のんびりと、平坦な道がいい・大金峰[1396m]・小金峰[ 1377m]
大金峰〜攻の分かれ(45分)
山頂は、東側半分をヒノキの植林地が占め、道はさらに北側に直進して伸び下っている。
しかし、その先に伸びる踏み跡は薄い。
西側に天井は開けるが、自然林に展望は見られない。
山頂には、九州ハイランドの名で「大金峰:1396m」と標高が書かれている。
展望はないが、気持ち落ちつくわずかな空間に、腰を降ろし体を休めるといい。
山頂は特段記録にとどめるものは見当たらないが、もう一つ「小金峰」を辿る目的があり、気分は悪くない。
息ついたら分岐へ下っていく。
分岐
に着くと1本のスギを見て左折していく。
スギの足元にはベンチが用意されているが、既に役目を終え座板は地に落ちてしまっている。
薄い踏み跡を少し行くと進み、ヒノキ林へ踏み込んでいく。
平坦な道を少し進み、ゆるやかに登りだし左手へカーブして行く。
道はすぐ平になり、
倒木
をくぐって行く。
さらに平坦な道を右手へカーブし、少し行くと頭上に伸びるネジキをくぐって行く。
左手に、木柱のように立つ枯れ木に目がいく。
平坦な道はどこまでも続く。
平坦な道は、上下する稜線の低い所には尾根筋に、高い所は山腹に付けられ高度差は少ない。
辺りはスズタケが多く左手は植林地が、右手は自然林が広がる。
足には感じないわずかなアップダウンを行くと、スギの植林地になりスギの倒木が多くなる。
植林地を少し行くと、右手はまた自然林になる。
ほぼ平坦な道は、足は軽く早くなる。
気分もいい。
さらに横一線に倒れる幹をくぐって行く。
少し行くと、左手植林地は次第に遠ざかり、倒木をくぐって10数メートルも行くと、右手に吸殻入れが目に付く。
右手には、樹間のわずかな隙間に遠望が得られ、一瞬でも気持ちは開放される。
すぐ先の左手に「火の用心」の
案内板
を見る。
左手自然林に目をやると、数メートルの高さで稜線が続く。
さらに平坦な道を行く。
そして、右手へゆるやかな弧を描いてカーブし、スギの倒木をくぐって行く。
辺りは
ネジキ
も多くなる。
さらに落ち葉も多くなる。
ゆるやかな傾斜を10数メートルも登ると下りはじめ、さらに数メートルも登るとまた下りだす。
小さなアップダウンは悪くはない。
ゆるやかな傾斜を下って行くと、また傾斜をゆるめスギの倒木をくぐり平らな道を行く。
大きな変化はないが、それ以上に平坦な道が気持ちいい。
わずかな登りを左手へカーブし、すぐ下っていく。
この辺りは紅葉時期もいい。
さらにゆるやかに下って行くと、
左手に木柱
が立てられているが「2本杉:5・0K」と書かれ、行く手は消え読み取ることはできない。
すぐ左手へカーブし、倒木をくぐりさらに地面に倒れた倒木を越えていく。
左手へ平らな道を10mも行くと、またゆるやかに下りだす。
右手に大木を見て、わずかな傾斜を下っていくと傾斜はゆるみ平らになる。
平らな道になると、すぐゆるやかに登りはじめ10mも行くと左手から大きく育ったスギ林が道端に押し寄せてくる。
しかし、
スギは道端に整然と並び
気持ちいい。
書き留めるほどでもない傾斜をゆるやかに登り、ゆるやかに下っていく。
大木を見て2分足らず行くと、
左手に道標
が立てられ、消えかかってはいるが後方を「二本杉」行く手を「椎原」と薄く書き記されている。
道標には、四辻のように文字板が付けられているが、もう一方の文字板は既に消え去り読み取れない。
