男山に惹かれる・傾山 [ 1602.2m ]
1400m標柱〜杉ヶ越分岐(25分)
右手に標高標が立てられ「標高 1400m」と案内されている。
すぐ、左右の
岩の間を抜けて
ゆるやかに下って行く。
道は、右手へカーブすると傾斜はゆるみ平な快適な道になる。
平坦な道はゆるやかに下りすぐ傾斜はなくなる。
平坦な道を10メートルも行くと、ゆるやかに登りだし左手へカーブすると正面に傾山を見る。
道はさらに下っていく。しかしわずかな傾斜で足には感じない。
それより、一歩一歩が楽しい。一歩一歩に傾山が近づいてくる。
さらに下りは続く。この傾斜も帰路に負担をかけるものではない。
下りきると傾斜はゆるみ、平らな道を10メートルほど行くと、
またゆるやかに登っていく
。
すぐ登りきり、右手へカーブしてまた下りだす。
道は次第に
湿気を帯び、落ち葉の道は滑りやすくなる
。
道沿いの縁にはコケが目立ってくる。
傾斜は次第に増してくる。
途中、倒木をくぐると、正面に傾山を見てさらに下りだす。
少し下ると、前方左手に傾山の岩峰が樹海に浮いたように視界を埋め、荘厳な雄姿に目を奪われ胸は高まる。
10メートルも下ると、またその雄姿に足は止まる。
さらに
湿気の多い道
を下っていく。
下り終わると、10数メートルの平らな道に足を休め、ゆるやかな登りを行く。
右手には、五葉岳の稜線が、樹間を流れるように映し出される。
快適な道は続く。11月半ば、暑くもなく寒くもなく、ただ降り注ぐ日差しに気持ちは開放される。
やはり山は天気のいいときに限る。
山には神が宿るという。山そのものが御神体化され崇められ、信仰の中心になる。
しかし、1000メートルを越える稜線で、秋の陽光に体全体を包まれ癒されるとき、我が身を置く全てから解放されたように、一切を忘れ心は宙を舞う。
傾山への距離がぐんぐん縮まる。それがもったいないようにも思える。
宙に浮いたような気持ちを抑えながら快適な道を行く。
目前に迫る巨大な岩峰の岩肌や、山頂に生える五葉松の一本一本まで確認できるようになる。
倒木をくぐり、ゆるやかに登り右手にコケむした木を見て、右手へカーブしていく。
すぐ、
岩の段差
を登り、左手へ倒れ掛かった赤松をくぐっていく。
正面に素性のいい幹に触れていくと、ゆるやかに登りはじめる。
道はすぐ傾斜を増し、表面が平らな岩を見て登っていく。
急坂を右手へカーブし稜線に登りつき、左手へカーブしていく。
稜線には岩が多くなる。
道はすぐ
岩の手前で二手に分かれる
がどちらを行ってもいい。
さらに、左手に三角形の形をした岩に触れ稜線を行く。
正面に、根株を起こし倒れ掛かった木に気を寄せほぼ平坦な道を行く。
道は次第に傾斜を増し、岩が多くなる。
少し行くと、岩壁を登る。
道はさらに傾斜を増し急坂になる。
道は、登りづらく岩も多い。
正面に、
そそり立つ岩
が現れ、足元を見てその左手へまわっていく。
正面には、本傾の岩峰が迫ってくる。
道はここから右手へ土壁を登る。
土壁にはロープがつけられ、木の根っこに助けられ
ロープを手に登っていく
。
そして、左手へ稜線を登っていく。
なかなか傾斜は厳しい。
しかし、いつものように急坂の後には平坦な道が伸びる。
平らな道はすぐ登りだす。
道はすく急坂になる。
しかし、この急坂も少し登り左手に岩を見ると下りだし、胸のすくような快適な道になる。
正面に傾山を見て、
道端に突き出たアセビ
をくぐって行く。
アセビは、赤いつぼみをたくさん付け、春に咲く花の準備を急いでいる。
そのアセビの幹には、青いテープが巻かれている。
道には、小石が多くなる。
小石の道を蛇行し10メートルも登ると、
右手に標高柱
が立てられ、「標高 1500m」と案内されている。
高度差は、100メートルと容易に脳裏に浮かぶ。
これからはじまる急坂に備え、ここで一息つく。
小石の道はすぐ急坂になり、ジグザグに登っていく。
左手には、幅広の赤いテープが小さい幹に巻かれている。
少し登ると、岩場になる。
右手には、
色あせたロープ
が張られ、ロープを手に足でしっかりと登る。
岩場を登り、右手へカーブすると見通しのいい急坂になる。