草原を行く・猟師山、合頭山 [639.3m]
登山口〜合頭山(25分) [ この区間の地図 ]
登山口には道標が立てられ、行く手を「猟師山 合頭山」と刻み込まれている。
ほぼ平坦な道は、すぐ潅木の中に吸い込まれるように伸び、左手に「林班界標」と書かれた白い案内板を見て潅木の中へ踏み込んでいく。
傾斜は小さく、踏み跡もしっかり踏み固められ行く手に不安は感じられない。
少し行くと、天井が開け日が差し込んでくるが、すぐ潅木の木陰を行く。
7月の焼け付くような日差しも、潅木の中に流れるわずかな風がその暑さを忘れさせてくれる。
道はゆるやかな傾斜で西側に伸び、林内に自然の不思議を探すように目を向けながら登って行く。
しかし、原生林を思い起こすようなものではない。
道沿いにもミヤマキリシマが、群落を見るほど多くはないが各所に点在する。
30m余り登ると、傾斜はゆるみほぼ平らになる。
そして左手に
2重の赤いテープ
を見てゆるやかに登って行く。
左手にツゲ、右手にアセビを見ると正面が開けてくる。
さらに左手へカーブし草道を登って行く。
道は少しづつ、傾斜を増してくる。
少し登ると正面に目印のようなアセビが見えてくる。
アセビの横に立ち、足を休めるついでに振り返ると、沓掛山が、その背後に三俣山を望むことができる。
さらに右手へ弧を描くようにカヤト登って行く。
辛抱して4〜5分も登って行くと、10坪ほどの空地に立つ。
ここは、分岐になっており右手北側に連なる合頭山へ、猟師山は直進して行く。
一息つき、右手合頭山へゆるやかに下っていく。
正面にはピークの先に、合頭山の山頂部が薄く見える。
その左手背後にはミソコブシ山が、その奥に女岳と対になった形のいい涌蓋山が一望できる。
傾斜は小さく、疲れ気味の足にこの傾斜は格好の下りとなる。
左手に目を向けると、草原を刈り取ったような
一目山の緑の斜面
が一際目立って見える。
その斜面には、山頂への一条の踏み跡が駆け登っている。
一目山の左手には、5〜6基の風車が立ち並び、ゆっくりと時を刻むように回っている。
快適な気分で少しばかり下ると、傾斜はゆるみほぼ平らになる。
平らな道を6〜70mも行くと、ゆるやかに登りだす。
この斜面には、なぜか松の木が多い。
この時期、ミヤマキリシマにはまだ花ガラが残っている。
小さく蛇行しながら登って行くと、難なく登ってしまう。
踏み跡は、ピークから数メートル右手に付けられ、ツゲの枯れ木を見るとゆるやかに下りだす。
このピークの標高は、目指す合頭山より7mほど高い。
正面に合頭山を見て、快適に下っていく。
正面右手に、樹林に覆われた黒岩岳に目を移しながら下って行くと、辺りは次第にアセビが多くなる。
道は、またゆるやかに登りだし、アセビを避けながら蛇行し登って行く。
足元に目を向けると、カヤトに隠れるようなミヤマキリシマが目を引く。
少し登ると、アセビは次第に少なくなり、傾斜もゆるんでくる。
四方に広がる絶景に目を向け登って行くと、正面に白と赤に塗り分けられたポールが見えてくる。
ポールの横には山頂標が立てられ「合頭山:1383M」と書かれている。
その隣には「地籍図根三角点」と書かれた白い木柱も立てられている。
展望は、北に涌蓋山、東に久住の山々、そして西に
猟師山
が一望できる。
猟師山山頂は狭く、先に猟師山を登り、帰路ここで展望を楽しみながら昼食にしたほうがいいかも知れない。