲れを取れば、明日の活力につながる。
まむし湯は、平安時代、弘法大師がこの地を訪づれたとき、マムシにかまれて苦しむ農民を見つけ、大師が手に持つ杖を近くの岩を突くと、突然水が湧き出し、この水を飲ませ傷口を洗うと直ったという言い伝えがあり、マムシ温泉の由来になったという。