女性の歴史を包む秘境・五葉岳 [ 1570m ] ・お化粧山・お姫山・乙女山
乙女山〜五葉岳(50分)
山頂もお姫山に劣らず展望はすばらしい。
東側に夏木山、南側には、多くの秘峰・秘壁を抱える大崩山が、穏やかな稜線を形どっている。
その右手には、のこぎり状に見える鹿納坊主も得意な姿を見せてくれる。
さらに東側目前には、先ほど足元にしたお姫山の岩魂が、林の中にかすれて見える。
さらに右手へ目を引くと、五葉岳が岩稜横たえている。
コースからはずれ、おまけのような乙女山は、おまけ以上にコースになくてはならない大きな存在としてコースに花を添える。
お姫山山頂には。宮崎山歩き同友会の山頂標が立てられ「お姫山 1517m」と案内されている。
十分展望を楽しんだら、お姫山直下の分岐に戻る。
分岐を右手に、お姫山の岩壁を巻くように下るとすぐ傾斜を増し、蛇行を繰り返し急坂を下る。
途中、正面に五葉岳が姿を見せてくれる。
急坂は次第に傾斜をゆるめ、下りやすくなる。
目前に迫る五葉岳は、一歩一歩大きく近づき歩幅は広くなる。
正面には、門柱のように立つ2本の木の間を通り抜けていく。
この2本の木は、何故か2本とも立ち枯れ哀れな姿を見せている。
少し登ると、
空地に出る
。
正面に、五葉岳斜面全体を覆う岩石は、樹木を押し上げるようにむき出し、その急斜面にまた一息つきたくなる。
すぐ、スズタケの道をゆるやかに下りだす。
この辺りも枯れた立ち木が多い。それも大径の木が多い。
元気な木を見ると、「ガンバレ」と声を掛けたくなる。
スズタケの道は、尾根の右手へ下り傾斜を緩めてくれる。
少し行くと、道は左手へ登り尾根筋に出る。
ほぼ平坦な道を少し行くと、草付きの狭い空地に出る。
空地から、正面スズタケをよけるように、左手へ下りすぐ右手へ登り尾根筋を左手へ下っていく。
すぐ、倒木をくぐり下って行くと、また門柱のような2本枯れ木を見る。
枯れ木を抜けると狭い空地に出、左手へゆるやかに登っていく。
気持ちのいい草道を少し登ると、ゆるやかに下り始める。
倒木をよけながらさらに下って行くと、正面にまた2本の枯れ木を見てしまう。
その枯れ木の間に立つと、目前に迫る五葉岳が岩石の斜面に立つ一本一本の幹まで見せてくれる。
目を下ろすと、瀬戸口谷分岐が見える。
道は、分岐に向かって直進し急坂を下るが、倒木に遮断されこれを避けるように左手から回り込みすぐ右手へ下ると、遮断された道と出会う。
左手へ下ると、すぐ瀬戸口谷分岐に着く。
分岐には高千穂山の会の道標が立てられ、行く手を五葉岳と案内している。
その奥には木柱も立てられ右手へ「瀬地口谷入口」と書かれている。
左手は大吹登山口へ通じ、五葉岳下山後この分岐に一旦戻り倒木をくぐっていく。
ここで急坂に備え、一息ついてゆるやかに登っていく。
山頂は道標に従い直進し、いよいよ最後の登りに取りかかる。
道は次第に傾斜を増してくる。
山頂を急がず、傾斜にあわせゆっくりと登っていく。
そして左手へカーブし、休むついでに左手に目を移すと、お姫山の岩塊が小さく見える。
さらに右手へカーブし登っていく。
急坂を少し登ると、ロープがつけられ足元は下草がはがれ滑りやすくなっている。
すぐ、倒木をくぐり左手へカーブしていく。
さらに倒木を右手から踏み越えて行くと、すぐ左手に人吉かめさんの黄色い案内板が立てられ、例のごとく「山頂まで5分」と書かれている。
すぐ右手へカーブし、さらに左手へカーブし木の根に助けられ、急坂を登っていく。
さらに右手へ急坂を登る。
少し登ると、正面の岩の段差を登る。
土は滑りやすく、岩に手をあて用心して登り左手へカーブしていく。
急坂を少し登ると格好の展望場所があり、左手にお姫山右手に鹿納坊主が可愛い頭のてっぺんを覗かせている
道は右手へカーブして登っていく。
すぐ右手に、「保健保安林」と書かれた黄色い立て札が立てられている。
保安林は、調べてみると主な保安林は9種類あり、保健保安林は「気象条件の緩和、騒音の防止等による生活環境の保全と森林レクレーションの場の提供」とある。
しかし、ここは自然の真っ只中にあり、枝や葉がこすれる自然の音以外聞こえるはずがない。
保安林の足元には、人吉山の会の黒い案内板が立てられている。
左手には下山道が分岐しており、急坂を下れば瀬戸谷口分岐から大吹く登山口へ下る道に接し、近道になる。
1、2メートル下に高千穂山の会の道標が立てられ「日隠林道」と書かれているが、しかし、少し下って大きな岩を左手へ巻いた辺りから、とてつもない急坂になり滑りやすい。
さらに、大きな岩の手前から左手へガレ場の下りになる。
山頂はさらに直進し急坂を登っていく。