木道が楽しい・蛤岳2 [ 862.8m ]
登山口〜木橋(25分)
駐車場は、航空自衛隊脊振山分屯基地入口右手に用意され、トイレも完備している。
駐車場には、九州自然歩道の説明板が立てられ、脊振山頂・椎原峠さらに蛤岳への道が説明され、蛤岳まで「4・3km:約2時間」とも案内されている。
蛤岳へ
南側の階段を下り自然林(ブナの巨木、高山植物等)の中に桟道を通りぬけ更に植林地を行くと三叉路に出る。右に行けば田中部落。自然歩道は左へ折れ、大野川の源流に出る。川に沿って下ると三叉路(川の合流点)があり、まっすぐ下ると小川内へ。右に折れ川の流れを聞きながら登ってゆき尾根に出てコースを左(東)にとり、三つのコブのような山を越えれば蛤岳はすぐそこである。
身支度を整え駐車場を直進し石段を下っていく。
降り口左手には、九州自然歩道の道標が立てられ、行く手を「蛤岳 九千部山」を案内している。
石段は、低い段差で下りやすく蛇行して伸びる。
辺りは、大木も多く深い自然の様相が漂う。
100段を越えるころ、左手へカーブすると
正面に道標
を見え踏み跡は直進して伸びる。
石段は180数段を数え、右手へカーブして下り車道へ通じる。
道標には「蛤岳4・1KM 脊振山:0・5KM」そして右手へ「田中:3・3KM」と案内され、道標左手には「たにし仏」と題した立て札も立てられている。左手に目を向けると、祠が建てられ両脇には真新しい石燈籠が置かれている。
祠の中には、膝を立て厳しい顔をして、今にも立ち上がろうとする石仏に目を取られる。
奥の壁には「毘沙門天王真言おんべいしらまんだやそわか」と書かれた木板がかけられているが、しかし、意味は分からない。
たにし仏
たにし仏とは俗称である。身に七宝壮厳の甲胃をつけ、右手に五鈷鈴をもつ姿は、寸分の隙がなくまさに智勇兼備の武将の座像である。
脊振山は、九州最古の修験道本山である、修験道が真言密教から発生していることから、密教金剛像として祭られたものと想われる。
金剛力とか、金剛心は密教教理の上から、極めて大切な功徳を現すものである。
石段を離れ、直進しほぼ平らな道を少し行くと、右手へ下りすぐ左手へカーブしていく。
右手には「足元にご注意」と書かれた案内板が立てられている。
すぐ
木段
になり、ゆるやかに下りさらに大きな傾斜を10数段下ると木橋になる。
木橋を渡り木段を13段ほど登り返し、ササ道をゆるやかに登って行く。
左手に目をやると、自衛隊基地内のカヤ葺きの東屋が柵越しに目に入る。
さらにササ道をゆるやかに登って行く。
傾斜はすぐ収まり、木段から3〜40mも行くと、2mほどの
小さな木橋
を渡っていく。
さらに10数メートルも行くと、また木段になる。
右手には、案内板が立てられ「美しい自然 みんなのもの 大切に」と書かれている。
この案内板の支柱には太いロープが付けられ、木段に沿って張られている。
右手には、古い木段の残材が置かれ、この木段は新しく付け替えられている。
木段を30段余り登り、右手へカーブしさらに木段を登って行く。
木段は、途中傾斜を増し30数段を数える。
木段を振り返ると、傾斜はなかなか厳しい。
土道を7〜8mも行くと、右手に十字の道標が立てられ「九州自然歩道」と書かれている。
さらに落ち葉の多い道をゆるやかに登って行く。
辺りは、自然林に覆われ大木も多い。
正面には、樹林の中に自衛隊基地のドームが見えてくる。
辺りはササが覆いつくし、落ち葉積もる地表はまったく見えない。
さらに、小さく蛇行しながらゆるやかに登って行く。
少し行くと、切れ落ちるような角度で付けられた木段を10段足らず下り、同数登って行く。
そして右手へゆるやかに登って行くと、次第に傾斜をゆるめ右手に枯れた立ち木を見る。
道は、この辺りからゆるやかに下りだし6〜7mも行くと、右手に案内板が立てられ「自然愛護 草木をとらないように」と案内されている。
左手へカーブし10mも下ると、また古い木段になる。
すぐ左手へ直角に折れ、気持ちのいい木道を行く。
途中、右手南側に遠望を見て右手へカーブして行く。
木道は長く、7〜80mは目測できる。
木道はゆるやかな傾斜で登りだし、渡りきると左手にコケむした岩を見て少し登り、左手へカーブするとまた木道になる。
右手には展望が広がり、気分はなかなかいい。
2〜30mもあろうか、木道を渡ると
左手に木柱
が立てられ「脊振山:0・5KM 基山:24・0KM」と書かれている。
すぐ左手へカーブして、7〜8mも行くとまた木道になる。
10mほどの木道を渡り、さらに7〜8m行くとまた
既設の木道
になる。
既設の木道は丸太材が敷かれているが、新しい木道は板状に加工された木が使用されている。
古い木道を過ぎ、落ち葉の道を右手へカーブし6〜7mも行くとまた木道になる。
この辺りは木道が多い。
木道入口
左手には案内板
が立てられ「注意して ゆっくり 渡りましょう」と書かれてる。
落ち葉が積もる木道を10数メートル登ると左手へカーブし、小さな岩の段差を登って行く。
さらに右手に大木を見ると、すぐ木道になる。
木道は、土道より長い。
九州自然歩道は7県で2587kmに及ぶというが、これほど多い木道は他に見当たらない。
20mほどの木道を渡り、左手へカーブすると
また木道
になる。
木道はすぐ右手へカーブしさらに伸びる。
この木道は、木道の中で最も長く100mを越えるかも知れない。
さらに左手へカーブし倒れかかるリョウブをくぐって行く。
木道はまだ続く。
さらに右手へカーブして行くと、
左手に案内板
が立てられ「樹木を たいせつにしましょう」と書かれている。
さらに左手へカーブし7〜8mも下って行くと、木道を渡りきる。
この長い木道を渡って、木道は終る。
土道を少し下ると、コケむした露岩が多くなる。
下りきった辺りの左手には、両脇が赤く塗られた白い立て札が立てられている。
すぐ根っ子の段差を登り、右手幹に巻かれた黄色いテープを見て右手へカーブし下っていくと、正面に、木橋が見えてくる。