自然林の稜線がいい・白髪岳[1416.7m]
猪ノ子伏〜5/14立て札(20分) [ この区間の地図 ]
中央部には白い木柱が立てられ「猪ノ子伏 海抜1233米」と書かれ、側面には「白髪岳山頂まで2830m、裏面には「白髪岳二合目」と案内されている。
すぐそばには、三等三角点の石柱も立てられている。
左手には「座って、二時(中休)」と書かれている。
ここは、稜線上のピークにあたるが起伏は小さく、落ち着いた雰囲気に立て札どおり座りたくなるが、腰を落とすものはない。
立って一時、深呼吸すればいい。
辺りには「イヌシデ:カバノキ科」「ツルマサキ:ニシキギ科」の樹名板が掛けられている。
足を休めたら、ほぼ平らな道を直進して行く。
道沿いにはキシミか多くなる。
20m足らず行くと
ヒメシャラの大木
が目を引く。
さらに数メートル先にも2本のヒメシャラを見る。
平らな道は続き、足は軽く何とも気持ちはいい。
正面左手には大木が辺りにためらいなく枝を広げている。
少し行くと、
左手に立て札
が立てられ「水の守り神ブナ」と書かれ、その右手奥の方に大木を見る。
これがブナの木か。
ここでも一息つき、ブナの大木に手をあてると元気が伝わってくるような錯覚を憶える。
さらに平らな道を行く。
左手に珍しく赤いテープが小さな幹に結ばれている。
この辺りは大木が多い。
そして右手へ向きを変え、平らな尾根筋を行く。
左手にピンクのリボンを見ると、右手に「しらき:トウダイグサ科」との樹名板を見る。
すぐ右手へ向きを変え平らな道を行く。
平らな尾根歩きは、足に疲れは感じない。
それ以上に一歩一歩が気持ちいい。
さらに快適な道は続く。
右手に「ツタウルシ:ウルシ科」の樹名板を見ると、ゆるやかに登りはじめる。
しかし傾斜は小さく足に感じるほどではない。
さらに、左手にピンクのリボンを見て大木に触れ、生い茂るミヤマシキミの道を行く。
右手大木に巻きつくツルアジサイの樹名板を見て6〜7m行くと、左手に一際目立つ大木が大きな幹を伸ばしている。
しかし、この大木は無残にも立ち枯れ、見上げると枝はなく痩せ細っているように見える。
その先にも大木が周囲を圧倒するように幹を立て、枝を伸ばしている。
この大木はやせ細ってはいない。
さらに10mも行くと倒木が道をふさぎ、右手に一旦足を置いて乗り越えていく。
そして、右手にバイケイソウを見て、さらに倒木を越えて行く。
倒木には足場が掘り込まれ、親切にも踏み台まで置かれている。
さらに、大木を右手から乗り越えていく。
乗り越えるとすぐ
右手に石柱
が立てられ「白髪岳自然」と掘り込まれている。
石柱の上面には「6」と刻印されている。
すぐそばには鳥獣保護区の案内板も立てられている。
この辺りも倒木が多い。それも大木が多い。
さらに倒木を越え、平らな道を行く。
そして左手に立ち枯れた大木を見ると左手に「しろもじ:クスノキ科」の樹名板を見る。
右手にはハイノキの樹名板も見る。
落ち葉の平坦な道はまだ続く。
左手に立つ大木を見上げると、この大木も立ち枯れてしまっている。
なぜこうも大木が立ち枯れてしまったのか、人の一生の何倍もの時を経て育った大木を元に戻すのに同じ時間を要する。
人の一世代では復元できない貴重な大木が枯れるのは、見るに痛ましい。
平らな道はゆるやかに登りはじめ、枯れた大木から6〜7m行くと右手にイヌガヤの樹名板を見る。
さらに3〜4m先の左手に立つ大木の根先を通り左手へカーブし、3〜4m行くと左手に
白い木柱
を見る。
木柱には「頂上まで2550米 火の用心」と書かれ、猪ノ子伏から300m足らず歩いている。
側面には、「動植物を可愛がりましょう」と書かれている。
すぐ右手に樹名板が掛けられ「イヌガヤ:(へぼへぼ)イヌガヤ科」と書かれているが、「へぼへぼ」と滑稽な名の意味はわからない。
さらにバイケイソウの多い道をゆるやかに登って行く。
左手にヤハズアジサイの樹名板を見て右手へカーブ、すぐ左手にピンクのテープを見て倒木を越えて行く。
少し行くと、また右手へカーブしゆるやかに下って行く。
左手には、無残にも大木が株の裏側を見せている。
枯れた倒木の脇には
4/14番の立て札
が立てられまだまだ先は長い。
すぐハイノキの樹名板を見て、ほぼ平らなミヤマキシミの狭い道を行く。
この辺りは白いテープが多い。
すぐ左手へ倒木を越えていく。
頭上に結ばれた
白いテープ
をくぐり、倒木の縁を行く。
この辺りも倒木が多い。
キシミはびこる道を、正面に鳥獣保護区の案内板を見てゆるやかに下って行く。
少し下ると傾斜はゆるみ、ほぼ平坦な道に開放される目は、倒木にばかり引き付けられる。
大木に触れ、さらに平らな落ち葉の道を行く。
傾斜は少しばかり増すが、10mも下ると傾斜はゆるんでくる。
少し行くと、また道をふさぐ倒木を越え右手へカーブして行く。
倒木は、登山者に踏まれたためか、その部分だけが細っている。
さらに左手に倒木を見て、「くましで:カバノキ科」の樹名板を見る。
右手には、丸太を斜めに
輪切りした木板
に「ミヤマキシミ(実は毒)(ミカン科)」と書かれている。
そして右手の大木を触れ、ゆるやかに下って行く。
さらに右手にアカガシの大木を見て落ち葉の道を心地よく下っていく。
この辺りもミヤマキシミが多い。
少し下ると右手に、また鳥獣保護区の案内板を見る。
さらに大木に触れ、切り除れた倒木の間を抜けゆるやかに登って行く。
10mも登るとゆるやかに下りだす。
正面樹間には、大きな峰が見え隠れする。その峰こそ本コース最大の難所となる。
途中、右手にアカガシの樹名板が大きな枝に下げられている。
そして右手へ向きを変え、ゆるやかな傾斜を下って行く。
一歩一歩が実に心地いい。
10mも下ると右手にハリギリの樹名板を見る。
さらにゆるやかな傾斜を下って行く。