展望に時を忘れる・鳴子山 [1643m] - 白口岳 [1720m]
鉾立峠〜鍋割峠(40分) [ この区間の地図 ]
峠にはいくつもの道標が立てられ、左手へ「坊がつる」右手へ「くたみ分かれ」、後方を「白口岳」と案内されている。
他に前方東側へ立中山も案内している。
また、大きな説明板も立てられ次の通り説明されている。
くじゅう山群
くじゅう火山群とも呼ばれ、中岳(1・791m)を最高峰に久住山(1・787m)大船山(1・787m)など1・799m級の山々が十数峰連なっている鐘状火山(トロイデ)がほとんどで、阿蘇くじゅう国立公園に指定されています。
中心部は特別保護地区に指定され、また貴重な植生であるミヤマキリシマやコケモモの群落は天然記念物にも指定され厳重に保護されています。山群の東端にある黒岳(1・587m)は全山が天然林に覆われた貴重な植物がみられ、九州では珍しいイヌワシの生息地としてもしられています。
白口岳東斜面急坂に硬直した足をほぐし、一息ついて右手へ回り込み、左手に「くたみわかれ」と書かれた道標を見て下って行く。
道沿いにはロープを張った柵が施され、小石の多い急坂を左手へ、すぐ右手へ蛇行し下って行く。
小粒の石は、下るのに大きな支障はない。
少し下ると、失礼だが不似合いなほど立派な木段が付け立てている。
木段は、10段ほど数え、すぐ右手へ鋭角に回り込んでいく。
そして、ケルンか、岩上に積まれた小石を見て急傾斜を下って行く。
小石の道を少し行くと、うっそうとした林の中へ踏み込んでいく。
足元の小石は次第に減り、右手へカーブし下って行くと木橋になる。
木橋を渡ると、また小石が多くなる。
しかし、登路のような岩よりいい。
左手へカーブすると、見慣れた木段になる。
木段を20段ほど下って行くと、左手に案内板が立てられ「木や花を大切に 盗掘は法により罰せられます。」と警告している。
数メートル先の
左手には道標
が立てられ「鉾立峠:0・2km 沢水キャンプ場:4・5km」と案内している。
すぐ立派な木段になる。木段を10段ほど下ると右手に木道が伸びているが、その先に踏み跡はない。
これを左手へ、小石の急坂を下って行く。
時計を見ると、次のポイントとする佐渡窪を経て鍋割峠へ急ぎたくなるが、急げば小石に足を取られ思うようには足は動いてくれない。
左へすぐ右手に蛇行し下って行く。
さらに左手へカーブすると、右手に道標が立てられ、行く手を「くたみ岐れ」、後方を「法華院」と案内している。
この道標は距離表示がない。以後、この2種類の道標が随所で案内してくれる。
すぐ、左手へカーブし小石の道を下って行く。
すぐ、右手へカーブすると小石は減り傾斜も緩みほぼ平らになる
しかし、すぐ小粒の石は増えてくる。
左手には白いプラスチックの支柱が立てられているが、なんの為のものかわからない。
距離表示のない道標から10m足らず過ぎたのか、
左手に道票
が立てられ「鉾立峠:0・4km 沢水キャンプ場:4・3km」と案内している。
ほぼ平らな道を行くと、また小石が増え少し傾斜を増して下りだす。
左手には、またロープが張られてくる。
小石も多く歩きづらくなる。
小石の道を振り返ると、人が積み上げたように石段状になっている。
これは、かってこのコースは鍋割坂を登り法華院温泉へ向かう生活道路があったというが、この石段はその名残りなのかも知れない。
そして岩道を右手へ下って行く。
2〜30mも行くと、また右手にロープを見る。
ロープは侵入防止のためか、安全防止のためか、それとも道を外さないための安全柵かわからない。
そして、左手へ向きを変え緩やかに下って行くと、左手に距離表示のない道標を見る。
少し下ると岩の多い涸沢の前に出る。
すぐ左手には、
道標
が立てられ「鉾立峠:0・5km 沢水キャンプ場:4・2km」と書かれ、先ほどの道標から100mを過ぎたことがわかる。
