修験の山・多良岳 [ 996m ]
多良岳は、佐賀県と長崎県の県境を東西に走る岩塊の山で、火山活動によって湧出した溶岩が悠久の時を経て浸食作用が進み、北側の能古見狭や南側の轟狭といった奇岩・奇景が多良岳の魅力を高めている。
特に山頂付近では巨大な露岩・岩窟・岸壁が多く多良岳を特徴付けている。 多良岳は弘法大師が真言密教の修験場として金泉寺を創建、以来東の英彦山・西の多良岳として繁栄、その金泉寺の若い寺侍が美貌で、ふもとの娘たちはその若者が山から降りてくるように、 降りてきたら山へ戻すまいと願う娘心を唄った「岳の新太郎さん」という有名な民謡がある。
平成16年9月