三池めぐりがいい・白鳥山 [ 1363.1m ]
分岐〜甑岳分岐(35分)[ この区間の地図 ]
急坂に付けられた木段を下ると分岐に着く。
右手は駐車場へ通じる。
しかし、三池コースは左手に取る。
分岐には道標が立てられ、右手へ「白紫池:0・2km」左手を「六観音御池:0・5km 不動池:1・9km」と案内されている。
また、白鳥山まで0・8km、展望台まで0・2kmとも案内されている。
正面には「コツクバネウツギ」の樹木板を見る。
分岐で一息つき、左手へゆるやかな傾斜を下って行く。
道には木段が付けられてはいるが、踏み幅が広く足には優しい。
70段ほど数えると、擬木の階段になる。
さらに20数段下り、腐れたような木段を10段ほど下っていく。
10m足らず下るとまた木段になる。
木段は、さらに続き75〜6段も続く。
5〜60段辺りでは脇道も造られている。
さらに擬木の階段に替わり、数メートル間隔で付けられている。
擬木の間には木段も見かける。
階段を26〜7段も数えるころ、右手に丸い葉の「アオハタ」の樹木板を見る。
すぐ右手に大きな木を見て、少し下ると林の中にも大木を見る。
さらに木段を数えるように下り、右手へカーブすると左手の巨木に目を奪われる。
巨木のそばには「巨木スギ」と題した説明板が立てられてる。
巨スギ
この巨スギは推定樹齢五百年で、六観音参拝のおりに植えられたものと伝えられております。一説では、ヤクスギといわれておりますが、針葉を調べてみますと、葉の長さ、角度、曲がりなどから、霧島神宮、狩野神社、阿曽神社などの九州中南部の古い神社に神木として植えられている老大木のスギと同じ系統のようです。
環境省 宮崎県
一息つき、説明板を一読し直進していく。
正面に、並木のように幹を立てる巨スギの間を行く。
この辺りは左右、林の中に巨スギが、他を圧倒するように大きな幹を立てている。
少し行くと、正面に六観音御池が見えてくる。
さらに20数段も下ると、右手に六観音御池の木柱が立てられている。
すぐ先に展望台が作られ、そこに立つと湖面の背後に
韓国岳
を望むことができる。
左手後方へ振り向くと、10数メートル先に六観音堂がある。
その手前に赤い鳥居が見える。
バックするように左手後方へ足を向けると、すぐ右手には木柱が立てられ、後方を「白紫池:0・7km」行く手を「不動池:1・5km」と案内されている。
すぐ先には六観音堂の説明板も立てられている。
六観音堂
村上天皇の御代に性空上人が、この六観音御池の湖畔で法華経を読誦しておられると、忽然、白髪の老翁が現れ言うことには、『我はヤマトタケルノミコトである。白鳥と化してこの峰に住むこと久し、今、師の読誦苦行の徳に感応して身を現すものなり。』この因縁によって上人は、湖畔の出現場所に堂宇を建て、中に手彫りの六観音を安置したと伝えられています。
環境省 宮崎県
一読して引き返し、右手に六観音御池を見ると、右手に
六観音御池の説明板
が立てられている。
六観音御池
六観音御池は、深さ14メートル周囲1500メートルで、湖面は酸性湖のためコバルト色をしており霧島火山の中で最も美しい火口湖といわれています。池の周辺には、ミズナラ、カエデ類等の広葉樹林の中にモミ、ツガ、アカマツ等の針葉樹を混えた美しい天然林があります。春から夏のはじめにかけては新緑、秋には紅葉、冬は樹氷等、韓国岳、甑岳を背景に四季折々の変化に富んだ美しい景観が楽しめます。
環境省 宮崎県
そして今一度六観音御池に目を向け直進していく。
道沿いには、また巨スギが多くなる。
幹先に目を上げると首が痛くなる。
少し行くと、左手奥に古い御社が目に入る。
屋根中央部に立てられた石柱には
「岩霧嶋神社」
と書かれている。
さらに平坦な道を行くと、右手に枯れた巨木が、すぐ左手にも巨木が他を圧倒している。
平坦な道は、S字状に曲がりくねりながら伸びる。
疲れた足は既に元気を取り戻し、一歩一歩に心地いい感触を感じながら歩いていく。
そして快適な道に倒れ掛かる幹をくぐって行く。
道には、小粒の石が多いが1〜2分も行くと小石の道になる。
小石は、
石畳
のように敷き込まれた石がはがれ砕けた状態にある。
少し行くと木段になる。
10数段登ると、またはがれた小石の道になる。
その道を右手へカーブして行くと、歩きやすくなる。
左手には大きな木が幹を立て、足元に「アカシデ」と書かれた樹木板が目に入る。
アカシデ
雑木林にふつうにみられ、14mにもなる大きな木です。おばなは動物の尾のように長くたれさがります。新芽は赤く、秋には紅葉します。(カバノキ科)
さらに右手へカーブし、右手角に大木を見てゆるやかな傾斜を登って行く。
道は広く、何とも清々しい。
左手には枯れた大木が一際目立つ。
少し行くとまた石段になる。
石段を10段ほど登ると、また小粒の小石の道になり左手へカーブし登って行くと、石畳のような小石が敷かれた道に変わる。
さらに左手へカーブすると、小石の道になる。
小石の道を少し行くと次に木段になる。
木段は20段余り数える。
木段を登ると傾斜はゆるみ、左手へカーブしさらにS字状に蛇行していく。
少し行くと、また石段になる。
石段は20段ほど数え、登りきる直前頭上に倒れる幹をくぐって行く。
登りきるとすぐ左手に注意書きされた
案内板
を見る。
注 意
ここは国立公園内です。動植物、土石等は許可なく採取できません。
1、下記に注意しましょう。
2、ごみは持ち帰りましょう。
環境省・宮崎県
案内板の後ろには、岩の上に壊れたケルンの跡なのか、小石が積まれている。
さらに小石の道を進み、左手へカーブして行く。
左手に目をやるとまた岩の上に小石が積まれ、その小石を見てゆるやかに下って行く。
前方左手には、平頂の甑岳を見る。
そして池を巻くように右手へカーブして行く。
すると
左手に韓国岳
が見えてくる。
さらに、はがれた石畳のような小石の多い道を行く。
この辺りは、枯れた立ち木が多い。
壊れた石畳の道を少しばかり行くと、右手に「アカマツの群生地」と題した説明板が目に入る。
アカマツの樹皮や姿は、写真よりいい。
しかし、林内に目をやるとなぜか倒木が多い。
倒木は、容赦なく林内に生える
ミヤマキリシマ
の上に倒れ掛かり、見るに忍びない。
アカマツの群生地
日本全国にわたって分布している常緑の針葉樹で大きいものでは40メートルにもなるものもあります。ここえびの高原のアカマツは、全部自生によるもので、樹皮の色が鮮やかな赤色を呈しているのが特色で、枝ぶりも美しく、代表的なものとして『赤松千本原』があり他所では見られない見事なものばかりです。
環境省・宮崎県
道は、斜面に沿い右手へさらに左手へ蛇行して伸びる。
途中、5段ほど石段を下って行く。
そして小さな沢を渡り石段を登って行く。
石段は30数段を数えるが、途中バラついている。
登りきると、ほぼ平らな小石の道が登山者を導くように伸びている。
右手松林の中はコケに覆われ、しっとりとしていい雰囲気が漂っているが倒木が多い。
しばらく行くと、松林を抜け出しさらに10mも行くと分岐に着く。