草原の山・俵山 [1094.9m]
登山口 → 道標(約60分)
俵山峠には、広い駐車場が整備され茶店も出され何かと便利である。
駐車場から茶店前を通り、東の方へ舗装道路を登り、車止めを抜けていく。
1〜2分も登って行くと、正面に東屋が見える。
ここからは阿蘇五岳が一望でき、一般観光客はここから見る展望に感嘆の声をあげる。
阿蘇五岳の遠望は、この登山コースから何度でも見る機会があり先を急ぐ。
東屋手前から右手南の方へ少し進むと、グレーチング蓋の側溝が道路を横断しており、側溝から先はコンクリート舗装になっている。
その丁度変わり目の左手に、俵山への登山道がある。
その登山道入ると正面に、
小さな案内板
が立てられ、山頂まで80分と書かれている。
しかし、時間はたっぷり持っておれば、80分は気にせず各所で道草できる。
道は、
銀色のススキ原
を抜けピークに向かって、登山者を導くように伸びている。
胸ときめく草原の道を快適に登って行く。
銀色に波打つススキ原に入ると、道は少しずつ傾斜を増し急坂になる。
急坂は、急がず一歩一歩登って行く。 足に疲れがくれば、早めに休んだいい。
途中、後ろを振り向くと、
茶屋や東屋
が小さく見える。
10数分も登ると、1メートル程の、岩が積み重なった段差を登り、左手に目を向けると、
阿蘇五岳がその全容を惜しみなく見せてくれる
。
ここで乱れた息を整え、さらに急坂を登って行く。
この登りは思った以上に傾斜は大きい。
急がず一歩一歩登って行く。
東屋から20分も登ると、最初のピークに達する。
ここからも阿蘇五岳が一望できる。
目を引くと、
東側眼下に広がる南郷谷の田園風景
が美しい。
圃場整備されているのか整然とした農地は、深い森の合間に、緑色系の微妙に異なる色で一区画ごとに染め分けられている。
ここで一息つき、平坦な丘陵を南に向かって快適に歩を進める。
行く手は草原が一面に広がる。
秋はススキの群生に変わり、銀色に輝く穂は、さわやかな秋風に波打ち、季節の変化を感じさせてくれる。
前方右手、南西の方には、目指す俵山の遠景が真っ青な空にくっきりと写し出されている。
目前に広がる光景に、駆け回りたいような子供心をおさえゆるやかに登って行く。
草原が伸びる平坦な道を4、5分も行くと、道は右手へカーブしゆるやかに下って行く。
さらに左手へカーブし、南へ向かってゆるやかに登って行く。
登りきると
右手には標柱
が立てられ、俵山山頂まで60分と案内されている。
道は右手にも分岐している。 右手先に広い草原の空地を見て、そのまま直進していく。
道は広く、
車も通るような道
をゆるやかに登って行く。
右手はヒノキ林が西の方へ広がっている。
ゆるやかな傾斜を登りきると、右へさらに左へカーブしゆるやかに下っていく。
標柱から5、6分も行くと、右手に空地があり、その奥の左手には、大きな案内板が設置されている。
また、その右手には、木製のベンチが2脚用意され道の左手空地に立てば阿蘇五岳が一望できる。
ここで一服しても良い。
森林には、空気を浄化したり騒音を防ぐなど私たちに健全な生活環境を守る働きがあります。 また、美しい景色や爽やかな空気が、心に安らぎと潤いを与えてくれます。 このような森林の働きを特に発揮させるため指定されているのが、保険保安林です。
※みなさんへお願い
・草木を大切にしましょう
・ゴミは持ち帰りましょう
・火気厳禁
ここを少し登ると、
すぐ木段が始まる
。
木段は林の中に長く、視線に消えるまで伸びている。
登っても登っても木段は終わらない。
途中三叉路に出合い、右手へ分岐し薄暗い自然林の中へ伸びている。
右手には、白い標柱が立てられ一般道(階段道)と書かれている。
展望が楽しむために、直進して一般道を行く。
木段はさらに伸び、分岐からから2、3分も登ると、天井は開け木段はやっと終わる。
階段は、数えてみる150段を越え10分といわず20分かけてもいい。
道はゆるやかな傾斜で伸び、左手にはヒノキの植林地を見る。
少し行くと道の両脇に穂先を
銀色に染めたススキ
が景色を彩っている。
さらに1分も行くと、左手の林の切れ目に、少し姿を変えた阿蘇五岳が遠望できる。
ほぼ平らな道をゆるやかに下って行くと、道は二手に分かれるが、ここも直進し林の中をゆるやかに登って行く。
少し行くと道は、次第に傾斜をゆるめ、平坦な道となり、南の方へ向かって快適に歩を進める。
左手は、ヒノキが緑の塀を作るように道に沿って植林されている。
右手はススキが銀色の穂先を揺らし、気持ちもそよ風に舞う。
5分ほど過ぎると、道はゆるやかな下りとなり、右手自然林の間に俵山を見ることができる。
左手ヒノキ林の塀は依然として続く。
下りきると道はまた平坦になる。
平らな道を1分もゆるやかに登ると、
道は二つに分かれ、ここでも踏み跡がしっかりした左手の道を取る
。
ヒノキ林の右手に伸びるゆるやかな傾斜を登りきると、道は右手へカーブして行く。
正面西側には、目指す俵山が一段と大きくその全容を見せ、山頂に伸びる登山道もはっきりと見て取れる。
さらに、右手へカーブし下って行く。
三叉路から4、5分も行くと、道はまた右手にカーブし下って行く。
左手はヒノキ林の壁、右手は中低木の自然林、そして正面には大きな松の木が目に入る。
この辺りは秋には紫色のマツムシソウの花が咲く。
右手には、木段の途中一般道から右手へ分岐した道と出会う。
登路は目に付きにくいが、右手にバックするように伸び、帰路は間違いやすい。