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福岡県の山

修験の山・求菩提山 [ 782m ]

中宮〜上宮(山頂)25分  [ この区間の地図 この区間の高低図 ]

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右手には、お祭りのような赤い幟が立てられ、見ると地元の「お田植祭」と書かれている。
さらに、少し登ると広場に着き、正面には お田植祭 護国寺跡 について説明され、お田植祭は、今も古式豊かに行われている。
かって、ここには講堂もあったというが、これも焼失したという。
さらに石段を登ると、右手に鬼神社が建てられ、犬ケ岳を向いているという。
さらに石段を登ると、途中、国東型宝塔と言われる阿弥陀如来が刻まれた頼厳聖人の供養塔を見る。
頼厳聖人は、求菩提山の中興の祖と言われている。
石段を登ると中宮、国玉神社に着く。国玉神社は、かって護国寺であったが、明治の神仏分離令以降改称されている。
一息ついて、左手へ進むと左手に大きく枝を広げた大木に目が行く。
右手には、建物の基礎となった石がそのまま苔むして残り、正面の 説明板 を見ると「多宝塔」跡とわかる。
さて、国玉神社拝殿前を通り抜けて行くと、右手に珍しくシャクナゲを見る。
正面には、タオルを絞ったような大木が、左手には石段の上に鳥居が見える。
その左手には説明板が立てられ、鬼が作った石段として説明されている。
さて息を整え、850段と言われる石段へ踏み込んで行く。
右手に、赤い頭巾とエプロンをつけたお地蔵さんにご挨拶し鳥居をくぐって行く。
「鬼の燈」と呼ばれる鬼の石段は、自然石が階段状に並べられてはいるが、1段1段の段差が異なり、足にはこれがいい。
右手には鎖が張られているが、手に持つのにちょっと低い。
石段の傾斜は小さくない。途中傾斜を増してくるが1段1段歩数を重ねていくと、傾斜はゆるんでくる。
鬼さんが作ったとされる石段は、大小3000枚と言われる様々な石が並べられ、目は足元から離せない。
昔日、両脇には日本六十余州の神々を祀った石体があったと聞くが、今は見られない。
辺りは自然林がうっそうと茂り、もちろん展望はない。
足に疲れが及んでくる頃、左手へカーブすると右手に程よくベンチが用意されている。
ベンチの奥には、「ごみは捨てないで」の案内板や青い立札が立てられている。
立札には、行く手を「求菩提山0・2km」後方を「座主坊園地0・9km」と案内している。
山頂まで200mと知り、気持ちは楽になるが石段はさらに続き、その先はさらに傾斜を増して見える。
登山者の試練のように、1段1段踏み場を探すように辛抱して登って行くと、見えたとおり傾斜を増してくる。
左手には、目を引く黄色い 樹木板 が立てられ、すぐ横に赤っぽい大木を見る。
大木に触れるついでに足を休ませ、さらに石段を登って行く。
石段は、福岡県の英彦山や宝満山にも多いし、どちらも名高い修験の山で同県の三大石段とでも言おうか、遥か遠くまで続く石段は人の手で作ったとは思い難く、鬼さんが作ったとしたほうが信じやすい。
足元に滴り落ちる汗を拭きながら登って行くと、足元の岩に「370」の数字が張り付けられている。
この数字が何を示しているのかわからない。
これまで登った段数なのか、それとも山頂までの段数か、山頂までの段数を期待しながら後ろへ振り返ってみる。
しかし、振り返ってみたところでどうしようもない。重い足を引き上げるように持ち上げ登って行く。そして、休息を重ねながら登って行くと、正面左手に苔むした岩を見る。
その岩を右手によけ、すぐ左手へ登って行くと、辺りの雰囲気が変わってくる。
そして、小さくジグザグを切って行く。
もう山頂は近い。その一念で大きな傾斜を左右に向きを変え登って行く。
山頂の気配を感じながら登って行くと、正面に説明板が見えてくる。中宮から20分ほど経過している。
左手木製の 説明板 は、文字が消えかかりはっきり読み取れないが、「盤座」(いわくら)について書かれている。盤座は神が降臨する依代として、上宮周辺に重なる岩々を指してそう呼ばれている。
右手 説明板 は、「国玉神社上宮」について説明されている。
説明板に目を配りながら一息つき、さらに石段を登って行く。
正面には、上宮が見えてくる。
最後の力を振り絞るように石段を登って行くと、左手に大きな穴が掘られた岩が目に入る。
下山は、ここから右手へスギの枝をくぐって行く。
そして最後に石段を登ると上宮前に立つ。
上宮は、平成3年台風19号に拝殿が倒壊し今は神殿だけしかない。
上宮左手に行くと、大きなスギの根元に五重の塔を模したような 小さな石塔 が立てられ、脇には宝篋印塔らしき石塔も見る。
その、神殿の裏手には神の依代とされる、盤座と呼ばれる大きな岩が重なりあっている。
その中に、「辰の口」と呼ばれる小さな穴があり、ここから大日如来が生まれたのだという。
この穴を「胎内の口」とも言われ、この陰石に対し他に陽石もあるという。

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