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佐賀県の山

修験の道・順拝参道を行く・黒髪山 [ 516m ]

分岐 → 天童岩 → 山頂(約35分)黒髪神社経由

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千手観音のすぐ先には、植物の説明板があるが、文字はほとんど消えて読み取れない。
ここを数メートル行くと、三叉路になり右手へ山頂への道が分岐している。
左手には道標が立てられ「黒髪山駐車場:460M 西光密寺:300m 見返峠:420m 黒髪山:260m」と書かれている。
西光密寺へは帰路に取る。
また道標の支柱には、アルミ板がつけられ、次のように書かれている。
ここで一息つくとよい。
黒髪山山頂へは、道標に従い、右手へ登っていく。
すぐ左手足元に 小さな案内板 が立てられ「黒髪山山頂→」と黄色い文字で書かれている。
すぐスギの倒木をくぐっていく。

霊山、黒髪山天童岩付近一帯は、古来より山岳信仰の厚き神仏の宿るものと崇められ、すぐ下に黒髪神社上宮があります。 この地は、神社所有地にあたり、特に自然環境の保全に努めております。ゴミ・煙草の投げ捨て・たき火・ロッククライミングは厳禁いたします。
<黒髪山期成会>

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斜面に付けられた道を少し行くと、左手に 大きな岩 が居座り、道は自ずと右手斜面に寄せられ、 しかし、右手斜面にも岩が出っ張り、両方から圧迫された狭い段差を登っていく。
道には、所々にコケむした露岩が多くなる。
斜面の道を右手へ少しカーブすると傾斜は増し、木の根は毛細血管を思わせるように縦横に露出している。
少し行くと、スギの倒木をくぐり抜け、根っこに助けられながら登っていく。

左手には、 口を開けたような空洞のある大木 が目を引く。
その先には2本の木が根をむき出しにしている。
この辺りは、表土が流され裸地になっている。
そこから右手へ木の根が多い急坂を登っていく。
根っこの急坂を少し登ると、三差路に着く。
道は右手へ分岐している。
ここにも、 道標 が立てられ「黒髪山駐車場:440m 西光密寺:220m 黒髪山天童岩:100m 見返峠:580m」と案内されている。
山頂へは、ここから、右手へ急斜面をよじ登ってもいいが、7〜8メートル直進して、右折したほうが登りやすい。

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その前に、時間があれば直進して、黒髪山摂社白神神社や 黒髪山神社上宮 へ行くのもいい。
15分か20分もあれば戻ってくる。
ここは、山岳信仰の霊場として、山伏たちの修行の地になっており、祭神はイザナミ命・速玉男命・事解男命が祀られているという。

急斜面を登ると、すぐ 岩場 になる。
岩場には、重たそうな鎖がつけられている。
太めのロープも張られている。
山頂へは鎖に沿って、右手へ登っていく。
鎖は、長くはないが左手にも伸びている。
岩肌を良く見ると、道は左手にも踏み跡が伸び、黒髪山上宮への道に通じている。
すぐ、右手へカーブし鎖を左手に持って登っていく。
すると目前に 垂直に立ち上がる岩壁 を見る。
ここにも鎖が付けられ近年アルミの踏み台が付けられ、容易に登ることができる。
しかし、気をゆるめてはならない。
岩壁を登ると、左手へカーブし、右手に鎖を持って数メートル進み、 鉄製のハシゴ を登る。
ハシゴは「く」の字に折れ、最初垂直に3段登り傾斜を緩める。
さらに7段ほど登れば登りきる。

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次に、工事現場で使うような、 足場の踏み板 が付けられている。
踏み板には滑り止めも付けられ、ここも、左手に鎖が付けられ用心して通り抜ける。
余裕があれば、右手に目をやると、山内町の田園風景が眼下に映る。
さらに岩場を登り、左手へ進むとすぐ、天童岩基部の広場に着く。
広場には、倒れた木が痛ましい。
ここで、岩場の緊張をほぐし一息つくといい。
ここは三叉路となっており、右手は「後の平」へ行く。

ここにも 道標 が立てられ「有明ダム:2900m 竜門:2400m 見返峠:680m」と案内されている。
さらに、案内板も立てられ「岩場です。注意して登りましょう」と書かれている。
落ち着いたら、左手へ天童岩を目指す。
すぐ、岩場の道になり足を取られぬよう用心していく。
正面の大きな岩の右手を抜けると、目前に巨大な岩山が現れる。
これが天童岩である。

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天童岩へは、細い尾根筋の岩道を行く。
ここは、足を踏み外さないように用心していく。
さらに少し下ると、右手眼下にダム湖が見られ、その中に小さな島も見える。
これが有明ダムか、そこから、天童岩の 最後の鎖場 を行く。
道は、巨大な岩に、丁度人が歩ける幅に、踏み場所があり、左手には、鎖が張られている。
そこを用心して登ると 黒髪山山頂 に着く。

直進するように、南の方へ行くと、左手幹に「天童岩」と書かれた山頂板が付けられている。
その山頂板には「山頂でのたき火禁止 ロッククライミング禁止」と書かれている。
その先には「いまり山岳会」により山頂標も立てられ「黒髪山 518m」と書かれている。
右手岩には、陶芸の里らしく、 陶板で出来た方位盤 が、埋め込まれている。
ここからは西側の展望が、余すところなく望まれる。

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後ろ北側へ10数メートルほど行くと、天童岩に立つことができる。
途中「環境美化に心がけましょう」と書かれた標柱も立てられている。
正面には、 青螺山 が堂々とした姿を見せ登山者を呼んでいるようにも見える。
右手下の方に目をやると、見事な岩峰群に引きつけられる。
天童岩は、その昔神が飛来して美しい羽を見せていたので、土地の人は「天竜の天下り」と噂し、天童岩と呼ばれるようになったという。
今から1200年前、弘法太師は、唐の国長安に渡る際、天童岩に立ち「航海の安全」「学問の成就」を祈願したという。
さらに2年後帰朝して、再びこの岩に立ち、お礼として不動尊を爪で刻み、中腹にある西光密寺に収めたという。
また、鎮西八郎為朝の村人を苦しめる大蛇退治等伝説にも恵まれる。

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