のんびりと尾根道を・天山 -七曲り峠- [ 1045m ]
登山口 → 展望(約30分)
登山口は、県道209号七曲り峠西側に付けられ登山は擬木の階段から始まる。
入口には「天山」と書かれた案内板が立てられ、足元には自然木の杖も用意されている。
階段を27段ほど登り正面に「九州国体山岳縦走コース 天山→」と書かれた案内板を見て、右手へカーブしさらに階段を登っていく。
階段は合わせて100段足らず数える。
正面には、大きな道標が立てられ「小城:9.5km 石体:2.0km」「彦岳:2.0km 清水:7.5km」「天山:3.6km」と案内されている。
ここは三叉路になっており、直進し下っていく薄い踏み跡が伸び県道へ通じる。
山頂は、
ここを左手北西の方へ向きを変え狭い道を登っていく
。
すぐ右手には、
123番の標柱
が立てられ「天山:3.6km 古湯:7.3km」と書かれている。
すぐ擬木の階段になる。
階段は、この時期両脇から草葉が迫り狭く見える。
階段はなかなか終わらない。
途中、無理せず1〜2度足を休めながら登っていくと100段を越えてしまう。
階段を登りきると
傾斜はゆるんでくる
。
道は、登山者にしっかりと踏み固められ、踏みはずすようなことはない。
少し行くと、左手に横割れしたような亀裂を持つ岩を見ると、道は狭くなり傾斜を増してくる。
露岩の多い道を少し登ると、傾斜はゆるんでくる。
ゆるやかな登りを10数メートルもいくと、
両脇に大きな岩
が登山者を迎えてくれる。
その岩の間を抜けると、歩きやすくなる。
平坦な道は標高1000mに及ぶ稜線を行くというより、散歩気分でふもとを歩くような雰囲気が漂っている。
正面左手には、桜の木のような横しまの模様のある木に、満開した桜の花を思い出すが幹は途中で折れ、さらに倒れかかった赤松を受け止めている。
左手には、少しばかり展望が得られ多久市辺りの田園風景が広がっている。
その向こうには六角川が佐賀平野を縫うように静かに有明海に沈み込んでいる。
道はほとんど傾斜はなく、秋の陽気に気分はいい。
稜線には原生林を思わす自然林はないが、小径木に覆われ、厚く積もる落ち葉の感触がいい。
時間さえ持っていれば、
平坦な土道
から伝わってくる心地よい感触を味わいながら、のんびりと歩を進めればいい。
少し行くと平坦な道は、少し下りゆるやかに登りだす。
ゆるやかな登りは傾斜は小さく ほとんど散歩気分と変わりない。
しかし、街中の散歩道とはかなり異なる。
ゆるやかな登り下りを繰り返し蛇行して伸びる道は、平坦な道ばかり続く街の散歩道と違って気分がいい。
飽きない道はストレスも生じず、足にはこの変化がいい。
大きな岩を抜けて、3〜4分も行くと、道は林の中へ入っていく。
林の道は尾根筋に付けられ,中低木の枝の合間から日が差し込み,明るい自然林の中を行く。
1分もゆるやかに登って行くと、右手から
松の木
が倒れかかり、これをくぐっていく。
すぐ先には、
枯れ木
が倒れ道を通せんぼしている。
ここをゆるやかに下っていく。
林の中
に展望はない。
しかし、それに勝る道が伸びる。
平坦な道を少し行くと、ゆるやかに登りだしそして左手へカーブし下っていく。
少し下ると、ここにも
擬木の階段
が付けられ14段ほど数える。 さらに落ち葉の道を下っていく。
落ち葉の道をゆるやかに下っていくと、ほぼ平らになる。
枯れた倒木から2分足らず行くと、左手にスギが幹を立て、スギに負けじと、アカマツも垂直に幹を伸ばしている。
平な道は、またゆるやかに登りはじめる。
この辺りは、落ち葉が特に多い。
足元から聞こえる落ち葉の音は、登りと下りでは異なる。
登る時が音はやさしく聞こえる。
下る時の音はリズムに乗って調子いい。
登りきると、道はまた下り始めすぐ
