家族連れで楽しい・栗野岳 [ 1087.7m ]
栗野岳〜登山口(60分) [ この区間の地図 ]
山頂も草地が広がり、適当な場所に腰を降ろし大休止したい。
奥の方には数本の山頂標が立てられ、「栗野岳山頂標高:1102米」と書かれている。
他に、湧水町立轟小学校6年生の登頂記念柱も立てられている。
展望は、北側を除いて得られ、韓国岳や北側へ広がる広大な丘陵地帯が視界いっぱい見渡せる。
戦国の世、栗野岳には栗野城があり、大隈半島の豪族肝付氏の一族北原氏の本拠地があったという。
北原氏は、真幸院と呼ばれる小林・えびの地方に広がる広大な丘陵地を領していたが、薩摩半島を統一しつつあった島津氏に滅ぼされ、栗野城は島津貴久の次男義弘が再築したのだという。
今でも当時の石垣や、基礎石が残っているというがはっきりしない。
さて、ゆっくり体を休めたら山頂を後にする。
登山口へは往路を取ってもいいが、周回できる道が整備され
山頂標の間を直進
して行く。
数メートル行くと、足元に
小さな立て札
が立てられ「栗野岳三等三角点:1094メートル」と書かれ、そばに国土地理院の石柱が立てられている。
山頂を背に、落ち葉の道をゆるやかに下って行く。
少し下ると天井が開け、右手にえびの地方の,いわゆる真幸院の広大な丘陵地帯が一望できる。
その広大な眺望が、気持ちをおおらかにしてくれる。
下山道も落ち葉が多く歩きやすい。
少し下ると、階段状に倒れコケむした倒木を踏み越えていく。
ほぼ平らな道を少し行くと、ゆるやかに登りだす。
狭い道は、さらに傾斜を増してくる。
少し登ると、ススキ道になる。傾斜は小さくない。
一息ついて振り返ると、栗野岳を目前に見ることができる。
左手に目を引くと、韓国岳が山頂部を見せている。
さらに林の中へ踏み込んでいく。
少し登ると傾斜はゆるみ歩きやすくなる。
左手に赤いテープを見て、倒木を越え5〜6mも行くと
分岐
に着く。
右手角には、このコースを登りに取る登山者向けに道標が立てられ「栗野岳 見晴台」と書かれている。
道は右手へ分岐するが、木柱には「行き止まり」と書かれている。
しかし、踏み跡はしっかりしており、道草に踏み込んで行くとどこまでも続く。
分岐は尾根のピークにあたり、国土地理院の地図を見ると標高は、栗野岳と余り変わらない。
分岐で一息つき直進していく。
道は、分岐を過ぎるとゆるやかに下りだす。
道筋には、赤い樹皮をしたヒメシャラが多い。
気持ちのいい落ち葉の道をゆるやかに下って行く。
既に足の疲れはなくなり、気分もいい。
左手に赤いテープを見て、すぐ枯れた倒木をくぐって行く。
さらに左右に蛇行して行く。
そして、右手林の中に倒木の株を見る。
根っ子の段差を左によけ、すぐ右手にコブをもった木を見る。
さらに快適な道は続く。
分岐から3〜4分も経ったころ、左手に赤いテープを見るとまた
分岐
につく。
左手足元には、2本の木柱が幹に立てかけられ「第一展望台」「栗野工業高校山岳部」と書かれている。
登山口は右手へ、その前に左折して展望台へ足を伸ばしてみる。
左手に10mも行くと正面が開け、岩の上に立つと南側に登路に登った稜線が望まれる。
栗野岳は左手に位置するが、木立に見ることはできない。
足元の岩は、切れ落ち用心する。
展望を楽しんだら、分岐へ戻り左折して行く。
すぐ倒木をくぐって行く。
ゆるやかな傾斜に、足の疲れはなく一歩一歩が気持ちいい。
道沿いには、ヒメシャラが多く赤い肌に触れたくなる。
左手にヒメシャラを見ると右手にも見る。
さらに左手に3本のヒメシャラが道沿いに立ち並ぶ。
林の中にも点在する。
さらにゆるやかな傾斜を下って行く。
ゆるやかな傾斜につられ、早足になってしまう。
左手に空洞を持った木を見て、足は軽快に前に出る。
10数メートルも下り、枯れたような大木をくぐって行く。
この木も大きな空洞ができてはいるが、幹先に目を上げるとしっかり葉を付け生きている。
快適な道はまだ伸びる。
福岡から来てこの地は遠いが、やはり来てよかったと心底思う。
そして、根っ子を地面に横たえる幹を見て大木をくぐって行く。
大木の根元には、コケむした岩が集まっている。
左手林の中に目をやると、大きな岩が積み重なり合っている。
すぐ右手へ向きを変え下って行く。
右手には、コケむした大きな枯れ株が目に付く。
道を遮断するような枯れた倒木を越え、さらに
倒木
を越えていく。
この倒木も根元の方には若木が幹を立ち並べている。
少し下ると、左手にコケむし枯れた立ち木を見てすぐ倒木をくぐって行く。
道は少し傾斜を強めてくる。
右手に、倒木の株の裏側を見て、さらに道を横切る倒木の段差を、右手から降りると
コケむした大木
に目が行く。
残念ながら目を上げると幹先はない。
しかし、枯れたような大きな幹には小さな枝が葉をつけている。
さらに大きな枝も樹間に伸ばしている。
辺りに植林地はなく、自然林に覆われた落ち葉の道をルンルンと足早に下って行く。
少し下ると右手に2本のヒメシャラを見て右手へカーブして行く。
正面には、腐ったように立ち枯れた大木が目に入る
この辺りは椿が多い。
落ち葉の道にも赤い花びらが一面を飾り、一瞬足は止まってしまう。
この辺りは落葉樹は少なく、12月というのに秋の陽光に輝く樹林帯は、新緑のような季節を感じさせる。
山中を歩くときは、人の造った植林地よりやはり自然林がいい。
少し下ると、右手にコケむした大木を見る。
見上げると、天を突くように幹先を突き上げている。
左右辺りに目を配りながら、帰りを急ぐように下って行くと、左手に「登山道:山頂まで1200m」と書かれている。
すぐ、倒木の幹先をくぐると、また腐った倒木を見る。
少し下ると右手に大木、さらに右手の大木を見て目前の倒木の手前から右手へ、すぐ左手へその倒木をくぐって行く。
少し下ると、また天まで届くような大木に目を上げてしまう。
しかし、残念ながら既に枯れてしまっている。
この辺りは大木が多い。しかし枯れた大木も多い。
そしてミゾ状の道を下って行く、
傾斜は大きく、登山口が気になるのか小走りになってしまう。
ミゾ道の右手壁には、タコのように伸ばす根っ子を見る。
さらに枯れた倒木をまたぎ、大きな傾斜を下って行く。
左手に枯れた大木を見て10mも下るとまた左手に
立ち枯れた大木
を見る。
さらに蛇行を繰り返し下って行くと、正面はヒノキの植林地になる。
もう登山口は遠くはない。そう思えてくる。
そして植林地へ踏み込んでいく。
傾斜は大きい。
少し下り、コケむした二つの岩の間を抜け急坂を下って行く。
植林地は、よく手入れされ見るに気持ちいい。
しかし、植林地に季節感はない。
左手に、途中で切られた小ぶりの幹に黄色いテープを見る
少し下ると右手は自然林と混在してくる。
さらに植林地の急坂を下って行くと、右手に赤い案内板が立てられ「猟銃保護区」と書かれている。