ダイナミックな展望・障子岳 [1703m]
ツツジ公園 → 天狗岩(約25分)
岩場の左手から、右手へ巻いて登って行くと、ほぼ平坦な岩場の中ほどに着き、そこには「ミヤマ公園 標高:1634m」と書かれた山頂標が立てられている。
公園といっても街中にある公園とは異なり、なだらかな岩が多い頂がそう呼ばれている。
ミヤマ公園は360度の展望が得られ、雄大な祖母山は目前に迫り、祖母山頂へ伸びる一筋の登山道がはっきり見て取れる。
昼食は、天狗岩に立ちその帰路、ここミヤマ公園で取ってもいい。
祖母山手前右手には、最後の目的地天狗岩が、傾山山系を見渡す絶好の舞台としてその岩肌を見せている。
さて、ミヤマ公園からは、ササ道を抜けすぐ急坂を下っていく。
3分ほど急坂を下ると傾斜はゆるみ三叉路に出会う。
天狗岩へは直進するが、ここを右折して5〜6メートルも行くと、正面に
勇壮な天狗岩
が手を伸ばせば届くように展望でき圧倒されるような天狗の岩峰に一瞬目を吸い付けられる。
ここ展望所からは引き返してもよいが、そのまま直進し段差を降りると、すぐ先ほどの道と合流し、ここを右折していく。
道は天井も開け、平坦な明るい道をのんびりと散歩気分で行くと、道はゆるやかに登り、ミヤマキリシマが目立って多くなる。
少し行くと三叉路に出会う。
直進は祖母山へ、天狗岩へはここから右折し登って行く。
V字形にカットされたミゾ状の道を行く。
木の根に手をかけながら登って行く
と岩道となる。
その岩道を登りきると、正面に大きな岩魂が迫っている。
さらに岩道はここを左手にカーブし、平らな道を行く。
さらに笹道を行くと正面に大きな岩が現われる。
この岩に立っても祖母山の素晴らしい展望が得られる。
ここにリュックを降ろし、できればカメラを携帯したい。
カメラは、首に掛けると足元が見えづらくなる。
右手の方へ少し下ると岩場に着く。
天狗岩の頂へは10メートルもない。
その手前の岩の壁面をしがみつくように足元を確認しながら、横歩きせざるをえない。
岩場を過ぎると
天狗岩の頂に立つ。
ただ、高度感に弱い人は遠慮した方がいいかもしれない。
天狗岩からは、右手に古祖母・笠松を経て傾山、左手は雄大な祖母山がその全容を見せてくれる。
さらに眼下には、宮原を経由して祖母山を目指す登山口にある尾前の民宿が小さく見える。
見飽きる事のない絶景に、身も心も吸い込まれ時を忘れさせる。
時間の許す限り絶景を楽しめばよい。
しかし、時計をとめることはできず、後髪引かれる想いで腰を上げる。
岩場を、足元を確かめ一歩一歩用心して渡る。
そして、リュックを背負い今一度天狗のてっぺんに眼をやり往路を帰る。
平らな道・そして・岩場を下り、5〜6分で三叉路に着く。
ここを左折して潅木の道を行く。
ミヤマキリシマの多い、ゆるやかな登りを気持ちよく歩を進める。
足元には、笹が多い平らな道をしばらく行くと、ミヤマ公園への急坂を木の根に足を掛けながら登りきる。
ここで、ゆっくり昼食でも取ればいい。
石の多い道を下ると、快適なササの道を登り下って行く。
ミヤマ公園から5〜6分も進むと三叉路となり、体力に余裕があればここを左折して烏帽子岩まで行くこととする。
左折した正面には
白い案内板
が建てられ、烏帽子岩までは100メートルと書かれている。
烏帽子岩への道は背丈が2メートルもある
ササ道
をゆるやかに登って行く。
1〜2分も登っていくと道は左へカーブ、さらに右へカーブして行く。
道は烏帽子岩へ行く平坦な尾根筋を行くが、途中急坂を下り滑りやすい斜面を用心して行く。
道はさらに登り始め、右へカーブして行く。
そのカーブの左手には、白く変色した枯れ木が、面白い形で残っている。
ここを過ぎ右手へカーブしていけばすぐ
烏帽子岩の上に立つ。
ここからの展望も抜群
で、天狗岩、その向こうに少し遠ざかった祖母山の展望が得られる。
さて、ここからは障子岳・親父山を越えて往路を帰る。