平坦な道
になる。
右手自然林の奥の方に目をやると、ヒノキが植林されている。
しかし気づかないことが多い。
少し行くと左手奥の方にもヒノキ林が広がっている。
できれば自然林ばかりの道がいい。
しかしそんなことは言ってはいられない。
個人所有の植林地を行くことも結構多い。
平坦な道を1〜2分も行くと、ゆるやかに登りだす。
しかし足には感じない。
すぐ傾斜はなくなる。
こうした道なら、日課に取り入れてもいい。
しかし、ここは1000メートル近い稜線上にあり、毎日足を運ぶわけには行かない。
一歩一歩が実に気持ちいい。
これまで山歩に恵まれなかった人にすぐにでも体感させたい、とそんなおせっかいが脳裏をかすむ。
リズミカルな落ち葉の音は、気持ちまで調子づいてくる。
さらに、道は蛇行しながら
ゆるやかに登りだす
。
すぐ平らになる。
正面には、右手から松の木が倒れかかっている。
その松の木をくぐると、
道はゆるやかに下り始める
。
その先にも倒れかかっている。
倒れかかっているのは、松の木ばかりで説明はつかない。
すぐ先にも倒木が、これも例に漏れなく松の木で
腰を曲げてくぐっていく
。
この松の木は、道を開けるため切られる運命になるかもしれない。
少し下ると、
道はまた平らになる
。
左手には、自然林のなかにスギの立ち木を見る。
平坦な道を少し行くと、左手に見る自然林の奥の方に広がっていた
ヒノキ林
が、道端まで押し寄せてくる。
スギも目につく。 新たに植えられたのかヒノキの若木が植林されている。
すぐスギ林に変わり左手スギ林を10メートルも行くと、スギは自然林の中に消えていくように、次第に少なくなってくる。
気持ちのいい落ち葉の踏音を聞きながら、ほぼ平坦な道を行く。
左手にまたスギ林が姿を現すが、すぐ自然林に隠れてしまう。
右手にも数本のスギが幹を立て、その間を行く。
自然林の道を少し進み、
正面に二つの岩
を見て右手へカーブしていく。
この辺りはコケむした露岩多い。
さらに左手へカーブし登っていくと、左手にもコケむした大きな岩が目に入る。
正面にまた
大きな松の倒木
を見る。
平成16年9月の台風の影響ではあろうが、なぜか松だけが被害にあっているように見える。
倒木をくぐると、傾斜はゆるみゆるやかな登りになる。
倒木から1分足らず行くと、傾斜はゆるみ正面左手にまたスギ林を見る。
ほぼ平坦な道は、
スギ林の右手
に伸び、 そのスギもまた、
台風の影響
で倒れている。
数メートル先には、松の木も倒れている。
さらに松の倒木をくぐり、右手へカーブしゆるやかに下っていく。
左手には、2〜3本のヒノキが倒れその先にはスギの倒木を見る。
気持ちのいい道ではあるが、こうした倒木を見ると、気持ちがいいとばかりは言っていられない。
すぐ先にも右手から松の木が倒れ、これをくぐっていく。
そして、足元に露岩を見てゆるやかに下っていく。
スギと倒木の記録が目的のような山記録になってしまうが、削除するには末に申し訳ない。
道はすぐ平になる。
左手には、また
スギ林が道
にはみ出すように枝を伸ばしている。
スギ林は、すぐ自然林に隠れ落ち葉の多い自然林の道を行く。
足元に、平べったい露岩を見て左手へカーブしほぼ平坦な道を下っていく。
少し下ると、道には
コケむした露岩
が目につくようになる。さらに スギの倒木も目につく。
左手に、ナイフを入れたような側面を持つ岩を見てゆるやかに下っていく。
左手自然林の中には、コケむした岩が多い。
気持ちのいい道は右手へカーブし伸び、その左手角には、案内板が立てられ「一本の草にも木にも愛護の手」と書かれている。
右手へカーブすると、道は平らになり両脇には、
葉の縁が白いミヤコササ
が密生している。
左手は、立ち木が少なく広い空間に深呼吸でもしたくなる。