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宮崎県の山

木段と巨樹巨木の稜線を行く・諸塚山 [ 1341.6m ]

八合目 → 山頂(約15分)

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落ち葉の道を10メートルほど登り、枯れ木をくぐり木段を4段ほど登ると、8合目ピークに着く。
ここには「諸塚山天然林に自生する代表的樹木」と題して、イヌシデ・ヤマモミジ・ツガ・カヤ・ケヤキなど10数種について説明されている。 じっくり見ればいい学習になるが、すぐ忘れてしまう。
ここには 道標 が立てられ「8合目 頂上まで登り10分 登山口まで下り35分」と案内されている。
樹木板も立てられ「サルグルミ」「ホオノキ」など案内されている。
ここには ベンチ も用意され、山頂を目指す前に一息つき自然の空気を胸深く吸えばいい。

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山頂は、ここを右手にカーブしパノラマコースを行く。
すぐ左手に「アサガラ」の木を見てゆるやかに下っていく。
アサガラも5〜6月小さな白い花を咲かせる。

山頂、ここを右手にカーブしパノラマコースを行く。
すぐ左手に「アサガラ」の木を見てゆるやかに下っていく。
アサガラも5〜6月小さな白い花を咲かせる。
すぐ 平坦な道 になる。
少し行くと、左手に幹の直径が7〜80cmもある大きなブナの大木を見て、落ち葉の道はゆるやかに登りだす。

すぐの右手には「アオハダ」の樹木を見る。
アオハダも5〜6月小さな白い花を咲かせるが、9月から10月にかけてウメモドキかピラカンサのように赤い実を早い時期からたくさんつける。
ここから10メートルほど ゆるやかに登り 、厚く積もった落ち葉の道を左手へカーブして下っていく。
しかし ほとんど傾斜はない
さらに少し登って、またゆるやかに下っていく。
細い尾根の両脇には大きな木が目立ってくる。
アオハダの木から1〜2分も行くとまた木段になる。
木段は24段 ほどで登りきる。

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9月の台風の影響か、ブナの大木が倒れ右手根元の方から抜け出し平坦な道を行く。
道はすぐゆるやかに登りだす。
右手にはコケむした倒木をよけ、左手へカーブしゆるやかに登っていく。
道沿いには大木が多く、悠然と幹を伸ばしている。
ゆるやかな登りは次第に傾斜をゆるめ 平らな道 になる。

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落ち葉の多い道の両脇には、相変わらずササが密生している。
この尾根筋は、起伏は小さくこのコースで最も快適な歩行が楽しめる。
小径木の中に、ひときわ目立つ大木が枝を広げ、日差しをいっぱい受けている様は、見るにおおらかで清々しい。
尾根筋には、諸塚村の巨木・巨樹百選に選ばれたとおり、巨木巨樹が多い。
ほぼ平坦なササ道を、コケむした倒木から2分足らず行くと林の中に空間が広がる。
正面には「ミズメ」の説明板が立てられている。
右手には2台のベンチも用意され、ここでも一息つき腰を降ろせばいい。
そして、 平坦な道 を直進して行く。
わずかな傾斜を登って行くと、左手には「ヒメシャラ」の説明板が立てられている。
そこを右手へカーブし数メートル下ると、またゆるやかに登っていく。
周辺は、ブナやミズナラが天高く幹を伸ばし見るだけでも気分はいい。
階段に疲れた足は、気付かぬうちにほぐれ軽やかに前へ出る。

ヒメシャラ(姫沙羅)ナツツバキ属落葉高木
山地に生え、高さ20mになる。樹皮は淡赤褐色に薄くはがれる。 葉は互生し、長さ3〜8cm広卵形で、洋紙質。6〜8月葉液に直径20cm白い花を開く。箱根以西の本州、四国九州に自生する。

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さらに落ち葉の多いササ道を、サクサクと軽快な音をたて小さく蛇行して行く。
小さなアップダウンもあるが、足に疲れを感じるようなものではない。
むしろ、平坦な道が単調に続く都市公園より、自然の変化は足を活気づき気持ちも調子づく。
ベンチから1〜2分も行くと、左手には「ミツバツツジ」の説明板が立てられている。
ミツバツツジが咲く頃は、1本の木があるだけで新緑と溶け合い景色全体を鮮やかに彩ってくれる。
さらに、ゆるやかに登っていく。
左手には「オトコヨウゾメ」の樹名板が立てられている。
しかし、オトコヨウゾメの木は見当たらない。
そこから右手へ、 木段を下っていく
木段は23段を数える。
下りきったところの左手には「ミズナラ」の説明板も立てられている。

