歴史と修験の山・宝満山 [ 829m ]
登山口 → 登山道入り口(所要時間:約10分)
登山口は、駐車場から石段を登り、かまど神社の鳥居をくぐって参道を行く。
駐車場には、太宰府市による説明板等立てられ、登山前に一読すればいい。
参道脇には桜が並木のように植えられ、花時は登山者や花見客も楽しませてくれる。
左手にはこんもりと盛りあがった刀鍛冶、金剛兵衛の墓を見て、さらに石段を登ると左手には赤い鳥居が並ぶ式部稲荷が目に付く。
左手に折れこの稲荷の前から行くこともできるが、さらに直進して奥の鳥居をくぐり、
参道
を行くことにする。
宝満山・竈門神社
石仏や梵字石・僧坊跡などを残す宝満山は、中世以降は英彦山と並ぶ修験者の道場となった山で、竈門神社は山頂の上宮と共に玉姫依命を祭神にしている。 政庁時代の創建で、府の鬼門にあたるところから祀られた。神社下の竈門山寺跡は、最澄が渡唐する前に安全祈願したところで、のち九州天台宗の拠点となっている。
竈門山寺跡
背後の墓地の中に、大きな石が整然とならんでいる。これは建物の礎石で、時代は平安時代末期とされる。 またここからは奈良時代の瓦も見つかり、伝教大使最澄が唐へ留学する前に立ち寄り、航海の安全を祈って薬師仏を造ったという竈門山寺の跡ではないかといわれる。 古代から中世にかけて竈門山寺一大山寺と続く宝満山麓の寺の一部であろう。
<太宰府市>
石段を登り切ると、正面には竈神社本殿が静かなたたずまいを見せてくれる。
竈神社は昭和6年造営され、祭神は、玉依姫・神功皇后・八幡宮の三神が祀られているという。
境内には案内板が立てられこれも一読すればいい。
境内を左手へ向きを変えると、右手には「水鏡」や「お手水と神拝」と題した説明板が立てられている。
少し進み右手へ下り、小さな塩井川を渡り、
車道
に出て右折して行く。
昔日、山伏達は入山する時、この塩井川の水で体を清めたと言われている。
左手に九州登山情報センター
山の図書館のログハウス
を見て、ゆるやかに登っていく。
山の図書館には山に関する本が展示され、その数は2700冊にも及ぶという。
この山の図書館から、東の方へ100メートルほどゆるやかな傾斜を登って行くと正面に鳥居がある。
車道は、さらに左手へカーブし伸びている。
水鏡
水に顔をうつして見る水鏡は魂の甦りを意味します。 宝満山には益影の井をはじめとして五つの神聖な泉があります。 手水ところで身を清めた後この水鏡に顔をうつしお祈りすれば願いがかなうという信仰が今も生きています。
お手水と神拝
神拝の前に口を漱(すす)ぎ手を洗うことは、祓戸(はらえど) の神様の目に見えないお力により心についた不浄・沈んだ気持ちを祓い清めもとの清らかで活力のある心へとお導き下さる作法であります。
<宝満宮 竈門神社>