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九州山クラブ アウトドアを楽しもう!九州の山々を登山記録として紹介

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熊本県の山

阿蘇外輪山を行く・高千穂野(清水峠) [1101m]

国有林入口 → 高千穂野(約40分)

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右手には 標柱 が立てられ「天神峠:2km 50分、清水峠:1.2km 25分」と書かれている。
辺りに人口林はなく、自然林に覆われた阿蘇外輪山の稜線を行く。
道はすぐ、背丈2メートルもあるスズタケに覆われるが、道幅2メートルほど刈り取られ、快適な歩行が楽しめる。
平坦な道を2分ほど行くと、ゆるやかに下り木段が付けられている。
木段は蛇行しながら下り、さらに右手へカーブして82段ほど数える。
周囲は自然林ばかりで、互いに競い合うように天に伸び、高いところで葉を茂らせ、広い空間が気持ちいい。
木段から3分も行くと、右手に 標柱 が立てられ「天神峠:1.8km 45分 清水峠:1.4km 30分」と案内されている。

平らな道を5〜60メートル行くと、ゆるやかに登りまた木段になる。
木段は53段ほど数え、さらに登って行く。
右手にカーブしゆるやかに登って行くと、右手は1〜1.5メートルほど堤防のように小高く盛り上がっている。
標柱から4〜5分も行くと、頭上に 枯れ木 が枝にひっかかっている。
これは台風か何かの影響で倒れた木を、下部だけ切取った結果、先の部分が取り残され、奇妙な光景になっている。
ゆるやかに登ってきた道は、ゆるやかに下りだす。
すぐゆるやかな登りに変わり、登りきると右手に 大きなスギ が幹を伸ばしている。

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大きなスギのすぐ先に標柱が立てられ「天神峠:1.6km 38分 清水峠:1.6km」と案内されている。 計算すると、高千穂野まで1kmの道のりを行くことになる。
標柱を過ぎると傾斜はゆるみ、ほぼ平らな支尾根の斜面を行く。
標柱から20メートルも行くと、道に沿って左手には 7本の大きな杉 が行儀良く、並木のように幹を立てている。
この辺りは湿気が多いためか、人の背丈以上の高さまでコケむしている。
さらに20メートルほど行くと、左手に巻きながら、西側斜面をゆるやかに登って行く。
標柱から2〜3分も行くと、下り始めすぐ傾斜はなくなる。
左手には、数本の大きな杉が、正面にも二本の杉が幹を伸ばしている。
ここから右手にゆるやかに登って行く。
右手足元に目を向けると、土は店頭に並ぶ腐葉土のようにふっくらとしており、自宅の肥料不足の花壇に咲く花がかわいそうに思えてくる。

さらに1分も行くと、標柱が立てられ「清水峠1.8km 45分 天神峠:1.4km 30分」と案内されている。
標柱を過ぎると道はゆるやかに下り、右手へカーブしていく。
標柱から1分も行くと、5段の階段が、さらに6段、続いて 68段の長い階段 を下っていく。しかし傾斜は少ない。
このコースの特徴は、素晴らしい自然林と木段の多さにある。
木段は、単調なだけに疲れも早い。だが無理はせず、足を休める余裕が必要だ。
そして素晴らしい自然に目を向けると、疲れも抜けさらに、心身ともにリラックスする。
素晴らしい自然は、薬に劣らぬ効果がある。
右手へ目を向けるとはスギ林が見える。 そしてゆるやかに下るとその途中に8段の木段が、その右手には一本の桜の木が目に付く。
道はさらに15段を登り、すぐ7段の木段をゆるやかに登っていく。
そして右手へカーブして下ると、またゆるやかに登り返して行く。
少し行くと笹道になり10段ほど下って行く。

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下りきったところに 標柱 が立てられ「清水峠:2km 50分 天神峠:1.1km 25分 高千穂野:0.5km 12分」と書かれている。
高千穂野まで12分と案内されているが、もうすぐこのコースの特徴がわかる。
標柱から少し傾斜のある登りを行くと、傾斜はゆるみすぐ小さなピークを下っていく。
道の両脇には笹が密集している。
標柱から1分も行くと、またゆるやかな登りに変わり、4段、続いて 43段ほど木段 を登って行く。
さらに1〜2分行くと27〜8段と続く。

木段を登り1分も行くとまた木段になる。
最後の木段ではあるが、 長い長い階段 となる。
目を上げると視界に消えるまで階段は続き、見ただけで疲れを憶える。
ここで一息つき、息を整え手すりに体を預け1歩1歩数えるように登っていく。
疲れを感じたら休めばいい。 無理すると疲れが溜まり、一歩も動けなくなる。
さらに、周りの景色も見えなくなってしまう。
ちょっと休んで自然に漂うフィトンチッドを胸いっぱい吸えばいい。
この木段は、数年前までは途中で壊れた個所が数ヵ所あり、鉄パイプの手摺りが左側に付けられていたのを思い出す。
少し右手にずらしたところに、新しい手摺りが作られている。
280段を数えるころ、手摺りはなくなってしまう。 さらに40段登ると、やっと登りきる。
中央町釈迦院にある3333段の石段と比べると、10分の1しかないが、320段の木段も決して短くはない。
登りきると足元がふらついてしまう。
この木段も高千穂野へ通じる唯一の道であり選択肢はない。
登山はどんな条件下でも、人の足を借りることはできず、 自らの足で登るしかない。
そして、同じ想いで同じ道をたどり、山頂に立った者同士喜び合えるのも、登山の素晴らしいところでもある。

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