木段の疲れをいやすシャクナゲがいい・渡神岳 [1150.2m]
地蔵峠〜シオジ林(45分) [ この区間の地図 ]
山頂は、林道を横切り直進して行く。
左手には道標が立てられ、後方を「椿ハイランドパーク」「釈迦岳」行く手を「渡神岳」と案内している。
林道は右手にも伸びているが通行止めとされている。
林道を左手へ数メートル行くと舗装道路の切れ目になり、左手に道標が立てられ「地蔵峠」と書かれている。
その左手そばには、親しみ深いお坊さんを型どったような
石仏
がある。
石仏を見ると疲れも癒されてしまう。
その隣には石碑も立てられている。
地蔵峠で一息つき、直進して車も通る道幅の小石の多い道を登って行く。
少し登ると道は除々に傾斜をゆるめ、ほぼ平らになる。
後ろへ振り返ると、スギ山の稜線上に釈迦岳の鉄塔が小さく見える。
平らな道はすぐ下りだす。
左手は天井が開け明るいが、ヒノキの若木が植林されこれが成長と共に将来景色は変わってしまう。
右手樹間には、渡神岳が見え隠れする。
そして、ゆるやかな傾斜を下って行くと、
三叉路
になる。
迷わず、ここも直進しゆるやかに登って行く。
少し登ると、ゆるやかに下りだす。
右手に赤いリボンを見て、さらにゆるやかに下っていく。
道にはまた小石が多くなるが、歩くのに支障はまったくない。
それよりのんびりとした歩行に気分はいい。
右手には「鳥獣保護区」の案内板を見ると、小石は少なくなる。
案内板を見て20mも下ると、左手に道に張り出す岩を見る。
その岩を振り返ると、数本の木を背負っている。
道はすぐ右手へカーブし、快適な道をゆるやかに下って行く。
右手樹間に目を向けると、
釈迦岳
に建てられた鉄塔やドームが見える。
その左手には、鋭く尖った釈迦岳の岩峰が傾いて見える。
快適な道はゆるやかに登りだし、正面が明るくなる。
傾いたスギをくぐると、傾斜はゆるみ平らになる。
左手に展望が開けまた万年山の遠望が得られる。
正面には、渡神岳がさらに近づいてくる。
平らな道を少し行くと、左手へカーブし狭い道を下って行く。
道には、枯れ草の下に埋まりかけた木段を見るが、踏んだ感触はない。
さらに狭い道を下って行く。
狭い道は、右手に植林されたヒノキが枝を伸ばし体をこすってしまう。
しかし、下るに従いヒノキ林は一歩後退してくれる。
この時期、道沿いの枯れ草の下には新しい芽吹きが始まる。
そして、夏になれば道沿いは一変する。
ゆるやかな傾斜をのんびりと下って行くと、右手に展望が開け渡神岳に目がいく。
少し下ると右手に林道が走り、林道に向かって下って行く。
道は
路肩が崩れ
、用心して下り林道に辿り着く。
降り口左手には道標が立てられ、後方を「釈迦岳」行く手を「渡神岳」と案内している。
道標のそばには石柱が立てられているが、文字は見えない。
一息ついて、林道を左手へ10mも行くと、右手に
オレンジ色のテープ
や大平はつらつ山歩会の小さな案内板が掛けられている。
ここから林道を離れ、右手へバックするように鋭角に右折して登って行く。
10mも登ると、正面にオレンジのテープを見て左手へカーブしゆるやかな傾斜を登って行く。
道沿いには、オレンジ色のテープが随所に結ばれ、山頂を案内してくれる。
目印として、オレンジ色のテープが使われているのは珍しい。
少し行くと、道に沿って左手に
桜の木
が植えられている。
数えると、5本と少ないが花時を思い出す。
道沿いには、盗掘されたように至るところに穴が掘られているが、台木となる野バラの株が掘り出されたのかも知れない。
のんびりと、少しばかり登って行くとまた桜の木を見る。
桜は10数本数える。
さらに、右手に青いテープを見て傾いた幹をくぐって行く。
少し行くと、傾斜を増し木段になる。
木段は10段ほど付けられているが、ほとんど腐りかけ左手に脇道が付けられている。
脇道を登りきると、左手に「渡神岳」と書かれた大平はつらつ山歩会の案内板を見る。
案内板は、山歩会の文字は消え読み取ることはできない。
道はすぐ
二手に分岐
し、
直進する道
は踏み跡は薄い。
山頂は右手へカーブし下って行く。
直進するコースは旧道で、今は山岳コースと名付けられている。
山岳コースは、尾根筋に付けられ展望は一部得られるが、薄い踏み跡を小枝をかき分け登ることになる。
しかし、オレンジ色のテープはしっかり結ばれている。
さらに、尾根筋から右手へ下ると踏み跡は消え、鞍部から登りになるとオレンジのテープもなくなり行く手を見失ってしまう。
古い木段も時折眼にするが、コースには倒木や野バラも多く今は勧められない。
さて分岐を右手へ、すぐ左手へカーブし下って行く。
傾斜は大きい。
少し下ると小石が多くなる。
さらに右手へカーブして、傾いたスギをくぐり植林地を行く。
左手に目を上げると、尾根を支える大きな岩壁が目に入る。
植林地には、伐採期を迎えたような大きなスギが多い。
しかし、枝は伸びきり立派な建材にはなりそうにない。
道は山岳コースと違い、しっかり踏み固められ迷うことはない。
そして、左手に倒木の株を見てゆるやかに下って行く。
