シャクナゲの自然歩道を行く・犬ヶ岳 [ 1130.8m ]
登山口〜木柱(野峠から1000m)(45分)
登山口は、国道500号と国道496号が交差する野峠につけられ、わずかばかりの駐車スペースがある。
しかし、5月のシャクナゲが花開く時期は、道沿いに車はあふれてしまう。
登山口右手には木製のテーブルも置かれ、下山後一息つくといい。
左手には、九州自然歩道の案内板が立てられ「野峠(3・8km:110分)-一の岳(1.0km:40分)犬ヶ岳」と案内され 、犬ヶ岳まで4・8kmとの距離が脳裏に浮かぶ 。
数メートル先には、行く手を矢印で案内する九州自然歩道の案内板が立てられ、すぐ石段を登ってく。
10段ほど数えるころ、右手へカーブすると木段になる。
木段は20段足らず数えるが、右手に脇道が付けられている。
5〜6mも行くとまた木段が連なり、左手へカーブし登って行く。
傾斜はかなり大きい。
14〜5段も数えると登り切り、道は左手へカーブする。
右手には案内板が立てれ「この美しい自然はみんなのもの 植物を大切に ゴミは捨てないで」と書かれている。
左手には
道標
も立てられ、後方を「豊前坊バス停:4・0km」行く手を「一ノ岳:3・6km 犬ヶ岳:4・9km 経読岳:8・9km」と案内されている。
残念ながら、一の岳は近づいたが、犬ヶ岳は遠ざかってしまった。
数メートル先には3台のベンチも並べられているが、休むのはまだ早い。
それより下山時に一息ついたがいい。
踏み固められた道はヒノキ林の中に伸び、ゆるやかな傾斜を登って行く。
道は徐々に傾斜を増してくるが、5〜60mも行くと傾斜は収まり左手へカーブして伸びる。
そしてゆるやかな傾斜を10数メートルも行くと、右手へカーブし下りだす。
すぐ下りきり、平らな道を5〜6mも行くと登りだし、
木段
が付けられている。
しかし、木段の右手にはしっかりとした脇道が付けられている。
木段を30段足らず数えるころ、左手に道標が立てられ「一ノ岳・犬ヶ岳方面へ」と案内されている。
少し行くとまた5段ほど木段が付けられているが、ここにも脇道が付けられ木段を登ることはない。
少し登ると傾斜はゆるんでくる。
道は右手にヒノキ林、左手に自然林と分けるようにつけられ、10m余りゆるやかに登って行くと
右手へカーブ
し下りだす。
途中、木段を5段ほど下るとすぐ登り返す。
傾斜は大きく、2段ほど登ると右手へカーブし傾斜は収まる。
左手には、コケむした
平べったい露岩
が目に付く。
露岩を過ぎるとすぐ左手に道標が立てられ、後方を「野峠・英彦山へ」、行く手を「求菩提・犬ヶ岳方面へ」と案内されている。
右手には案内板が立てられ「この美しい自然はみんなのもの…………」と同文で書かれている。
道はすぐ左手へカーブしゆるやかに下って行く。
左手に数本の松の木を見てすぐ左手へ根っ子の段差を降りる。
右手へほぼ平らな狭い道を行くと道はゆるやかに登りだし、左手へカーブし
滑りやすい露岩
の縁を行く。
少し行くと道はゆるやかに下り始め、正面が明るくなり岩場になる。
道は右手へ急坂が下っているが、左手から岩をよじ登っていく。
振り返ると、
岩上は狭くバランスを取って
岩場をいく。
すぐ足元は広がり、体を癒してくれる風の流れに一息つきたくなる。
岩上に立つと展望が得られ岩場の緊張は抜けるが、しかし正面に見る急峻な峰が気にならないではない。
岩場を下り、すぐ林の中へ踏み込み左手へカーブして下ると歩きやすい道になる。
歩きやすい道を右手へカーブして行くとすぐ下りだし、左手へ木段を下っていく。
すぐ右手へ巻いて木段を下り、左手へ木段を登って行く。
さらに10段ほど木段を登ると、左手に大きな切り株を見る。
一息ついてゆるやかに下って行くと、
右手に木柱
立てられ「野峠から500M」と案内されている。
正面に、気になる峰を見ながら左手の露岩をよけ下っていく。
すぐ道は切れ落ち、滑りやすい土の段差を下り、頭上の倒木をくぐり狭い岩場を行く。
岩場は、土で平坦にならされ緊張感はない。
10mも行くと、道は登りはじめまた木段になる。
木段は16段ほど数えるが、脇道が付けられている。
傾斜のある道を少し登ると、左手に大きな
