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大分県の山

久住山へ直登・久住山 [1785.8m]

尾根筋 → 久住山頂(約50分)

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深く歩き辛い急坂を辛抱して一歩一歩登り、左手へカーブして行くとまた岩道になる。
ここを少し登ると、正面が開け久住山から派生する尾根筋にやっと登りつく。
正面には勇壮な岩塊の峰を目前にする。 尾根筋に立つと、頬をくすぐるようなわずかな風が実に心地よく、風に向かって身を投げ出すように両手を広げてしまう。
展望は四方に開け、東から西側にかけ広大なすそ野を広げ、その縁を飾るように阿蘇の山々が薄い墨絵のようにかすんで見える。視界に広がるこの光景には感動の声が思わず飛び出してしまう。
山頂を目前に適当な岩に腰を降ろし、荒れた息を整え疲れた足の疲れを癒せばいい。
久住山頂への道 は、岩峰の右手から回りこんで稜線に伸びる。
北西の方に 星生崎の岩塊 を見て 岩道を少し登ると、岩に 白い塗料で矢印 が書かれている。
展望を楽しみながら、ゆるやかに登って行くと道沿いに、季節はずれの「ボケ」に似たオレンジの花が目を引く。
ここを過ぎると、 ミゾ道に変わり 、樹林帯に入ると次第に傾斜を増してくる。

真っ黒い土の滑リやすい道を蛇行し登っていく。
少し登ると、 道は二手に分かれ右手にはロープ が垂れ下がっている。
左手の道は滑りやすく、 木段が散らばっている
どちらを登るか一瞬迷うが、足の向くまま登らざるを得ない。
この斜面の木段を登ると、道は離合できないほど狭くなる。
さらに黒い土は、踏み固まり滑りやすくなっている。
道にはさらに岩が多くなる
それも道にだけ多いような気もする。
土中に潜む岩が、雨水に洗い出されたのではあろうが、それにしても多く、道にあふれている。
岩に手をかけ、足の置き場を確認しながら、急がず時間をかけ登って行く。
自然林の足元には、ミヤコザサが密生し地面を覆い尽くしている。

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岩道は、斜面を這うように蛇行し伸びている。
久住山を目指す 岩ばかりの急坂 を、辛抱して登っていく。
山頂はもう近い、と思ってみても岩道はさらに続く。
周囲は、潅木に覆われ視界は得られない。
しかし視界が得られたとしても、目は足元に奪われそれを楽しむ余裕はまったくない。
途中、傾斜がゆるみ岩も少なくなりホッとする が、すぐ岩道になり急坂になる。

樹林帯の急坂を苦闘しながら10分も登っていくと、天井が抜け展望が得られるようになる。
左手西の方には、久住山の次に目指す 扇ヶ鼻の遠望が見えてくる
扇ヶ鼻山頂にドッカリと座る大きな岩が確認できるが、小さく見える距離に安堵と不安を感じながら辛抱して登っていく。
後ろを振り返ると、登山口周辺は遥か眼下に小さく見える。
山頂へたどる道はこの岩道1本しかなく他に選択肢はない。

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岩道を一歩一歩登っていくと、階段の踊り場のような空地に着く。
一息つくには格好の場所で、この時を待っていたような気もする。
ここからも東側から南にかけ素晴らしい展望が得られる。
気持ちのいい風が、かすかに耳元を抜けていく。
山頂を前に、かすかな風はあせる気持ちを落ち着かせてくれる。
重く硬直した足を上げ、さらに岩道を登っていく。
道は、久住山から南へ伸びる支尾根の突端の岩峰を、右手から巻くように斜面に付けられている。
道には、 あふれんばかりの岩 が重なり合い、登山者の踏み跡が薄く変色している。
なぜこうも岩が多いのか、そう思っても仕方がない。
これが久住山への道であり、すべての登山者が自らの足で辿る唯一の道である。
多すぎる岩も、生える木々も、流れる風も、どれ一つ取っても久住山そのものであり、これが久住山を形取るものだと言い聞かせ登っていく。

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辛抱し斜面の岩道を登っていくと、岩に黄色のペンキで矢印が付けられている。
この岩道が、間違いなく山頂への道であり、みんな同じ思いでこの岩道を登っている。
さらに積み重なる岩々を用心し高度を上げていく。
矢印の岩から1〜2分も登ると、両脇にはウツギや、ミヤマキリシマが目だって多くなる。
道は斜面を左右に蛇行しながら、岩峰を過ぎ尾根筋へ登っていく。
さらに岩道を2〜3分も登っていくと、斜面全体をミヤマキリシマが独占してしまう。
花時、この荒涼とした岩場は一変し、斜面全体をピンク一色に染め上げてくれる。
矢印の岩から6〜7分、左手へカーブし岩道を登ると、正面の大きな岩に白いペンキで矢印が書かれ行く手を案内している。
さらに右手へカーブし、歩きやすいゆるやかな斜面を行く。
傾斜がゆるむと南東の方に視界が広がる。
目前に展開する景色を見ながら左へカーブし岩道を登っていく。
するとまた 右手足元の岩に白い矢印 を見る。 岩道は支尾根に向かって伸びている。

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稜線を目前にして、岩道はまだまだ続く。
白い矢印の岩から3〜4分も登ると、道は右手へ鋭角にカーブし登っていく。
その曲がり左手角は、 平地 があり、一時足を休ませればいい。
岩道はさらに支尾根に向かっての伸び、最後の急坂を辛抱して登っていく。
もう景色を見る余裕より、ただ支尾根の稜線に立つことだけが頭を支配する。
さらに岩道を7〜8分、やっとの思いでその稜線に達する。
ここまで来る間に何度となく見た、近寄りがたい 岩峰の後姿 が親しく見える。

稜線に立つと正面に久住山頂を見る。 ここを右手に取り、ゆるやかな傾斜の岩道を登って行く。
道は、山頂から右手に伸びる稜線に向かって伸びる。
右手には歩きやすい脇道があり、そちらを行ってもよい。
ただ、狭い脇道には地面に這うようなミヤマキリシマが多く、小枝を踏まないよう注意したい。
支尾根を少し登っていくと、右手に 傾斜した丸太木 を見る。
脇道はここで合流する。
ここを少し行くと、道は主稜の斜面に差し掛かり、左手へカーブし 山頂へ向かって伸びる

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