少し下ると傾斜はゆるみ、ほぼ平らな道を行く。
右手に赤いテープを見ると、ゆるやかに登りだす。
さらに10mも登ると、誰がつけたのか鮮やかな絵柄のある布切れが目印に付けられている。
ゆるやかな傾斜を登って行くと傾斜はゆるみ、左手へカーブし狭い道を行く。
辺りはスギの小枝が分厚く積もり、踏み跡はその上にしっかりと付けられている。
そして左手に
赤いテープ
を見て、わずかな傾斜を登って行く。
赤いテープを見て10mも行くと、植林地は遠ざかり小径木の自然林に変わる。
少し登ると、道はゆるやかに下りだす。
道沿いには所々赤いテープが目に付く。
斜面に付けられた道は、狭くなり脇見すれば滑ってしまう。
左手にコケむした岩を見ると、またゆるやかに登って行く。
狭い道を登って行くと、また傾斜を緩め、10mも登ると
支尾根
に登り着く。
左手からは、山岳コースが下ってくる。
薄い踏み跡が10mほど付けられているが、その先ははっきりしない。
一息ついて、右手へ2本の木に巻かれたテープを見てゆるやかに下って行く。
少し下ると傾斜はなくなり、左手に大分西部森林管理署の立て札を見る。
立て札のせいか、植林地はしっかりと枝打ちされ林内には、間伐されたスギが無数に切り倒されている。
平らな道を少し行くと、
右手に道標
が立てられ、行く手を「渡神岳」と書かれ赤いテープが巻かれている。
ここは国有林です
◆ごみの不法投棄は禁止します。
◆草木土石等は盗らないで
◆山火事に注意しましょう
<九州森林局 大分西部森林管理署 0973−23−2161>
道はすぐ左手へカーブして平坦な道を行く。
左手には
白い鉄柱
が立てられ「渡神岳国有林」と書かれ、側面には「借受使用人 前津江村長」と書かれている。
左手にはコケむした露岩が多く、なんとなく雰囲気がいい。
しかし、背景は植林地で違和感がないではない。
道沿いに並ぶ露岩に目を向けながら、右手へカーブして行くと植林地は消え、自然林が広がってくる。
道は狭いが、平坦な道に足は次第に軽くなる。
すぐ右手斜面から植林地が押し寄せてくる。
さらに左手も植林地が広がってくる。
正面樹間には、渡神岳手前に陣取る岩峰の頂が見え隠れしてくる。
快適な道はさらに続く。
気持ちのいい道を2分も行くと、道は右手へカーブして伸びる。
植林地は、右手へカーブすると自然林に変わる。
10mも行くと、岩峰の切れ目に立つ。
左手に目を移すと、深緑色にコケむした岩々の隙間から水が流れ出し、
2重のロープ
が付けられている。
ロープを手に用心して渡っていく。
辺りは植生が変わったように落葉樹林が広がり、これまでと景色は一変する。
右手に目を向けると樹間に、津江の稜線が浮かぶように見える。
ほぼ平らな道を少しくと、左手へカーブし登って行く。
少し登ると、道は傾斜を緩めてくれる。
右手深い谷からは、モトクロス場でもあるのか、静寂な自然の侘びを破壊するようなオートバイの排気音が聞こえてくる。
道はさらに左手へカーブし大きな傾斜登りだす。
道は、さらに傾斜を増し小石も多く滑りやすい。
踏み跡もはっきりせず、途中木段になるがほとんど壊れ、わずかに数段が残っている。
滑りやすい斜面は、数メートル進むのに手間取ってしまう。
しかし、斜面の難所は距離は短く、用心して登ると踏み跡がはっきりしてくる。
少しばかり登ると、右手
コケむした岩に巻きつくような枯れた根っこ
を見る。
振り返りその幹先に目を向けると、大きく倒れた木はしっかりと枝を広げ、青々とした葉を付け生きている。
そして狭い急坂を登り、左手へ巻いて行くと傾斜はゆるんでくれる。
少し行くと左手斜面に、
白いお尻を出したような木
に目がいく。
その木は、道いっぱいに根っ子を広げ、その根先の狭い踏み跡を行く。
右手斜面には、岩にしっかり巻きつき幹を立てる木も見る。
さらに、ひと登りすると傾斜はゆるんでくる。
しかし、斜面の道は狭い。
すぐ先には、道を遮断するような岩を右手によけ、そこから幹を立ち上げる木に助けられ、その場を乗り切ると、歩きやすくなる。
左手道沿いには、
U字状に幹を立ち上げる木
を見る。
そのU字の内側には、シャクナゲが葉を広げ花時を思い出させる。
この辺りはシャクナゲが多い。
少し登ると、
また木段
になる。
この木段も、浮いたり抜け落ちた状態で役にはたたない。
右手斜面には、木の根っ子に赤いテープが結ばれ、そばに打ち込まれた石柱に黄色いテープが巻かれている。
木杭も立てられ、赤や白のテープが巻かれ目を引くが、何の役目かわからない。
木段の道を数メートル登ると、ゆるやかな傾斜で下りだす。
少し下ると、右手にヒノキの植林地が広がってくる。
右手に赤いテープを見て、足早に下って行く。
途中、木段になるが右手に踏み跡が付けられている。
そして右手に赤と白のテープを見て岩の段差を下って行くと正面に
1本の大木
が目を引く。
その背後には、渡神岳への稜線が高くそびえる。
この大木は、シオジではない。
左手に目を上げると、岩峰らしく斜面全体を岩が覆っている。
さらに狭い道を下って行く。
傾斜は小さくない。