県境の尾根を行く・脊振山 [ 1054.8m ]
気象レーダー観測所 → 砂地ピーク(約10分) [ この区間の地図 ]
素晴らしかった展望の余韻を感じながら、右手へ登山道を下っていく。
道は自然林に覆われ、すこし下ると右手足下には、コンクリート製の側溝が付けられ、その左手をゆるやかに下っていく。
雨後はぬかるみになり側溝の中を歩いた方がいい。
側溝を過ぎると、道は左手へカーブし
平坦な道
となる。
平坦な道は気持ちがいい。 アスファルトで舗装された固い道より、土の道は例え短い距離であっても足の疲れを吸い取ってくれる。
すこし行くと、道はゆるやかなミゾ状の登りになる。
ミゾ道は、木の根が這い出してくるが、しかし歩きづらいことはない。
1分も登ると、尾根筋に登りつく。
登りきると、道は右手へ方向を変え尾根筋の歩きやすい道をゆるやかに下っていく。
この道は、椎原峠を経て、金山・三瀬峠・井原山・雷山へと続き、九州自然歩道として整備されている。
辺りは、ほとんどか小径木で大きな木は見当たらない。
人の背丈ほどの小径木のトンネルをゆるやかに下っていく。
尾根筋を1〜2分行くと標柱が立てられ三差路に出会う。
左手は太鼓岩へ行く。
ここには
道標
が立てられ「背振山:1.6km 椎原峠:2.4km」と案内されている。
左折したところの左手には「太鼓岩」の説明板も立てられている。
三差路の案内板には、太鼓岩まで20分と書かれているが、もう少し早く着くかもしれない。
太鼓岩
大きな岩が重なっていて、上の岩に乗るとぐらぐら動き、その時にたいこをたたくようにどんどんと音を発するところから、たいこ岩と名付けられている。 ここから20分ほど下ったところにある。
時間があれば是非
太鼓岩
に乗り、童心に戻って太鼓の音を聞けば昔日の思い出が甦ってくる。
しかし、太鼓岩への道は全体として下りではあるが、帰路は急な坂を覚悟しなければならない。
太鼓岩は、二枚の大きな岩が重なり、その上に立ち体を揺すれば、本当に太鼓をたたいたような音を聞くことができる。
太鼓岩の音を聞いたら往路を引き返す。
三差路に着いたら西の方へ左折し、平坦な木のトンネルを行く。
すこし行くと、道は幅30センチメートルほど掘り込まれている。
人が通る道は、雨水が流れる
水路と兼用
になっていることに他ならない。
しかし、すぐ平坦な気持ちのいい道になる。
この辺りも、5月の連休の時期は、淡いピンク色に咲き乱れるミツバツツジに胸はときめく。
分岐から3分も行くと、目前がパッと明るくなり
予想もしない光景
が目前に現れる。
まばゆいくらいの白い砂の地肌がむき出しになっている。
ここを10メートルほど行くと、右手には182番の標柱が立てられ、「脊振山:2.0km 北山:16.5km」と案内されている。
すぐ先に、道は右手へ分岐し伸びている。 その前に少し道草すればいい。
砂地を少し進み振り返ると、観測所のドームがはっきり見える。
その右手には、山頂にあった
ドーム
が小さく遠くに見える。
南側には、
遠く重なり合う稜線
が絵でも見るように美しく見える。
ここで、体力に自信がなければゆっくり体を休め、往路を戻ればいい。