登山口には道標が立てられ、行く手を「つげ尾経ヶ岳」と案内している。
道標脇には、非常時の連絡先としてレスキュー ポイント400番が割り当てられた大村警察署の立て札が立てられ、この立て札がコースの大きな目印になってくれる。
舗装された狭い林道を緩やかに登って行く。
右手からは、沢を流れる水の音が山里の気配を漂わせるように聞こえてくる。少し行くと、正面に均整のとれた三角錐の山が視界を美しく飾ってくれる。
その右手背後には、鉄塔を立てる五ヶ原岳の山頂部が遠望できる。
右手後方へ目を移すと鳥甲岳(769m)か、ドームをかぶせたような山に目が行く。
道沿いには数軒の家屋が、時間を止めたように静かに、身を潜めるようにひっそりとし山里の風情を見せてくれる。
すぐ先に、「樫木原第1加圧施設」と書かれた施設を見て、さらに林道を登って行く。
左手斜面に目を向けると、手入れされたスギが線を引いたように幹を立て、見るも清々しい。
少し行くと、右手にもヒノキが植林され視界を遮ってしまう。
林道は、この辺りから少し傾斜を増し、路面に滑り止めが施こされたコンクリート路を行く。
少し行くと、「樫木原第2加圧施設」が見えてくる。
右手下には作業小屋も見る。
少し行くと、林道は右手にカーブして伸び、正面に白い支柱が立てられ、「経ヶ岳登山口」と案内している。
これに従い、直進するように棚田の石垣の縁を緩やかに登って行く。
少し登ると、この時期道筋を覆い隠すように草が繁茂してくる。
のんびりと歩を進めていくと、先ほどの林道終点に出会い、その手前から左手へ折れ石垣の縁を行く。
左手に炭焼き釜跡の入口のような石済みに目を向け、のんびりと歩を重ねて行くと、道沿いに小さな手ミゾに勢いよく水が流れ下っている。
正面右手にテレビのアンテナのようなものを見て登って行くと、正面に道標が見えてくる。