巨石から見る海が美しい・太郎丸岳 [281m]−次郎丸岳 [397.1m]
登山口(駐車場)→ 太郎丸わかれ(約45分)
国道324号から今泉三差路を左折すると、すぐ右手に駐車場が用意されている。
駐車場には「太郎丸・次郎丸物語」の説明版が立てられている。
道沿いには、山頂への案内板が随所に立てられ迷うことはない。
駐車場から3、4分も車道を行くと、
正面に赤い屋根の家屋
が見えてくる。
車道はその手前から右手へカーブすると、すぐ二手に分かれ右手へ直進していく。
正面に「知っています? タバコのポイ捨て 火事のもと」と書かれた案内板が目に付く。
その隣には、黄色の矢印形の案内板が立てられ「次郎丸・太郎丸岳登山道」と案内されている。
前方には早くも、次郎丸岳の険しい断崖が姿を見せる。
要所に立てられた、黄色の矢印の案内板に導かれるように、西辺集落の中を左右に折れて行く。
左折し、右手に太郎岳の岩魂を見て50〜60mも行くと、少し広いコンクリートの道に出会い、左手へ折れると、正面に今泉建材の手前から右手へいく。
そこにも黄色の案内板が、電柱に付けられ迷うことはない。
右手家屋に、赤い鳥居を見て直進していく。
左手には数箇所墓石も目に付く。
正面には、次郎岳が少づつ迫ってくる。 赤い鳥居を見て2、3分も行くと、正面左手に
ひときわ目立つ一本のスギの立ち木
を見る。
ここでは便宜上、一本杉と名付けることとする。
左手は、石積みの棚田が幾重にも重なっている。
コンクリート道を少し行くと、林の中に入っていく。
しかし、すぐ天井は開け左手棚田には、
真っ白い桃の花
が咲き誇っている。
少し行くと、コンクリート道は林の中に入り薄暗くなる。
周囲はスギが植林され、雑木と混在している。
道は、林の中に入ると土道に変わり、
厚く積もる落ち葉の道
を左手へカーブしながらゆるやかに登っていく。
太郎丸・次郎丸物語
昔、太郎丸と次郎丸と言うとっても中の良い兄弟の山がありました。 当然、兄の太郎丸のほうが高かったのですが、ある時、兄の太郎丸が「次郎丸、今日も松島の島々に沈む夕陽はきれいだなあ」と言うと弟の次郎丸は「兄ちゃんは良かね、毎日きれいな松島の夕陽を見て。俺は兄ちゃんの影で一度も見たことがなか」すると兄の太郎丸は「なんで早言わんだったか、よし、おまが見えるように、入れ替わろう」と言って太郎丸が動き出したと同時に頂上が崩れてしまい弟の次郎丸より低くなり、弟の次郎丸は毎日待つ島の美しい景色と夕陽が見れるようになり、大喜びしたそうです。 それから、兄の太郎丸より弟の次郎丸が高くなったと言い伝えられています。
右手スギ林の奥に、コンクリートの堰のような構造物を見ると、すぐ
コンクリート橋
を渡る。
土道の優しい感触を足に感じながらゆるやかに登って行くと、
土壁の道
になる。
土壁は、コケに変色し左手にはトラロープが張られている。
土壁の道を左へさらに右手へカーブしていく。
左手のロープは、そのカーブにあわせ道を横断し右手壁を伝っている。
路面は、濡れた状態で滑りやすく、ロープは登るときより下るときに役立ちそうだ。
右手土壁に張り付くような
奇妙な形の木
を見ると、すぐ分岐に出る。
直進する道と、左手に踏み跡が伸びているが薄い。
正面には、小さな桜の木の根元に、山頂への案内板が立てられている。
山頂は右手へカーブしていく。
右手には、少しばかりの空地があり、
たくさんの杖
が用意されている。
右折してゆるやかに登っていく。
道は少しづつ傾斜を増し、露岩が多くなる。
また、表土が流されたような
ミゾ道
に変わり、左右に蛇行して登っていく。
右手には、倒木が株の裏側を見せている。
ミゾ道は、登山者に踏み固められ、歩くのに支障はない。
ミゾ道には、途中
右手にトラロープ
が張られている。
ミゾ道を登りきると、右手にまた倒木が株の裏側を見せている。
道はここからほぼ
平坦な歩きやすい道
になる。
分岐から、4,5分も歩くと右手へカーブしゆるやかに登っていく。
すぐ右手に、数ミリの小さな小石の小高い空地を見て、左手へゆるやかに登っていく。
前方樹間に次郎丸岳をかすかに見ながら、
ゆるやかに下り倒木をくぐっていく
。
そしてすぐ、左手へカーブしながらゆるやかに登っていく。
右手には、直径が2mを越えるような株が裏側を見せている。
すぐ、数本の倒木をくぐっていく。
正面に、日差しに
白く光る立ち木
を過ぎ、左手に大きなスギを見て目を上げると、真っ青な空に桜が満開している。
思いがけない桜に、胸は高まり感動する。
道は、左手の小さな沢を渡るようにカーブして行くと、右手幹に
「長寿の湧水」
と書かれた案内板がくくられている。
足元を見ると、
わずかばかりの水
が流れ出している。
道は、ここから右手へカーブし露岩の多い道を登っていく。
すぐ、左手へカーブすると
露岩はなくなり歩きやすくなる
。
左手に3本の幹を立てる木に触れながら、数メートルも行くとまた露岩の多い道になる。
露岩の道は、傾斜を強め蛇行しながら登って行くと
土壁の道
になる。 土壁の道は、傾斜はゆるみ露岩もなく歩きやすい。
しかし、ゆるやかではない。 土壁の道はすぐ登りきり、スギの倒木をくぐり左手へカーブして行く。
道はまた土壁の道に変わり、路面は岩盤のような岩の上を右手へカーブして行く。
左手樹間にわずかばかり展望が得られる。
さらに20mほどゆるやかに登っていくと右手に折曲がった桜の木が目につく。
すぐ空地に出る。
正面マツの木には、
白い案内板が掛けられ「遠見平」と書かれている
。
背後には、
次郎丸岳の荒涼とした迫力ある断崖
を目前にする。
目を下げると、中腹辺りの樹林に混じって、満開した桜が彩りを見せている。
ここで一息つき水分でも補給すればいい。
足を休めたら、右手へカーブし
岩盤の道
をゆるやかに登っていく。
すぐ、70〜80cmの岩の段差を登ると、
足元にツバキの花びら
が散っている。
右手に目を向けるとツバキが自生している。
この辺りはツバキが多い。 遠見平から、2分ほど登って行くとY字形の分岐に着く。