枯れた切り株
を見る。
数メートル登り右手へカーブすると正面が開け、また岩場になる。
岩場には、左右踏み跡が付けられ自ら選択する。
ただし左手は切れ落ち用心する。
この岩場からも展望が開け、幾重にも重なる稜線を辿って浄化された空気を、胸いっぱい取り込んだらいい。
この辺りは松の木が多い。
岩場を過ぎるとゆるやかに下りだし、すぐ
枯れた倒木
を踏み越えていく。
左手に倒木の株の裏側を見て大きな傾斜を下っていく。
左手に枯れた倒木を見ると、正面が開けまた岩場になる。
岩場につけられた薄い踏み跡を目で追うと、
先の方に鎖
が張られている。
右手は切れ落ち、バランスをとって慎重に薄い踏み跡を辿る。
そして鎖を手に岩壁を横切っていく。
右手南西の方には、一列に並んだ英彦山や鷹巣山の山頂部がうかがわれる。
鎖場を過ぎると、
岩場の狭い縁
を左手へ回り込みさらに岩場の縁を登って行く。
すぐ岩場を下り、右手へ林の中の歩きやすい道を行く。
歩きやすい道を10mも行くと、枯れた倒木をくぐりまた岩場を登って行く。
左手樹間には枯れた立ち木が目立つ。
ゆるやかな登りは次第に傾斜を増してくる。
ここには木段が付けられているが、用は足していない。
少し登ると、左手にプラスチックの支柱を見て右手へカーブし下っていく。
右手の枯れた立ち木には、見慣れぬマークが書かれた板が釘付けされている。
これは、後で分かるが「火の用心」を喚起するマークで、道沿いに幾つか見られる。
さらに倒木をよけながら、土に埋まりかけた木段を下っていく。
すぐ、木の根の段差を降りると登りに転じ、腐りかけた木段を登って行く。
木段を8段ほど数え、数メートル登り根っ子の段差を登ると登りきる。
左手に視界が開け、新緑のみずみずしい遠景に元気をもらう。
すぐ下りだし、10mほど下って右手へカーブし1mほどの段差を降りると右手に淡いピンクのミツバツツジを見る。
すぐ正面左手に目的のシャクナゲが、その先にもミツバツツジが花開く。
右手にもシャクナゲを見るが、花はしぼみかけている。
初めて見る花に癒され、一息ついて6〜7m進み右手へカーブし下っていく。
少し下ると、道には小石が多くなる。
道はゆるやかに登りはじめ、右手に倒木の小口にまた例の火の用心のマークが付けられている。
しかしほとんど消えかかっている。
小石の道は次第に傾斜を強め、左手へさらに右手へ向きを変え登って行く。
道は、土砂崩れを起こしたような歩きづらい道を一登りすれば登りきり、左手に同文の
案内板
を目にする。
すぐ正面が開け、また岩場を行く。
岩場につけられた薄い踏み跡を辿り、左手へカーブし岩道を登って行く。
見れば岩道の左手は切れ落ち用心していく。
用心して切れ落ちた斜面を覗き込むと、白い花がもったいないほど咲いている。
しかし、わざわざ斜面を覗き込む登山者は少ない。
それより、その場を早く離れたほうがいい。
急ぎ登ると右手に
「英彦山の地形」と題した説明板
が倒れ、それを読んで後ろへ振り返ると、書かれているとおりの遠景を楽しむことができる。
英彦山の地形
ここから、英彦山を中心に、その右手側にまんじゅうのような形の鷹巣山(手前から三の岳・二の岳・一の岳)が見えます。
この地区は英彦山地と呼ばれ、200万年前の古い火山で、とくに鷹巣山はビュートの特徴を示しており、国の天然記念物に指定されています。
<環境庁・福岡県 '94>
露岩を避け2〜3m進み、右手に大きな松の木を見て右手へ下るとまた
岩場
になる。
展望を見て一息つき、岩場を下っていく。
さらに岩場を左手へカーブすると、正面岩場の両脇にロープが張られている。
狭い岩場を伝い、ロープを手に岩場左手に付けられた踏み跡を登って行く。
振り返ると、その
踏み跡
は狭い。
登りきると、右手に赤い椿が目に入る。
すぐ右手へカーブして下り、7〜8mも行くと、左手へカーブし登って行く。
道には木の根が多い。
左手に数本の幹を立てる大木を見て少し登ると下りだす。
さらに倒木を越えるとまた登りだす。
この登りにも腐れた木段が付けられているが、用は果たしていない。
しかし、土留めの役は果たしている。
右手に大きな木を見ると、左手斜面に木柱が立てられている。