山伏が歩いた裏コースを行く・英彦山 南コース [ 1199.6m ]
材木岩 〜 鬼杉(35分) [ この区間の地図 ]
足元に手こづりながら少しばかり下ると、右手に説明板が立てられその奥に材木岩が見える。
材木岩は、石英安山岩の溶岩が基盤を貫いて表面に噴出し、急速に冷え固まるとき、縮んで外側に割れ目ができ、それが内側に広がり柱状にできたものだと言われ、自然の不思議をここに見ることができる。
材木岩
この岩は・火山で噴出したマグマが冷えて固まったときにできた安山岩の柱状節理で、材木を積みかさねたようにみえるところから、材木岩と呼ばれています。英彦山に伝わる鬼杉伝説によると、鬼が社を建てようとして伐り出した材木の残りがこの岩になったそうです。
福岡県
先ほどのケヤキの大木は、丁度材木岩の上に位置している。
一息ついて、さらに岩道を下って行く。
道は、自然石が階段状に敷かれ踏み出しやすい。
しかし、すぐ歩きづらい岩道になる。
右手へ向きを変え、下って行くとわずかに天井が開けてくる。
さらに、大きな傾斜を下って行く。
そして、右手に3本の幹を持つケヤキのような樹皮した大木を見る。
その奥の方にはスギの巨木も数本見える。
急斜面の岩道はさらに続く。
足にもこたえる。
さらに一息つき、腐れかかった倒木を踏み越え左手へカーブして行く。
そして左手に幹を立てる大木に触れ、左手へ岩場の急斜面を下って行く。
正面に、また
「いぬしで」の樹名板
を見ると、岩場に慣れた足はその手前から左手岩場へ足は向いてしまう。
しかし目を先に移すと、倒木が岩道をふさぎ樹名板の右手に踏み跡は伸びている。
行く手をその右手に取り、少し登るとすぐ左手へ下っていく。
少し下ると、その岩道に出会い右手へ下って行く。
左手に目を向けると、10本ほどのスギの大木を見る。
道沿いにも、スギの大木が多い。
そして、右手へ向きを変え、正面にスギの大木を見て岩道を下って行くと分岐に着く。
左手は、白い案内板に「籠峠(こもり)裏英彦山道」と案内されている。
数メートル右手へ進むと、道標が立てられ、直進を「奉幣殿:2・4km」白い文字板には「大南神社 鬼杉 英彦山神宮」と書かれている。
そして左手を「鬼杉:0・3km」と案内している。
正面に巨スギを見て直進すると、2本の巨スギが倒れ道をふさぎ、このコースを諦め道標の横から左手へ下って行く。
すぐ右手へカーブすると、また天井が開けてくる。
天井が開けたのは、巨スギが倒れ自然林までなぎ倒したからに他ならない。
2本の倒木は、幹先が輪切りにされ、道が開けられている。
すぐ、薄暗い林の中へ下って行く。
道は岩が多く下りづらい。
道沿いには、所々スギが大きな幹を立てている。
そして木段を下って行く。
左手に赤いテープが、小さな枝先に結ばれている。
この辺りも大きなスギが多い。
さらに右手へカーブし下って行くと、左手に「九州自然歩道」と書かれた
案内板
が立てられている。
少し行くと、右手に道標が立てられ、直進して「奉幣殿」、左手へ「鬼杉」と案内している。
奉幣殿は、正面スギの大木の左手から石段を登って行く。
この分岐を左手に取り、鬼杉を目指す。
岩道を少し下り木柱から10mも行くと、左手に木柱が立てられ「奉幣殿:2600M 鬼杉100M」と書かれている。
さらに岩の多い道を下って行く。
岩は多いが傾斜は小さい。
少し行くと、左手に水の流れる音が聞こえてくる。
左手沢に目を向けると、ビニール管からわずかばかりの水が流れ落ち、足はすぐ
水場
に向かう。
そして水溜りに頭を突っ込んでしまう。
水は予想通り冷たく、生き返ったような錯覚を憶える。
程よく喉を潤したら、さらに岩道を下って行く。
すぐ右手、スギの大木の根元に「自然を大切に」と書かれた文字板を見る
さらに、ゆるやかな傾斜の岩道を下って行くと傾斜を増す。
右手には、後方を「英彦山山頂へ」と書かれた道標が、そして正面に巨大な鬼杉を見る。