神の名峰を辿る・市房山[1721m]
9合目〜山頂(15分) [ この区間の地図 ]
道標を見て右手へカーブすると、待ちに待った9合目の道標に着く。稜線上を流れる風は疲れた体に甘く感じる。
一息ついて、山頂目指し尾根筋を登って行く。
9合目を過ぎると、見通しも利き気は楽になる。
尾根筋の道も岩が多く、傾斜も大きい。
尾根筋を縫うように登って行くと、
正面に峰
が浮いてくる。
山頂は、もう遠くはない。
左手は大きく展望が開け、眼をおろすと眼下に集落が見える。
その先に見えるのは、市房ダムか、
さらに、狭い石道を登って行く。
この辺り、傾斜は大きくはない。
そして、傾斜は次第に小さくなる。
疲れた足も、山頂を目前に足早になってくる。
少し登ると、道は右手へ向きを変え、尾根筋の右手へ出てさらに左手へ尾根筋を登って行く。
この辺りも傾斜は小さい。
快適に歩を進めて行くと、次第に傾斜を増してくる。
さらに岩も多くなる。
そして右手へ尾根筋を離れ、石段状の露岩を登り、さらに下って行くと右手足元に、人吉・かめさんの
立て札
が立てられ「山頂まで5分」と書かれている。
正面に目指す市房山の頂を見て、ほぼ平らな道を行く。
10m余り行くと、ゆるやかに登りだし小石が多くなる。
そして右手へ、さらに左手へ蛇行しながら登って行く。
さらに潅木の中を登って行く。
そして、岩の多い急坂をひと登りすると山頂に着く。
山頂には「山神 大山祇尊」「山を愛する人の安全祈願 般若心境千回読経祈願 願主;法者 菊木保月」と刻まれた石碑や、道標も立てられ、縦走コースへ「心見の橋:3分」とも案内している。
展望は、西側から南側にかけて得られ、雄大な展望に疲れは次第に引いていく。
そしてリックを降ろし、大の字になって天を仰ぎ、厳しかった急峻な道を思い浮かべると、眠気が差してくる。
その前に、散歩気分で心見の橋まで足を伸ばせばいい。
その先縦走路は、崩落し危険だという。
球磨三山で最も高く、大きな山容を見せる市房山に紅葉時期を重ね、再来を決意し往路を下って行く。