修験の山・多良岳 [ 996m ]
千鳥坂 → 逆坂(約20分)
多良岳まで2kmと書かれた案内板から2分も経つと
正面に標柱
が立てられ「千鳥坂、多良岳山頂迄:1.8km」と案内されている。
別の標柱には「千鳥坂 山頂迄:1時間05分」とも書かれている。
この標柱は以前、地面に置くように立てられていたが、現在支柱に付けられている。
標柱の右手には、
コンクリート板のベンチ
も用意されている。
ここから左手へカーブし、さらに段差の少ない石段を登っていく。
少し行くと、左手にまた株をむき出した、大きな木が数本倒れている。
廻りの自然と共生し競い合って、人の命より長く生きてきた大きな木が、一度の台風で倒された姿を目前にすると、自然の営みとはいえ胸は痛む。
さらに左手に
無残な姿で、決して見せることのない木が株の裏側をむき出しにしている
。
しかし、台風にも負けず葉をつけた木々も多く、これらの自然に元気をもらって石段を登って行く。
右手から幹を倒す木をくぐると、右手に
赤い矢印の案内板
が立てられ 「多良岳1.9km 中山キャンプ場:0.4km」と案内されている。
案内板を目にすると、すぐ幸福坂に着く。
ここにも標柱が立てられ、
3段に案内板
が付けてある。
案内板には「千鳥坂、多良岳頂上迄 1.7km、幸福坂:頂上迄50分」と案内されている。
なかなか、時間は経っても距離は伸びない。
標柱に書かれた時間や距離を千鳥坂と比較すると「千鳥坂では頂上迄1時間5分:1.8km」と書かれており、 さらに100メートル登るのに15分経ったことになる。 相当道草したが、手元の時計ではそこまで時は経過していない。
左手には、太良町多良青年団の手で「大自然を大切に」と書いた案内板も立てられている。
ここを左手へカーブし、石段を少し登ると石段はなくなり、ほぼ平らな歩きやすい道になる。
右手に倒木の株を見て、さらに右手へカーブするとまた石段に変わる。
石段を右手へカーブすると、左手にまた木が倒れ道の半分ほど欠落している。
さらに石段を少し登り、右手へカーブしていくと石段はなくなり、斜面に付けられた道をゆるやかに登っていく。
すぐ、右手に
矢印の案内板
が立てられ「多良岳:1.8km 中山キャンプ場:0.5km」と案内されている。
豊富な自然林の道には、落ち葉が多い。ほぼ平らな歩きやすい道を行く。
左手下の方から、沢を流れる水の音が遠くこだまするように聞こえてくる。
左手樹の間には、目指す多良岳の稜線がわずかに見え隠れする。
右手に、倒木の株を見て歩きやすい道をゆるやかに下っていく。
すぐ先には、
木の幹に赤い矢印
の案内板が付けられ「多良岳まで1.7km」と案内されている。
少し行くと、右手には大きな木に「タブノキ」と名札が付けられている。
そして、左手へゆるやかに下っていくと、右手足元に
「炭焼釜の跡」
と書かれた名札が地面に置かれ、その奥にコケむした石積みがある。
すぐ右手から倒れ掛かる数本の木の下を行くと、道はゆるやかに登り右手へカーブし、下っていく。
右手には、所々に赤いビニールテープが幹に巻かれている。
歩きやすい道を少し行くと、右手に
「多良岳:1.6km 中山キャンプ場:0.7km」
と案内されている。
落ち葉の多い歩きやすい道は、100メートル過ぎるのが早い。
左手奥深い沢からは、絶え間なく水の音が聞こえてくる。
しかし自然林が密生し、水の流れをうかがうことはできない。
斜面の道には、枯れ葉が敷き詰められ、その上をサクサクとリズミカルに音を立て、快適に歩を進めていく。
快適な道は、疲れを忘れさせてくれる。
辺りを見回す余裕も出てくるが、薄暗く先まで見通すことができない。
道には小石が多くなり、ゆるやかに登っていく。
道はすぐ平になり、左手に大きな木を見て、枝影にチラチラと見せる多良岳の稜線を見て、落ち葉の道を行く。
少し行くと、左手に表皮に貝殻のような
模様を付けている大きな木
に目がいく。
すぐ先の左手には大きなスギの木が、天高く幹を伸ばしている。
右手に「多良岳:1・5km」と書かれた矢印の案内板を見て小石の多い落ち葉の道を行くと、左手足元に
小石を積み上げたケルン
が造られている。