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大分県の山

木段の疲れをいやすシャクナゲがいい・渡神岳 [1150.2m]

シオジ林〜渡神岳山頂(35分) [ この区間の地図 ]

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大きな傾斜を少し下ると、傾斜はゆるみ平らな道になる。
倒木を右手によけ、少し行くと左手に「シオジ林」と書かれている。
辺りは、コケむした岩が一面を覆っている。
足元には、わずかなキツネノカミソリが芽吹き大切に保存したい。
キツネノカミソリは、各地の山で見かけるが井原山の群生は大規模で、もし極楽の世界があるならばその世界を錯覚する。
キツネノカミソリは、6月にもなると葉を腐らせ、7月下旬から8月にかけ彼岸花に似たオレンジ色の花を咲かせ、花が終われば地面からその姿を消してしまう。
ほぼ平らな道を少し行くと、水の流れる音が聞こえてくる。
正面には、人の背丈より高いコケむした岩が目に入る。
その岩の前に立つと、踏み跡はその岩の左右に付けられ、右手を行けばすぐ小さな沢を渡り、正面に大平はつらつ山歩会の案内板を見て左手へカーブして行く。
左手を行けば、コケむした岩の間を抜け正面にコケむした「シオジ」の木を見て、右手へ沢を渡っていく。
左手岩峰の方へ目を上げると、 シオジの大木 が大きく天を突き刺すように幹を立てている。
シオジの大木は、数えると10本ほど数える。
さて、岩の左側を通り、シオジの幹に触れ沢を渡り数段の木段を登って行く。
左手にも山歩会の案内板が幹に掛けられている。
少し登ると傾斜はゆるみ、小石の多い道を登って行く。
これから渡神岳への稜線に向かって急坂の斜面の登りに付く。
そして、今一度振り返りシオジ林を見る。
斜面には、コケむした木段になるが、木段はほとんど腐れかかり左手脇道が登りやすい。
少し登ると、正面に 枯れた大木 を見る。
枯れ木の左手を直進して行けなくはないが、踏み跡は枯れ木の手前から右手へ、すぐ左手へ巻くように付けられている。
枯れた大木は、目を上げると数10年も経つような新しい幹を立ち上げ、さらに根っ子を支えている。
すぐ右手へ、小石の道を登って行く。
小石は、一歩踏み出すたびにズルッ・ズルッと後退し足に応える。
右手には、例の石柱と赤いテープが巻かれた白い支柱を見る。
さらに木段を登って行く。

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傾斜はなかなか厳しい。
途中足を止め、振り返ってはまたシオジ林を見てしまう。
小石の道を登り左手に赤いテープを見ると、また木段になる。
木段はコケむし、相当数壊れ足場を探すように登って行く。
木段を登ると、辺りはササが多くなる。
さらに、急坂を登るとまた木段になる。
しかし、幸い段差は小さく5〜6段も登ると、 ササを刈り取ったような空地 に着く。
空地の奥には、また赤や黄色の鉢巻をした例の石柱やプラスチック支柱が立ててある。
石柱には、「四八」と書かれた陶板が埋め込まれているが、その役割はわからない。
ここは渡神岳へ連なる稜線上にはあるが、斜面の登りとなり最後の急坂の出発点となる。
ここで一息つき、荒れる息を整え左手東側へ向きを変え木段を登って行く。
左手は自然林、右手は植林地が広がる。
木段は、ササに隠れるようにずっと先まで伸び、40段を数えるころ右手にまた例の 石柱とプラスチック杭 を見る。
赤いテープには「巡検」と書かれているが、これもわからない。
さらに、浮いた木段から登って行く。
15段ほど登ると右手に脇道が造られている。
木段は、傾斜は大きく息は荒れる。
さらに木段は続く。
木段は70数段を数える。
そして、休む間もなく右手へ急坂を登って行く。
さらに2段登ると右手へカーブしまた木段になる。
10段ほど登ると木段は途切れる。

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しかし、すぐ左手へ木段になる。
さらに左手へ向きを変え、木段を登って行く。
木段は15〜6段ほど数えるが、途中5〜6段は壊れ用を果たしていない。
さらに数段登ると、木段は消えほぼ平らな道が伸びる。
つかの間、足は休まる。
しかし、10m余り行くとまた木段になる。
コケむした木段は傾斜は大きく、一歩一歩が重い。
途中一息入れ、辺りを見回すと シャクナゲ が多い。
花時来れば、花咲く場所は格好の休憩場所となり疲れを吸ってくれる。
右手へカーブするとまた木段になる。
左手にシャクナゲを見て、 木段 を登って行く。
20数段を数えるころ、右手に大木を見る。
大木を過ぎると、右手に脇道が付けられているが、落ち葉で滑り逆に登りづらい。
木段は45〜6段ほど数える。
そして、落ち葉の道を登って行く。
落ち葉の道を左手へカーブして登って行くと稜線上のピークに達し、傾斜はゆるみ快適な道になる。

