石仏群を行く・鳥屋山 [ 645.1m ]
8合目〜鳥屋山頂(15分) [ この区間の地図 ]
道標には「8合目」と書かれ、ベンチが置かれている。
道は左手へバックするように分岐し、10m余り行くと南西の方に展望が開け、耳納の稜線が一望できる。
展望を見ながら一息つき、分岐へ戻り左手に8合目の道標を見ると、道は
Y字に分岐
する。
山頂は、右手が楽ではあるがどちらを取ってもいい。
正面には、古い道標が置かれ、左手を「冒険道」と書かれ、左手を取りたくなる。
左手を取れば、右手の巻き道は帰路取ればいい。
岩の多い道を少し登ると、
岩場
になり2本の鎖が垂らされている。
岩は、コケで滑りやすく足場を確認しながら鎖を手に登って行く。
5〜6mも登ると岩壁を脱し、さらに登って行く。
傾斜は大きく、小枝を掻き分けながら登って行く。
そして右手へカーブすると、また擬木の階段になる。
数段登ると、右手には気象庁の古い案内板が地面に置かれている。
立入禁止
此の施設は此の地方の水害防止に重用な役割をするものであるから絶対に構内に立ち入らないで下さい。
気象庁
しかし、見回してもそれらしき施設は見当たらない。
右手へ数メートル道を外れると、石組みや木製の残骸を見るだけで、わざわざ道をはずして見に行くほどではない。
特別な発見はなく、少し気負いしながら直進しゆるやかに尾根筋を登って行く。
足元には分厚く積もる落ち葉は、クッションのように足に優しく心地いい。
ゆるやかな傾斜を少し行くと、左手に一列に整列した2体の石仏を見る。
足元にも壊れた石仏が目に入る。
正面に倒れた幹をよけ、左手へ回り込んでいく。
そこから少し下り、ゆるやかな傾斜を登って行く。
少し行くと、道は
右手へ分岐
し大きな傾斜で下っている。
この道はベンチのある8合目の分岐へ通じ、帰路に取り急坂を下り右手へ巻いていけば、楽に下ることができる。
分岐を直進し、少し登ると傾斜はゆるみ歩きやすくなる。
10mも行くと正面右手に大木が枝を広げている。
大木の根元には、石柱が立てられ何かが刻まれているが、コケむしはっきりしない。
さらに平らな道を行く。
左手山腹から吹き上げてくる風が、何とも心地いい。
右手に倒木の株を見て、ほぼ平坦な道を行くと立ち枯れてしまった木も目にする。
ゆるやかな傾斜を少し登るとまた傾斜はゆるみ、正面が開け木製の鳥居が見えてくる。
その奥に祠が山頂を示すように静かに安置されている。
祠の手前には、小さな鳥居が台座に立てかけてある。
台座には、「鳥屋山」と書かれた文字板も置かれている。
右手には白い木柱も立てられ「645・1米」と書かれている。
中央部には、国土地理院の石柱も見る
両脇には擬木のベンチも置かれ、腰を降ろし足を休めるといい。
山頂は尾根筋にあり、もし祠やベンチがなければ気付かず素通りするかも知れない。
展望は左右南北に開け、右手に耳納連山が一望できる。
展望に満足したら、往路を帰ってもいい。
しかし、道は奥の院まで続き、足を伸ばしたい。