木段を登る・雁俣山 [1350m]
登山道入口 → 分岐口(約15分)
登山口から、10分ほど歩いた頃、
正面に案内板
が立てられ「雁俣登山道 2.0km 砥用町」と案内されている。
広い道はここで行き止まり、道はここから左手に伸びている。
道の両脇には、スズタケが多い。
少し行くと、右手に杉林が広がってくる。
道はゆるやかに登りだし、左手へカーブし伸びている。
すぐ木段になる。木段は6段ほど数える。
少し登るとすぐ下りさらに登りだす。 登りきると、右手も自然林に変わる。
周辺には、
見上げるような大きな木
が多い。
道は、少し下りすぐ右手へカーブして登っていく。
すぐ木段になる。
木段はなかなか終わらない。
左右に蛇行しながら登っていく
。
体には汗が染み出し、息が乱れてくる。
100段ほど登ると、右手はヒノキ林になる。
木段はまだ続く。
途中何度か足を休めながら登っていく。
辛抱して登ると、木段は160段も数えてしまう。
登りきると、ゆるやかな歩きやすい道に変わる。
道の両脇には、スズタケが多い。
ゆるやかに登って行くと、右手はまた
スギ林
になる。
少し行くと、右手松の木の足元には
「この先第一休憩所 頂上まで1.8km」
と案内されている。
案内板を見て一息つくと、また木段になる。
この木段も長い。
木段を登りだすと焦るようになる。
しかし、木段を焦れば足の疲れが速くなる。 時折り足を休めながら、1歩1歩登っていく。
幸い、木段の段差は少ない。
木段は左右に蛇行しながら伸びている。
右手スギ林はまだ広がっている。
木段は115段ほど
数えてしまう。
左手には、平成16年9月に来襲した18号・19号の影響か、倒木が株の裏側を見せている。
数メートル、左手へカーブして登ると、左手に
木製のベンチ
が用意されている。
ここで、腰を下ろし足を伸ばせばいい。
しかし、ベンチは傾き、座り心地は期待できない。
腰を上げると、
すぐ下りの木段
になる。
この木段は、傾斜が大きい。
木段は、24ほど数え、少し登ってまた下っていく。
狭い道には、落ち葉が多い。
右手には、スギ林がまだ広がっている。
そしてスギ林を右手に、大きな木の右手をゆるやかに登っていく。
さらに、10mも登るとまた木段になる。
道の左手には、
所々に大きな木が幹を立てている
。
この木段も長い。 しかし、有難いことに段差は低い。
途中、
右手から倒れ掛かる松の木
をくぐり、さらに木段を登っていく。
木段の登りは、歩幅を小さくというわけには行かない。
木段にあわせて足を上げ登らざるを得ない。
長い木段はそれ故、足の疲れも速い。 疲れる前に、遠慮なく休むがいい。
木段を登るコツは、休むことにつきる。
木段の傾斜は、徐々に増してくる。さらに、
左手の大きな木
に触れ登っていく。
大きな木に寄りかかると疲れを吸い取ってくれるような錯覚を憶える。
しかし木段は続く。
少し登ると、
木段の向こうが透けて見えてくる
。
なんとなく木段が終わりそうな予感がする。
予感どおり、左手の大きな木を過ぎるとやっと登りきる。
木段は、230数段を数え、ピークに立つ。
足を休めながら230段も数えるのは容易でない。
そして、落ち葉の多い道を下っていく。
道の両脇は、小竹が多い。 ゆるやかな下りは、足の疲れが引いていく。
少し下ると傾斜を増してくる。
そこには、落ち葉に隠れるようにまた木段が付けられ、7段ほど下る。
スズタケの道は小さく左手へカーブして下り、そしてほぼ平坦な道を行く。
夏場は、枝いっぱいに葉をつけた木々に日は閉ざされてしまうが、11月も半ばを過ぎると柔らかな日差しが気持ちよく、樹幹の向こうに遠景を楽しむことができる。
目をあげると、
大木の幹先に青々とした空
が実に気持ちいい。