豊後富士・由布岳 [1583.3m]
マタエ峠 → 西峰(約20分)
マタエ峠は、左右にある東峰と西峰の分岐になっており、東西両峰とも15分と案内されている。
また、登山口から3664m、標高:1494mとも案内されている。
東峰へは岩道を辛抱して登れば、20分足らずで山頂に立ち、ドラマは終了する。
山頂でゆっくりと展望を楽しんだら、往路を戻る。
西峰は、鎖場を経て、障子岩を行くが危険を伴い、進めることはできない。
性空上人は、ここマタエから見える岩窟に籠り、法華経1000部を書写して、由布岳を霊域とし、観音像一体を彫りあげ奉納したと伝えられている。
さて、気を引き締めて西峰へ挑む。 少し行くと、すぐ右手に案内板が立てられ、右手へ岩を登るコースは立入禁止とされ「(→)の方向へ御進み下ださい」と注意書きされている。
すぐ大きな岩壁の前に立つ。 岩壁には、鎖が垂らされ、これを手に用心し登っていく。
登るのは足で登るのであり、鎖を引き寄せるように登るのはよくない。
鎖はバランスをとる程度に抑えたい。 左手に「立入禁止」の案内板を見ると登りきる。
道は南斜面に付けられ、左手に展望を見ながら登って行く。
途中、右手斜面には、西峰へ案内する
赤い矢印のパネル
が付けられている。
斜面に付けられた道を1,2分も行くとまた岩壁になる。
この岩壁を用心しながら登っていく。 途中から右手に鎖がつけられ、鎖を手に登っていく。
鎖が途切れるころ鎖は左手に付け変えられている。
岩壁は2分ほどで登りきる。
後ろを振り返ると、マサエ峠から
東峰へ登る登山道
がらせん状にはっきりと見て取れる。
正面には、急峻な障子戸が登山者を拒むように、
荒々しい岩肌
を見せている。
鎖場から少し下り、歩きやすい
平らな道
を少し行くと、道は左手へカーブし、岩道を行く。
これを直進して行けば南側に久住山系の展望が得られる。
障子岩へは、途中右手に岩がこすれたところがある。
ここが障子岩の登り口で、少し分かりにくい。
登りだしの第1歩が少し高い。
ここを用心し、岩の端に手をあて登って行く。
この岩は、有難く岩の端が手をかけやすく滑りにくい。
6、7メートルも岩場を行くと、鎖が付けられている。
しかし途中から鎖はなくなり、岩壁を横切るように進むと、また正面から左手にかけて鎖が張られており、左手へ鋭角にカーブしていく。
少し行くと
右手障子戸と呼ばれる絶壁には二重の鎖
が張られ、 足元を確かめながら、最大限の注意を払って横切っていく。
足の踏み場は、登山靴を置くスペースしかない。
4、5メートルも行けばその絶壁を右手に巻き渡りきる。
すぐ
山頂の南端を見上ることができる
。
これから西峰への
変化に富んだ岩陵
を行く。
狭い道は、岩々の間を縫うように付けられ、岩の造形に目を奪われながら進んでいく。
大きな岩の間を抜け、鎖場から、岩稜を2、3分も行けば、西峰への最後の急登となる。
最後の急登
は、岩場の道が続く。ここにはロープや鎖はない。
岩場の上を用心し一歩一歩登っていく。
2、3分も登れば岩道は終わり、傾斜もゆるみ、歩きやすい潅木の道を辿っていく。
この辺りは、ミヤマキリシマが多い。
登りきると、もう一つ傾斜のある斜面を登ると西峰の山頂に立つ。