谷筋より稜線歩きがいい・京丈山[1473m]
木橋〜石屑の斜面(40分) [ この区間の地図 ]
木橋の右手には、手すりになるようにワイヤーが通されているが、それを支える杭が宙に浮き体を預ければあぶない。
木橋は階段状に横木が通され、沢床を流れるわずかな水を見ることができる。
しかし、雨期には木橋が揺れるほどの水量と、水しぶきに体は濡れ足は止まってしまう。
木橋は6〜7mもあろうか、用心して渡りきり、腐った木段を4〜5段登って行く。
さらに大きな傾斜を数メートル登ると傾斜はゆるんでくる。
しかしゆるやかではない。
道沿いには、所々ピンクのリボンが結ばれている。
右手斜面に目を移すと、間伐された跡なのか、切り倒された木が立ち木の周りに雑然と折り重なっている。
木段を登って7〜80mも登って行くと、正面に道をふさぐようにスギが切り倒され、道はその手前から
右手へ鋭角にカーブ
する。
傾斜は大きく一歩一歩が重い。
この辺りも間伐材が多く、足元にはスギの小枝も多い。
沢を流れる瀬音は、一歩一歩高度を上げるごとに次第に小さく遠ざかってくる。
大きな傾斜を少し登り、岩の段差を登ると左手へカーブして行く。
傾斜は次第にゆるみ、ほぼ平らになる。
平らな道を少し行くと左手へカーブして下り、さらに右手へカーブすると、左手岩の隙間から染み出す水に靴を汚してしまう。
さらに10m足らず行くと、正面に白い水しぶきをたて
岩上を流れ落ちる水場
を見る。
その岩の手前から右手へカーブしゆるやかな傾斜を登って行く。
辺りは、スギからヒノキの植林地に変わり、足に優しい土道を行く。
右手沢から聞こえてくる瀬音を耳に、
植林地に伸びる土道
をゆるやかに下って行く。
少し下ると斜面から水が染み出し、踏み跡をじっくりぬらしている。
この辺りも、路肩が一部崩落し脇見すれば足を滑らしかねない。
ほぼ平らな道は続く。正面右手樹間には高い標高の岩山に眼が行く。
そして、左手へカーブしながらゆるやかに登って行くと、コケむした露岩が多くなる。
さらに小石も多くなる。
左手に目を上げると、スギ林の奥には自然林が広がっている。
スギ林の中にはヒノキも混在する。
コケむした岩辺りから3〜40mも行くと植林地を抜け、岩の段差を登ると自然林の道になる。
右手は大きく切れ落ち、気は抜けない。
すぐ、倒木をくぐると傾斜はゆるむ。
しかし、道幅は狭い。
少し行くと、正面に工事現場か
石の集積場
のように、石灰岩の一種か、白い石が山積みされたような光景に出会う。
踏み跡は、左手へ少し登った所から白い石灰岩を横切るが、石灰岩の上に踏み跡はない。
左手に
目を上げると
、ミゾ状に深く削られ転がり落ちてきた様子が窺われる。
その白い石灰岩を横切り、ミゾの対岸を右手斜めに数メートル登り、右手に赤いリボンを左手に赤と黄色のテープを見てスズタケの道を行く。
スズタケの道は、人ひとりがやっと通れる道幅で狭い。
ゆるやかな傾斜を登って行くと、傾斜はゆるみ足の疲れは抜けていく。
少し行くと左手にロープが張られ、
崩壊したような斜面
を行く。
右手は深く落ち込み、ロープを手に横切っていく。
踏み跡は薄く、傾斜は大きい。
途中少し下りロープは遠ざかる。しかしロープを放すと危ない。
斜面は、落ち葉や小石が多く滑りやすい。
用心して斜面を渡り、少し下って大きな岩壁の基部を行く。
すぐ根っ子の段差を登り、さらに岩壁に沿って狭い道を行く。
ロープは危険防止に両脇に付けられ、左手はロープを手にしたがいい。
左手岩壁がなくなるころ、左手へカーブし登って行く。
右手を見下ろすと、
滝つぼの底
のように大きな岩がえぐられている。
さらに左手へすぐ右手へ鋭角にカーブして行く。
さらに10m足らず登って、腐れかけた木段を登って行く。
木段は、右手端は浮いた状態にあり、左手縁を用心して登って行く。
木段を登ると正面に視界が開け、白い石灰岩が沢床を埋めるように転がっている。
足は、左手岩壁に沿って直進して下りだそうとするが、ここは
右手へ沢を横切り
、正面に赤いテープを見る。
さらに左手へ横切り、流木に付けられた赤いテープを見て沢の左手を行く。
すぐ、浮いた根っ子の左手から登り上がり、沢の左手いわゆる右岸を行く。
道には、コケむした岩や石屑が多く歩きづらい。
左手に黄色いテープを見て、さらに岩道を行く。
踏み跡ははっきりしない。しかし、なんとなく踏み跡は岩が安定し足が行く手を選んでくれる。
右手に2重の赤いテープを見ると、道は次第にはっきりしてくる。
左手斜面は、コケむした石灰岩が地表を多いつくし、岩に立つ木が目を引く。
少し行くと、道はさらにはっきりし石屑を隠すように落ち葉も多くなる。
そして左手へカーブしながらゆるやかに登って行く。
少し登ると傾斜はゆるむが、石屑は多い。さらに踏み跡もはっきりしなくなる。
石屑に気を払いながら少し行くと、左手からせり出すようなコケむした岩壁が近づいてくる。
その岩壁に生えた
枯れた立ち木に文字板
が付けられ、後方を「登山口」行手を「京丈山」と書かれている。
文字板を見ると、道はまたはっきりしてくる。
さらに岩壁に沿ってゆるやかに登って行く。
右手沢に水の流れはない。
少し行くと
丸太橋
になり、左手ロープを手に渡っていく。
しかし、ロープはゆるく手に持つだけとなる。
岩壁の道はさらに続くが、路肩は削られ狭い。