しかし、100mは全体の距離からはわずかの距離、気は少し焦ってくる。
岩の多い涸沢を左手へ10m余り下ると、左手へ狭い道が伸びる。
その道を、両脇の小枝に体をこすりながら、緩やかに下って行くと天井が開けほぼ平らになる。
しかし、足元には岩が多く、ルンルンとはいかない。
さらに狭い道を右手に向きを変えると、正面が明けてくる。
ここは踏み跡と、涸沢の間の林が抜け空地になっているが、どうしてそうなったのかわからない。
左手足元を見ると、ドングリが散乱している。ドングリは丸い形をしている。
一息ついてさらに直進していくと、すぐ左手に小枝に隠れるような道標を見る。
さらに、小石の多い平坦な道を行く。
少し行くと、大船山から下ってきた支尾根の稜線が見えてくる。
足元の小石は次第に無くなり、歩巾は広くなる。
そして傾斜もなくなり、こここそルンルンと足は前に出る。
右手後方へ振り替えると、白口岳の稜線が、あの急峻な斜面がうそのように穏やかな傾斜で裾野を広げている。
心地のいい気分で平坦な道を少し行くと、右手へカーブする。
その辺り、右手にまた
道標
が立てられている。
道標の背後には、20本以上はあろうか、くねらせたい幹を立てているが、晩秋の時節、葉は落ち何の木かわからない。
右手へカーブすると、またプラスチックの支柱を見る。
すぐ左手に、縞模様のある桜の木を見る。
しかし、この時期まだ葉をつけ、さらに少し葉が大きい。
残念ながら、桜とは思えない。
そして、右手へカーブすると視界が開け、広大な湿地が広がる佐渡窪着く。
少し行くと左手に立札が立てられ「林内ではたばこの火に注意しましょう」と書かれ、支柱の上部に赤いテープが巻かれている。
すぐ先にも道標が立てられ「鉾立峠:0・8km 沢水キャンプ場:3・9km」 と案内し、今度は300mを過ぎたことを意識する。
さらに平坦な砂混じりの道を行く。
道は、大船山と白口岳から派生した尾根が交差する辺りに向かって伸び、足はさらに速くなる。
少し行くと、正面に道標が見えてくる。
そして、少し右手へ向きを変えていく。
両脇には、ススキの穂が湿地を流れるわずかな風に揺れている。
右手に、丈の低い道標を見て左手に向きを変えると、大船山から派生した斜面は、色とりどりの鮮やかな紅葉が錦絵以上の迫力をもって迫ってくる。
その紅葉に、感嘆の声がつい飛び出してしまう。
右手には、「木や花を大切に……」の立札が立てられている。
その、立て札の数メートル先に「くたみわかれ・鍋割坂 雨天時使用路」と書かれた道標が立てられて、右手へ薄い踏み跡が分岐している。
この道は、雨水が溢れ歩行できない時の代替道で、山は天気のいい時に限る。
さらに快適な道を直進していく。
少し行くと、
木道
になる
木道を行くのも悪くはない。
木道は、離合できるように2列が伸びる。
しかし、途中で1列になってしまう。
広大な湿地は、ススキの原野となり今の季節が最もいい。
しかし、どうしてかこの辺りのススキは一様に倒れこんでいる。
木道を少し行くと、左手に道標が立てられ「鉾立峠:1・1km 沢水キャンプ場:3・6km」と案内している。
すぐ先にも、ほとんど腐れかかった木注が立てられ「佐渡くぼ 環境庁 大分県」と書かれている。
ここから、佐渡窪を背に林の中へ踏み込み、左手へ向きを変えていく。
ここも、足元には小石が多い。
20mも行くと右手に鋭角にカーブ、その角に道標が立てられ「鉾岳・法華院 雨天時使用路」と書かれ、雨天時の通路が案内されているが、鉾岳とはどの山を指しているのかわからない。
これを直進すると、すぐ左手に「木や花を大切に…..」の案内板を見る。
ここから右手へカーブする前に、今一度樹間に見える佐渡窪に目を向け、これを背に小石の多い道を緩やかに登って行く。