道標の右手には、赤い鉢巻をした白い木柱が立てられているが、これも文字は見えない。
2mほど先には吸殻入れが置かれているが、「火の用心」の案内板は見当たらない。
道は、道標の先でY字形に分岐して見えるが、左手は薄くはっきりしない。
一息ついて道標から、右手へゆるやかに下っていく。
少し下ると傾斜はゆるみミゾ状の道になるが、歩くのに支障はない。
すぐ倒木をくぐって行く。
左手には、天を突き刺すようにスギが幹を伸ばし、ほぼ平らな道には2本のスギが倒れ掛かっている。
快適な道を少し行くと、
コケむしたスギの倒木
をよけ左手から踏み越えていく。
さらに
快適な落ち葉
の道を下っていく。下るというより平らな道といったほうが状況にあっているかも知れない。
左手に目を上げると、大木が視界を覆うほど枝を広げている。
この辺りは大木が多い。
目を下げ、小さな傾斜を下り右手へカーブして行く。
道は狭く、並んでは歩けない。
自ずと一列縦隊となり、しゃべる声は大きくなる。
山登りとは言え、平らな道が続くばかりで、快適歩行につい登山を忘れてしまう。
目指す山頂さえ、頭から消えてしまっている。
ほとんど散歩気分で、歩は気持ちを引っ張っていく。
小さな傾斜を下って行くと、また枯れた倒木をくぐって行く。
下りは少し傾斜を増すが、たいしたことはない。
10mも下ると傾斜はゆるみ、右手へカーブするとまた平になる。
このコースは、新緑の季節もいい。
しかし、紅葉の季節も捨てがたい。
少し下ると、右手にヒノキ林が迫ってくる。
道沿いには、同じ植林地でもスギとヒノキが交互に現れ、10mも行くとヒノキの植林地は道沿いから消え、右手へ、すぐ
左手へカーブ
して行く。
落ち葉の道を、時を忘れたかのようにのんびりと歩いて行くと、
正面左手に道標
が見えてくる。
右手には、ベンチと吸殻入れがあるが、座板はコケむし座るのに勇気がいる。
道標に書かれた文字は消え、青いペンキで行く手を「小金峰」と上書きされている。
道標は、ここも四辻を示すように、左手を「福根」と案内しているが、踏み跡ははっきりしない。
一息ついて、右手へカーブつり尾根のようなほぼ平らな道を行く。
10mも行くとゆるやかに登りだし、徐々に傾斜を上げていく。
しかし、息が荒れる前に傾斜は収まりスズタケの道を右手へカーブして行く。
左手には、10本以上の幹を持つネジキに目が行く。
すぐ左手へ向きを変え平らな道を少し行くと、ゆるやかに登りはじめ、
左手に木柱
を見る。
この木柱も、文字ははっきりしないが「二本杉:6k 椎原:14・5k」と読み取れる。
さらに直進しゆるやかな傾斜を行く。
少し行くと、道は傾斜をゆるめ右手へカーブする。
下り加減の道を少し進み、右手へ目を上げると奇妙な形で枝を曲げる木が目に付く。
すぐ先には、桜のように横しま模様の樹皮を持つミズメの木を見る。
この木を桜と思えば、満開した桜が浮かび気持ちは高揚する。
さらに、平坦な道を行く。
そして、倒木を踏み越え、すぐ枯れた倒木をくぐって行く。
道はゆるやかに登りはじめ、少し行くと左右から倒れた木をくぐって行く。
が、先の倒木は右手から乗り越えたがいい。
すぐ、右手へカーブしさらに左手へカーブし登って行く。
スズタケの道はさらに続く。
目を上げると、天井を覆い隠すように自然林が枝を広げている。
カエデや白モジも多く、赤や黄色の紅葉が脳裡に浮かぶ。
ほぼ平らな道はまだ続く。
平坦な道がこれほど長く続く山は少ない。
さらに倒木をくぐると正面が明るくなる。