ミツバツツジ(ツツジ属落葉低木)
山地に生え、高さ2〜3mになる。葉は枝先に3個輪生し、広卵形で長さ4〜8cm。5月頃、葉と同時かまたはやや早く枝先に紅紫色の花を1〜2個開く。本州、四国九州に自生する。

ミズナラ(別名:オオナラ)
山地に生え、大きなものは高さ35mぐらいになる。樹皮は黒褐色を帯び、縦に不規則な裂目がある。葉は互生し葉柄はごく短い。 5月頃本年枝の下部から長さ4〜5cmの雄花序を垂らし、上部の葉液に雌花序をつける。堅果は1.5〜2.5cmの卵形楕円形。日本全土の山地に分布。

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すぐ右手には「諸塚山郷土の森」と書かれた説明板が立てられている。
ここを過ぎると、平坦な道は急に狭くなり、 両脇からササ が葉を伸ばしてくる。
少し行くと、道はゆるやかに登りだしすぐ傾斜はゆるむ。
辺り大木が多く、目は自然に上向き首筋が痛くなる。
標高が1300mを越える稜線上の狭いササ道を、ゆるやかに登っていく。
実に気持ちいい歩行が楽しめる。 遠くから小鳥の声も聞こえてくる。
小鳥が自分に話しかけてもいるように感じてしまう。
家に帰り、デジカメを整理すると、その小鳥の声が無機質な自室を、自然いっぱいの雰囲気に変えてくれる。
諸塚山郷土の森の案内板から2分足らず行くと「ブナの大群落」と題した説明板が立てられている。

諸塚山郷土の森
この附近一帯の天然林は国有林です。熊本営林局と諸塚村との間で、次世代への遺産として、保護することが約束され、森林浴、森林学習の場として整備されています。 郷土のシンボルです。「山火事注意」
<高千穂営林署・諸塚村>

ブナの大群落(別名:シロブナ)
山地に生え、高さ30mになる。樹皮は灰褐色でなめらか。若枝は褐色で光沢がある。葉は互生し長さ5〜8cmの卵形で質はやや厚く、基部はくさび形。 花は5月頃葉と同時に開く。果実は卵形の堅果で、2個がやわらかい刺のある穀斗の中に包まれている。日本全国に分布。

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落ち葉の道は、ゆるやかに下りだし、リズミカルな落ち葉の音に乗って、軽快に歩を進めて行く。
ブナの大群落から1分も下ると、また正面道の真中に「リヨウブ」の説明板が立てられている。
説明板の後ろには、リヨウブの木がたくさんの幹を広げ伸ばしている。
道は、そのリヨウブの木をよけるように、左手に踏み跡が伸びる。
すぐ木段になる。この木段を42〜3段登れば、気持ちのいい諸塚山頂に立つ。
山頂は、数えると8台ほどベンチが用意され、好みの場所に座ればいい。
しかし、草地に腰をおろし足を投げ出したがいいかもし知れない。
展望は、東から南へさらに北側にかけて見渡せる。
山頂には、独特の形をした山頂標が立てられ「諸塚山:1341.6m」と書かれている。
さらに「ハリギリ」についての説明板も立てられている。
ハリギリは、夏場に淡黄色の球形にたくさんの花を咲かせる。
若い木の幹には、とげが見られるが老木になれば見えなくなるという。

リヨウブ(リヨウブ科リヨウブ属落葉高木)
高さ8〜10mになる。樹皮は薄片となってかがれ、あとは茶褐色でなめらか。 葉は枝先に集まって互生し、倒披針形で8〜13cm先は鋭くとがり、ふちに鋸葉がある。7〜8月枝先に小さな白い花を密につける。日本全国の山地に自生。

ハリギリ(別名:センノキ)ハリギリ属落葉高木
山地に生え、高さ20〜25mになる。樹皮は黒褐色で縦に深裂する。 葉は枝先に集まって互生し、長さ10〜30cmで、掌状に5〜9裂する。ふちには細鋸葉がある。 7〜8月、枝先に球形の散形花房を総状に多数つけ、淡黄色で直径5mmほどの小さな花を多数開く。日本全土に分布する。

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山頂には、道標も立てられ「諸塚山頂 東の宮まで下り25分 登山口まで下り:45分」と案内されている。
ここには方位盤も設置され、南に尾鈴山、東に行勝山、西に祖母山・傾山、そして北側に祇園・揺山と案内されているが目視でははっきりしない。
さらに 加工石の山頂標 も目につく。
帰路は、また長い木段が待ち構え、無理せず足に負担をかけないがいい。
道草しながら時間をかけて最後の一段を着地できればいい思い出になる。

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