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大分県の山

三人で登ろう・文殊山 [616.2m]

清滝観音〜文殊山頂(35分)

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さて、清滝観音で一息ついたら分岐へ戻る。
右手に道標を見て直進しゆるやかに登って行く。
自然林の中を少し行くと、またスギ林の道になる。
すぐ林の中は、枝打ち後の小枝が至るところに散乱している。
道は少し傾斜を増し、左手の小さな幹に巻かれた赤いテープを見て登って行く。
すぐ先にも赤いテープが巻かれている。
分岐から3分余り登るとさらに傾斜を増し ロープ が張られている。
少し登ると、地面に落ちた八坂社神社林と書かれた看板を左手に見る。
さらに1分足らず登って行くと、折れた スギが道に沿って倒れ 、その途中から左手へ鋭角にカーブし登って行く。
傾斜はいよいよ厳しくなってくる。
道はスギ林の中に、登山者によって幾筋か付けられているが、スギの小枝ではっきりしない。
所々、幹に巻かれた赤いテープが最大の目印で、テープを確認しながら薄い踏み跡を辿っていく。
雨後のせいか、 黒い土は滑りやすく 予想以上に足にこたえる。
スギ林の中を、ジグザグを切って急坂を登って行くと、幹に結ばれた 赤と白のテープ を見る。
すぐ右手へ急坂を行く。
このスギ林の斜面は、このコースで最も難儀する。
途中何度でも足を止め、ついでに靴底に厚くくっついた土をはねのけ、息を整え登って行く。
この歩きづらいスギ林も、山頂への重要な道であり致し方ない。
紅白のテープを見て4〜5分も登ると、左手へカーブしスギの倒木をくぐっていく。
この倒木をくぐるのが厄介で、真っ黒い土に手を付いてしまう。
リックを引っ掛けたら余分に力が要る。
大きく腰を曲げ何とかくぐり抜けると、道は左手へほぼまっすぐ伸び、歩きづらい道は次第に歩きやすくなる。
少し登ると正面が明るくなり自然林に差し掛かる。

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左手に積み重なるコケむした岩を見ると支尾根に登り着く。
苦闘を強いられたスギ林は消え、辺りは自然林にとって変わり気分はいい。
道には落ち葉が溜まり、吸い込む空気まで清々しい。
山頂は右手へ落ち葉の道を行く。
左手にも薄い踏み跡が付けられ、赤いテープも見るが1〜2分も行くと切れ落ちたような斜面になり危険極まりない。
荒れる息を整え、山頂を目指して西の方へ落ち葉の道を踏み出していく。
道は歩きやすくはあるが、ゆるやかではない。
落ち葉の道を少し行くと、右手へカーブし尾根の右手斜面へ少し下り、すぐ左手へ少し登り尾根筋を横切る。
倒木を踏み越え、少し下ると自然林の中にスギが目立ってくる。
そして最後の急坂に取り付く。
道は小さくジグザグを切って、 岩をよけながら 登って行く。
狭い道は、服やリックを引っ掛け後戻りしながら登って行く。
この急坂にてこづりながら3〜4分も登って行くと傾斜は幾分収まってくる。
道は スギ林の中 にまっすぐ伸び、歩きやすくなる。
傾斜はさらに収まりゆるやかな傾斜を登って行くと、スギ林を抜け出し潅木の林になる。
潅木の道に傾斜はなく、天井も開け快適な歩行が得られる。

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4月下旬、透き通るような新緑を輝かせる柔らかい陽光に気は晴れ、山頂はもう間近なことを確信する。
スギ林を抜け、1〜2分も行くと正面が開けカヤの道に変わり、 わずかな踏み分け を行くと正面に数本のスギが程よく影を落としている。
これが山頂のシンボル的スギで、リックをはずし草地に寝転び時の流れを楽しめばいい。
展望は北と東側に一部期待できるが、カヤが葉先を伸ばす時期、視界は半減する。
スギの木陰には、木柱が立てられ「文殊山:616m」と書かれている。
このコースは、ドラマチックな自然の変化は薄いが、「三人寄れば文殊の知恵」で知られる文殊仙寺で始まる山は、どうしても放置できない存在である。
山には、自然の変化や思いがけない不思議や絶景を与えてくれる。
地域の人々との間に歴史や文化・信仰が根付き育まれ、今日に伝える山も多い。
さらに、季節に咲く花に魅了される山も多い。
どれをとっても捨てがたく、山頂の高低や規模だけで良し悪しは測れない。
だからこそ山を追い求め、さらに追い続ける日々に飽きもせず、今日も文殊山に登ってその日に満足する。
そして帰りを急がず、地域の歴史文化に触れればいい。

国東半島は仏の里といわれ、国宝や重要文化財が多い六郷満山文化に触れ、磨崖仏や杵築の武家屋敷跡等々見るものは多い。
さらに近くの温泉に浸り一泊できたら一日はさらに充実する。

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