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渡神岳の山容から、どの辺りにこうした平らな道が続くのか想像もできない。
快適な落ち葉の道に、足の疲れが引いていくのがわかる。
ゆるやかな傾斜を10mも登るとゆるやかに下りだし、足元に頭部が赤い プラスチックの支柱 を見る。
快適な道はさらに続く。
一歩一歩踏み出すたびに、後退する快適な道をつい振り返ってしまう。
道沿いにはシャクナゲも多く、渡神岳は花時がいい。
傾いた幹をくぐり、落ち葉に薄く付けられた踏み跡を辿っていく。
左手には大木がのびのびと枝を広げている。
そして快適な道はゆるやかに登りだす。
根っ子が這う傾斜を登り左手へカーブすると、ゆるやかに下りだす。
正面樹間には、 渡神岳 が目前に見えてくる。
右手足元に赤いプラスチックの支柱を見ると、右手へカーブし登りだす。
目を足元から先に移すと、また木段になる。
しかし最後の木段と思えば気は軽い。
木段は、途中左手へカーブし40数段を数える。

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さらに10数メートル行くとまた木段になる。
山頂付近は木段が多い。
これも山頂を目指す試練で、へこたれるわけには行かない。
10段ほど登り左手へカーブすると、平らな道になる。
平らな道は10mほどではあるが、それでも足は楽になる。
さらに、左手に大木を見て木段を登って行く。
10段も登ると、2〜3段は浮いた状態にあり、さらに5〜6段ほど壊れ左手脇道を行く。
しかし傾斜は大きい。
さらに10数段登ると木段はなくなり、歩きやすくなる。
左手には コケむした大きな岩 が道端に張り出し、見ると数本の木を背負っている。
すぐ傾いた幹をくぐり、右手に立ち枯れた大木を見るとまた木段になる。
左手に向きを変え5段ほど登って左へカーブ、さらに2〜3段登って行く。
3〜4mも行くと2段、2mも進むと右手へカーブし また木段 になる。
どこかの山のように、渡神岳の終盤は階段を数えるのが記録の目的のようになってしまう。
その分、目は変化する自然の変化を見落としてしまう。
しかし、身についてしまった癖はどうしようもない。
木段は14〜5段辺りで右手へカーブ、34〜5段も数えてしまう。
傾斜は大きく、1段1段が足に応える。
登りきると、植生が変わったように、幹をくねらせたネジキが多くなる。
その間を通り左手へカーブして行く。

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ほぼ平らな道を少し行くと、左手に空洞を持つ大木に目がいく。
空洞を覗き込むと、ネジキが根を伸ばし幹を立てている。
空洞を持つ木から数メートル行くとゆるやかに登りだす。
この辺りもシャクナゲが多い。
傾斜は少しづつ増してくる。
ひと登りすると正面が開け、やっと木段のドラマは終わる。
山頂入口には道標が立てられ、後方を「釈迦岳」「椿ヶ花ハイランドパーク」と書かれている。
山頂は、4〜5坪もあろうか、正面には山頂標が立てられ「渡神岳」と書かれている。
中央部には、国土地理院の石柱が立てられている。
左手には「石立峠」と書かれた道標が立てられ、左手へ分岐し下っている。
さらに石祠も建てられ、手を合わせてしまう。
そばには、 石碑 も建てられ文字が刻まれているが、はっきり読めない。
周囲には、アセビ・ツゲ・ツツジ等見るが、特にアセビが多い。
展望は東から西にかけて得られ、東の方に万年山、右手に涌蓋山・九重連山が霞んで見える。
山名はその昔、神功皇后が戦勝のお礼に神々を祀られたことによるもの、また10人の神が舞ったとの言い伝えから十神嶽と言われ、渡神岳と呼ばれるようになったと言われるが、この山名は悪くはない。
山頂を楽しんだら往路を帰る。
登山口、椿ヶ鼻高原ハイランドパーク内にある「風の館」には、風車による電気を利用した浴場があり、疲れをいやすことができる。
またビーフステーションには、前津江牛が用意され立ち寄れば元気が出る。

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