日本武尊が名付けた岩塊の山・行縢山 [ 831m ]
分岐 → 行縢の滝(約30分)
正面を見上げると、圧倒されるような巨大な雌岳の岩峰が、視界いっぱいにそびえる。
突然の光景に目を奪われ、一瞬立ちすくんでしまう。
正に圧巻としか言いようがない。
ここで一息つき、足を休めるといい。
ここは三差路になっており、右手に分岐している。
左手には道標が立てられ、右手へ「駐車場」と案内し登山口へ通じる。
そして行手を「行縢の滝」と案内している。
左手数メートル先には、九州自然歩道の石柱も立てられている。
足を休めたら、高鳴る胸を押さえ「行縢の滝」を目指し
岩道を直進
していく。
道にあふれる岩は、浮いた岩はなく人の手で敷き直したように、
平らな面が表向きになって歩きやすい
。
岩道は少し傾斜を増し、左手へカーブしていく。
少し行くと、右手に沢が流れ、心地よい冷気が汗ばんだ体を癒してくれる。
ついでに、心地よい冷気を胸元にたっぷり誘い込むといい。
正面に「火気に注意しましょう」と書かれた案内板を見て、右手へカーブしていく。
ここから右手へ岩道をカーブすると、
3本束ねた丸太橋
が架けてある。
左手の岩に触れ、丸太橋を渡りすぐ左手へ岩道を行く。
さらに岩の段差を登ると左手に道標が立てられ、「行縢の滝」を案内している。
道標を見て、岩道を7〜80mも行くと、
正面に案内板
が立てられ「空かん空びんゴミなどは持ち帰りましょう 環境庁・宮崎県」と書かれている。
案内板の手前からすぐ左へ鋭角にカーブしていく。
さらに右手へカーブし岩道を登っていく。
右手沢はかなり深くなり、水の音も聞こえてくる。
目を上げると、雌岳の巨大な岩峰が樹間に見え隠れする。
岩道を登りつめると、正面に
数本のトラロープ
が張られ「通行止め 危険」と書かれている。
その左手足元には、行縢山を形どった小さな立て札が立てられ「一の汗 山頂まであと2600m」と案内している。
ここを、左へ鋭角にカーブし登っていく。
すぐ右手へ鋭角にカーブし、
岩道を登っていく
。
傾斜はかなり厳しい。 道沿いの岩に塗られた青い塗料が目に付く。
岩道を登ると傾斜はゆるみ歩きやすくなるが、右手幹に塗られた青い目印を見ると、すぐ岩道になり左手へカーブしていく。
さらに、右手へカーブすると左手に
十字を刻んだような岩
が目に付く。
岩道を1分も行くと、
鉄製のつり橋
を右手へ渡っていく。
つり橋は「たきみはし」と名づけられ、平成11年7月に竣工している。
つり橋は、歩いているときは揺れは感じない。
しかし止まってみると上下にわずかな揺れを感じる。
つり橋の中ほど辺りに立ち左手を見上げると、左右の巨大な断崖の間から小さな2本の白い筋をうかがえる。
これが「行縢の滝」で、つり橋の名もこの展望から付けられたのであろう。
つり橋を渡ると、すぐ左手へ岩場を行く。
すぐ右手へ、大きな岩の上を行く。
その岩には、
足元の滑り止めに金具
が打ち込まれ、直進して岩場を登っていく。
途中、幹に塗られた青い印を見て雌岳基部の岩壁へ近づくと、
正面に道標
が立てられロープが張られている。
巨大な岩壁を見上げると、自然林の天井を抜けさらに高く切り立っている。
岩壁の手前から左手へ岩道を登っていくと、正面岩の上に小石が積み重ねられ
ケルン
が造られている。
ケルンを見ると、すぐ右手へ鋭角にカーブしていく。
左手沢を流れる水の音が、岩道に沈む気持ちをくすぐるように勢いよく聞こえてくる。
道には、岩があふれかえり見るもの全てが岩ばかりで、傾斜も大きい。
ケルンを見て7〜8mも行くと、さらに左手へカーブしていく。
傾斜の大きい岩道を、左右にジグザクと急坂を登っていく。
急坂には逆らわず、時折足を休め目を足元から放し、周囲に目を放してもいい。
しかし、薄暗い林の中はうっとうしく、一人歩きはかえって焦ってくる。
岩道を、左右にカーブし2分余り登って行くと、
左手に案内板
が立てられ「落石注意 危険」と書かれている。
正面の巨大な岩壁に沿って、左手へ岩道を登っていく。
さらに右手へカーブし、小さな支流を渡っていく。
右手に目を移すと、薄暗い岩の隙間にわずかな水の流れを見ることができる。
心地よい冷気も伝わってくる。
数メートル行くと、右手にまた「落石注意 危険」と書かれた案内板が目に付く。
岩道はどこまでも続く。
少し行くと
正面の大きな岩
の手前から、鋭角に右手へさらに左手へ
石段状の岩道
を登っていく。
傾斜もかなり大きく、足にこたえる。
しかし、意に反し岩道は容赦なく続く。
岩道は辛抱するより休むが一番、そのため時間はたっぷり欲しい。
ジグザグにカーブしながら、落石注意の案内板から岩道を4〜5分も登ると、正面に「空かん空びん・・・」と同文の案内板が立てられている。
左手にはロープ
が張られ、中ほどに「通行止 危険」と書かれている。
ここから右手へ鋭角にカーブし、岩道を登っていく。
石段のような岩道には、所々根っこが岩の隙間を埋めている。
さらに左手へ10mも登ると右手へカーブし岩道を行く。
岩道には、木ハシゴが置かれている。
右手角には大スギが幹を見て、木ハシゴから3分も過ぎるころ、右手に丸太を斜めに輪切りした樹木板が掛けられ「カヤ(いちい科)」と書かれている。
カヤは、樹脂分が多く対候性にすぐれ桶などにも使用されるが、それより最高級の、碁盤・将棋盤の材料として有名である
さらに、岩道を20mも登って行くと
左手に道標
が立てられ、道は左手に分岐している。
道標には、左手へ「行縢の滝」、直進を「山頂へ」と案内されている。
道標の足元にも小さな立て札が立てられ「滝:60m」「山頂:2130m」と案内している。
時間が許せば是非、行縢の滝へ立ち寄りたい。
左折すると、すぐ岩道になる。
左手は深く切れ落ちているが、自然林が密生し危険を感じることはない。
岩道を過ぎると、左手に転落防止のためか、
2重のトラロープ
が張られている。
岩道を少し下り倒木をくぐっていく。
さらに、岩道を行くと正面が開けてくる。