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大分県の山

七峰巡りがかなう・久住連山(沓掛山・久住山・稲星山・白口山・中岳・天狗ヶ城・星生山)

久住山頂 → 白口岳(約65分)

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久住山頂は岩ばかりで腰を下ろせる場所ではない。
山頂から少しはずれた、西の方から南にかけて落ち着ける場所がある。
山頂からの展望は北西側に星生山、その右手に硫黄山、すぐ右隣に三俣山、北側に天狗ヶ城と中岳が見渡せる。
その右手奥には大船山を望むことができる。
山頂からは、久住のほとんどの名峰が眺望でき飽きることはない。
後ろ髪を引かれる想いで腰を上げ往路を下って行く。
昼食はまだ早い。 久住連山7峰踏破はまだ2峰目だ。
楽しい昼食は、白口山まで辛抱することとする。
久住山頂から東の方へ、岩道を下って行く。

岩道は主稜右手か左手の縁を下って行く。
4〜5分も下れば三叉路に着く。
左手は登ってきた道で、岩には黄色のペンキで○印が記されている。
登山目的が久住山だけなら、ここから左側へ下り往路を取り、牧ノ戸峠へ帰る。
しかし、体力に余裕があれば、正面の稲星山を目指す。
すぐ、目前の丘陵をゆるやかに登って行く。
道は、 左右に分岐 するが、どちらを登ってもいい。
後ろを振り返ると、 岩だらけの久住山 が「再見」とでも言っているようにも思える。
「再見」とは中国語で「さようなら」という意味だそうだ。
日本では「会うは別れの始めなり」という言葉があるが、中国では「別れは会うの始めなり」とし、日本とは「別れ」を全く逆にとり、別れのつらさより、次に会う喜びに示している。
平坦なピークに立つと東側正面に、稲星山が姿を現す。
急峻な斜面には、足踏みしたくなるような道が稲星山頂へ伸びている。
急斜面の中間点辺りには、目印のように真っ黒い岩が見えている。

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ピークからの展望も素晴らしく、久住の名峰が一望でき、左手には、白口山、その背後に大船山が大きな山体を見せてくれる。
久住山を最後に、往路を帰る場合は、このピークで昼食にしてもいい。
稲星山は、このピークを直進し急坂を下って行く。
急坂の道は、小石混じりで滑りやすい。 少し下ると、小石がなくなり真っ黒な土に変わる。
ここも雨後は滑りやすく用心して下って行く。
急坂を10分も下ると 鞍部 に着く。
鞍部には道標が立てられ、左手にとれば中岳、右手に下れば南登山口と案内されている 。
稲星山へはここを直進し、急坂を登って行く。
足を休めるついでに後ろを振り返ると、ピークから鞍部へ下る 急斜面 が良く分かる。
急坂を7〜8分あるいは10分も登れば、斜面の中間あたりに見えた真っ黒い岩が登山道をふさぐように立ちはだかっている。
道は、この大岩の手前から左右に岩を巻くように付けられ、右手から回り込むとすぐ平らな稜線に立つ。
ここから東の方へ、稲星山に向かってほぼ平な踏み跡を辿って行く。
この辺りは、ミヤマキリシマが足の踏み場もないくらい群生している。
しかし、風が良く当たるせいか、地に這うように低く広がっている。

少し行くと、道はゆるやかに登りだし、徐々に傾斜を増し、山頂手前のピークを登って行く。
ミヤマキリシマは傾斜を増すにしたがって、次第に姿を消していく。
4〜5分も登ると、道は傾斜をゆるめ。小粒の赤茶けた石が多くなる。
山頂は、目前に迫ってくる。 小粒の石道を少し登ると 稲星山頂 に立つ。
山頂手前には、溶岩特有の茶褐色の岩があり、時間帯によっては日陰を作ってくれる。
そこには石仏が祀られている。
山頂からは四方に展望が開け、久住の山々を一望することができる。
後ろに振り返ると、久住山が多くの登山者を集め賑やかな光景を見せている。
右手へ転じると一条の道は 中岳山頂 から急斜面を駆け下り、足元まで及んでいる。
北の方には、今から目指す白口岳が、その向こうには平治岳が姿を見せている。
その右隣には、久住の雄峰大船山が望まれる。
さらに足元の道は、白口岳との鞍部にある十字路を抜け、白口岳山頂に向かって伸びている。
久住の山々には、いろんな表情を持つ山が集まる。
岩だらけの久住山やこの稲星山、自然林に覆われた大船山や黒岳、草原の三俣山や涌蓋山さらに噴煙を上げる荒涼とした硫黄山が集まり、魅力のある久住山系を形成している。
白口岳は、他山に比べなじみのない山ではあるが、大船山・中岳・稲星山の間に隠れるようにひっそりと沈んだ山であるが故、足を運びたくなる山でもある。

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白口岳へは、稲星山頂を直進して南東の方へ赤茶けた砂が広がる山頂を少し下り、ミヤマキリシマの多い狭い道を行く。
白口岳は、この稜線の突端手前から左手へ下って行く。
ここは、踏み跡が薄く、注意しながら下って行く。
すこし下ると、狭い道が、はっきりしてくる。
斜面の道は、次第に傾斜を増してくる。 右手前方には、 鳴子山をつなぐ尾根 が延びている。
その尾根筋はミヤマキリシマや紅葉がすばらしい。
4〜5分も下ると岩場に達する。 岩場には登山道を示す黄色のペンキが塗られているが、ほとんど消えかかっている。
岩場を用心しながら下ると、真下に十字路が見えてくる。
振り返ると、真っ黒い岩が土中から躍り出たように集まっている。
稲星山から10分ほど下ると十字路に着く。

十字路には標柱が立てられ、右手は沢水、左は中岳・久住山、そして白口岳へは直進する。
白口岳へは直進するが、案内板には法華院と書かれている。
白口岳へは小高い丘の西側斜面をゆるやかに登って行く。
3〜4分も登ると、下りだしすぐ鞍部に着く。
道はすぐ登りだし次第に傾斜を増してくる。
白口岳はもう目前に迫っている。
右手には 大船山 が裾野を大きく広げ目前に迫ってくる 。
白口岳へ辿る道から、何回となく大船山の山容に目が移り、何度登っても、また登りたい欲望にかり立てられる。
山頂に近づくに連れ、岩が多くなり傾斜はきつくなる。
しかし、山頂を目前にして足は止まらない。
山頂で、ビールを飲みたい、昼食も取りたい、その気持ちが、傾斜になえる足を大きく活気づける。

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