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九州山クラブ アウトドアを楽しもう!九州の山々を登山記録として紹介

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宮崎県の山

展望と尾根歩きがいい・黒峰 [ 1283.2m ]・トンギリ山 [ 1250m ]

一ノ瀬越え〜トンギリ山(25分) [ この区間の地図 この区間の高低図 ]

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一息ついて、さらに 道標 を見て、左手東斜面を南へゆるやかに登って行く。
落ち葉の多い斜面に、踏み跡は薄く狭いが、道筋に迷いはない。
さらに道筋には、ピンクのリボンが随所に付けられ、行く手に不安は感じない。
少し行くと傾いた幹をくぐって行く。
記録は前後するが、トンギリ山から下山を往路は取らず、目印のテープを手がかりに北へ直進して下ったものの、途中で踏み跡を見失い、登路に取った踏み跡へ逃れるようにして右手へ下り、たどり着いた場所で目にしたのがこの傾いた木である。
途中で戻ろうか迷いもしたが、子供心が失せていなかったことに、反省することはなかった。
そして、倒木を乗り越え狭い踏み跡をたどって行く。
さらに渦巻く根っこへ踏み出していくと、次の一歩に迷ってしまう。
つかむ幹もない。足を滑らせれば落ちてしまう。
足場をしっかり固め、一歩を踏み出すと距離は短く難なく難所を抜けてしまうが、ここにはロープがほしい。
そして、右手へ向きを変え登って行く。
大きな傾斜を登り切ると、正面に大木を見る。
左手にも大木が幹を立て、その間に立札が立てられ「夫婦ブナ」と書かれている。
ここで一息つき、その大木に耳を添えたくましい鼓動を感じながら登って行く。
振り返ると、その大木は悲しいかな大きな空洞ができ、さらに近づき心を寄せてしまう。
少し登ると、スギの植林地になる。
しかし、どうしたことか、どのスギも曲がりくねり建築材にはとても使えそうにない。
そして左手へ向きを変え、さらに右手へロープを手にカーブして行く。
トンギリ山は、左手東斜面から右回りに回りこみ、南側からバックするように登りつめる。
すぐロープは切れ、狭い斜面を登って行く。
右手に落ちたピンクのリボンを見て10mも登り、左手へカーブすると傾斜を増す。
さらに右手へカーブし狭い踏み跡をたどって行く。
左手は切れ落ちてはいるが、密生する自然林に危険は感じない。
この狭い道は、草木が両脇とも刈り込まれ、歩きやすい。
これを登ると正面が開けてくる。
一登りして、そこに立つと正面に展望が開け、脊梁の壮大な墨絵のような遠景が一望できる。
展望に一息つき、右手へ露岩の左手縁を登って行く。
大きな傾斜を10m余り登り、右手へすぐ左手へ急坂を登って行くと、トンギリ山の円錐状の頂点に立つ。
山頂には、山頂標が立てられ「トンギリ山1224m」と書かれている。
登山記念の木柱も立てられている。
展望は、360度遮るものは何もなく、南に小川岳・向坂山が、右手には幾重にも重なる脊梁の雄大稜線が視界を埋め尽くす。
東側眼下には鞍岡の集落が、目を引くと数ヶ所の駐車場とその中には我が白い車も目に入る。
そして、北側には次に目指す黒峰がカヤトの斜面を見せ、その中に一条の踏み跡が駆け登っている。
その斜面目がけ、往路を取ることなく北側へ直進して急坂を下って行く。道沿いには赤いテープも見かけ、不安なく下って行くと、踏み外したのか踏み跡が視線から消え、テープも消えてしまう。
山頂へ戻るには下りすぎ、GPSを手に右手登山道を意識しながら下って行く。こんなことになるとは思いもしなかったが、しかし距離は短く不安は小さい。
そして、3mほどの崖を降り右手へ下って行くと、倒れた幹の手前で登路に出会うことができた。
なんとなく子供心が蘇ったように、胸の高まりを感じながら往路を下ると、すぐ一ノ瀬越に着く。
やはり、トンギリ山からの帰路は往路を取ったがいい。

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