戦国の歴史の香り漂う・城山 [ 503m ]
登山口 → 城山(約50分)
登山口は、西側にある整備された駐車場から、林道を横切り右手にトイレを見て東側へ石段を登っていく。
左手石段入口には案内板が立てられ「城山自然歩道 勝尾城跡」と書かれている。
石段を74〜75段登ると目前に、赤い鳥居が目につき額束には「五社大明神」と書かれている。
登山道は、鳥居の手前から左手へ折れ、広場へ行く。
鳥居をくぐるとすぐ筑紫神社境内に入り、正面に弘法大使の立像が目に付く
。
その奥の社殿左手へ進むと、4〜5本の国旗が立てられ数体の不動明王が祀られている。
社殿裏側には、10数本の桜が植えられ花時に来れば、そこで弁当を広げてもいい。
社殿右手の方には、東コースとでも呼ぼうか、登山道が
十三仏
を経由し山頂へ伸びている。
境内を一周したら、元の赤い鳥居まで戻り右折して広場に出る。
広場の正面左手には、「城山自然歩道入口」と書かれた標柱が、右手には自然公園歩道の案内板も立てられている。
すぐ
擬木の階段
を左右にジグザグに登っていく。
辺りは自然林に覆われ、道には落ち葉が多い。このコースを中央階段コースとでも呼んで登っていく。
階段は途切れ途切れに果てしなく続き、体中に熱気を生じ額から早くも汗がしたたり落ちる。
登山道入口から5、6分、150段近く数えるころ正面に鉄塔を見る。
左手へ、鉄塔の真下に上がることができるが、展望は得られない。
鉄塔からゆるやかな傾斜を行くとすぐ階段が2段、平坦な道を10mも行くとまた階段が2段ほど付けられている。
さらに5〜6mも行くと道は下りだし、この下りにも親切に階段が付けられている。
少し行くと、
道は急坂になりここにも7、8段付けられいている
。
城山自然公園歩道コース案内図
【城山自然歩道】
歩道延長1230m(階段760段)標高差:303mあり起伏に富んだハイキングコースとなっています。
【勝尾城跡】
応永30年(1423年)九州探題渋川義俊筑前から追われここに立て籠もった。 明応8年(1499年)筑紫満門が居城し、これより筑紫一族の本領となる。天正14年(1586年)7月、島津勢の軍門に降って廃城となる。
下りきると、道は右手へカーブしすぐ左手に階段を登っていく。
城山山頂への道は階段が随所に敷かれ、登山道入口の説明版には760段と説明されているように途絶えることはない。
すぐ傾斜のある階段を登ると平らな道になる。
ほぼ平坦な道を20mほど進み、2段ほど下ると左手に
大きな松の木
を見る。
松の木の数メートル先は
分岐
になっており、直進して下る道が伸びている。
ここを左手へ鋭角にカーブし、2段ほど登っていく。
14〜15mもゆるやかに登るとまた8段ほど階段が付けられている。
道の両脇には
シダ
が多い。
10mも行くとまた階段を登っていく。
37〜38段も登ると右手に
擬木のベンチ
が置かれ、さらに直進して階段を登っていく。
以前はここを右手にカーブし登った記憶があるがはっきりしない。
さらに階段は続き、右手へカーブしながら70数段を数えてしまう。
階段を登りきると、傾斜はゆるみ歩きやすくなる。
落ち葉の多い道を左手へ鋭角にカーブし、11〜12段ほど登り右手へ登っていく。
道は、岩をV字状に削り取ったような
コケむした岩道
になる。
岩道を左手へカーブし、さらに5段を登ると正面は
黄色い土がむき出しになった工事現場
が現れれる。
ベンチから5,6分ほど経過している。
工事現場には登山道が仮設してある。
この仮設道を少し下ると、左手に展望が開け北茂安町か鳥栖市辺りの田園風景が望まれる。
道はすぐ右手へカーブし急坂を登っていく。
右手には、安全用にトラロープが張られている。
登りきると、右手工事現場から登ってきた本道と出会い左折し登っていく。
すぐ10段ほど木段を登っていく。
急坂を少し登るとさらに階段になり27〜28段を数え支尾根へたどり着く。
この支尾根を右手へゆるやかに登っていくと、傾斜は増し16段も数えると傾斜はゆるんでくる。
左手に
枯れた倒木を見て支尾根を行く
と、道は左手へ向きを変え7,8段木段が付けられている。
ほぼ平坦な道を7〜8mも行くとまた木段になり、2段少し途切れて4段も登るとゆるやかに下りだす。
道には、
左手ヒノキが根をむき出し
にしている。
ゆるやかに20mも下って行くとまた登りだす。
左手にはヒノキ林
が広がり、枯れた倒木から2,3分も行くと、また擬木の階段になり12段ほど数える。
階段を登りきると、右手にも枯れた倒木を見てゆるやかに下っていく。
下りきるとすぐ階段になり、長い階段が樹間に消えるまで伸びている。
道沿いにコケむした露岩を見て一歩一歩登っていく。
30数段を数える頃、少し途切れてさらに階段は続く。
辛抱して登ると、50段足らず数えてしまう。
さらに左手へ登っていくと登りきり、左手に擬木のベンチが用意されている。
ここで一息つき、
ベンチ
に腰を下ろすと、
正面ヒノキ林の向こうに目指す城山の頂が見て取れる
。
物見岩下部から突き出た白い岩も確認できる。
北の方へ向かって、少し行くとまた階段になる。
階段を30段足らず数えると、傾斜はゆるんでくる。
さらに5段ほど登り、少し途切れて5段も登ると右手に大きな岩が目につく。
その岩から右手へカーブしていくと、
道は傾斜をゆるめほぼ平らになる
。
右手はヒノキが植林され、左手は小径木の自然林が密生しているが、この辺りにもスギの苗木が植えられている。
平らな道は長くは続かずまた階段になる。
8段ほど登ると目印になる数個の岩が座る小さなピークに立ち、すぐ急坂を数メートル下っていく。
この急坂にも階段が4,5段付けられている。
右手にヒノキの植林地を見て10mも行くと、また登りの階段になる。
一部壊れた階段
を見て40段ほど数える。
周囲には露岩が目立ってくると、道は平らになる。
平らな道を少し行くと1mほどの
岩の段差
に差しかかり、これを登りすぐ下っていく。
ここを4段ほど下ると、細い尾根道になる。
この道を右手に降り路壁を見ると、コケむした石垣が見られる。
この道は、道を石垣で補強され歩きやすいように、嵩上げしているのかも知れない。
この道こそ、山頂に築かれた勝尾城へ往来する大切な道であったと思えば、なんとなく戦国時代の香りが漂ってくる。
補強された歩きやすい道を20m足らず行くとまた階段になる。
階段は、右手ヒノキ林、左手自然林を分けるようにその境界線上にしっかりと付けられている。
途中左手に
大きな岩を見てさらに階段を登っていく
。
階段は、途中途切れ80段余り数える。
そして角が取れた丸い岩の間を抜けて行くとまた階段になる。
階段は7、8段も登れば山頂広場に着く。
すぐ正面に擬木のベンチが用意されている。